三信鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三信鉄道(さんしんてつどう)は、現在の東海旅客鉄道(JR東海)飯田線の前身となる路線を運営していた鉄道会社。三河川合駅から天竜峡駅までの区間を運営していたが、1943年(昭和18年)に国鉄に買収(戦時買収)された。
目次 |
[編集] 概要
天竜峡以南の区間は地形が急峻にして地盤が非常に弱く、鉄道建設が極めて困難であるとされていた。三信鉄道は北海道の多くの鉄道で測量技師を勤めた川村カ子ト(読みはカネト)に測量を依頼。川村はアイヌ測量隊を率いて断崖絶壁での測量作業をやり遂げ、アイヌに現場監督されることを嫌う日本人工夫たちの反発を克服し、難工事の末に完成させた。
しかしその建設費の高さから運賃が高騰化し、沿線住民からは早くも国有化の請願がなされていた(国有化されれば全国一律運賃になるため)という。
なお社名は「三河国」と「信濃国」を結ぶ事から、それぞれの頭文字を一文字づつとったものである。
[編集] 車両
- 国鉄ED20形電気機関車(デキ501)
- 三信鉄道の電車
[編集] 駅一覧
国有化直前(1943年7月31日)現在の駅一覧。<駅名>は、国有化時に廃止となった駅。
三河川合駅 - <池場駅> - 三信三輪駅 - 出馬駅 - <三信上市場駅> - 浦川駅 - 早瀬駅 - 下川合駅 - 中部天竜駅 - 佐久間駅 - 豊根口駅 - 天竜山室駅 - 白神駅 - 大嵐駅 - 小和田駅 - 中井侍駅 - 伊那小沢駅 - 鶯巣駅 - 満島駅 - 遠山口駅 - 為栗駅 - <我科駅> - 温田駅 - 田本駅 - 門島駅 - 唐笠駅 - 金野駅 - 千代駅 - 天竜峡駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 三信鉄道 | 鉄道関連のスタブ項目