小和田駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小和田駅(こわだえき)は、静岡県浜松市天竜区にある東海旅客鉄道(JR東海)飯田線の駅である。
飯田線の静岡県最北端駅。愛知・静岡・長野の3県にまたがった県境駅でもある。
目次 |
[編集] 駅構造
相対式2面2線のホームを持つ地上駅。無人駅である。駅舎は西側のホームにある。便所は男女共用の汲み取り式。
[編集] のりば
[編集] 駅周辺
周辺には何も無く、車では近づけないことから秘境駅の一つとしても知られている。ダム建設による集落移転などで、今や人家は20分歩いたところに一軒と、さらにそこから険しい山道を40~50分ほど登った先にある塩沢という集落に数軒しかない。また駅前には、使われなくなった自動販売機が放置されている。
駅周辺に車が通れる道は無いため飯田線が事実上唯一の交通手段で、郵便配達などは飯田線が利用されている。乗降客数は飯田線内にあってもとても少ないが、現在も集落のライフラインとして営業が続く。
[編集] 歴史
- 1936年(昭和11年)12月30日 三信鉄道(北線)の終着駅として開業。当時の南線の終着駅であった大嵐駅との間は、船で連絡した。
- 1937年(昭和12年)8月20日 大嵐~小和田間が開通し、三信鉄道が全通。
- 1943年(昭和18年)8月1日 国有化され、国鉄飯田線の駅となる。
- 1971年(昭和46年)12月1日 開業時から行われていた貨物の取扱が廃止。
- 1984年(昭和59年)2月 無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄の分割民営化により、東海旅客鉄道の駅となる。
[編集] その他
雅子皇太子妃の旧姓である小和田(おわだ)と同表記であることから、「恋成就駅」として、徳仁親王と結婚した1993年には下車する人達で賑わった(小和田駅の切符も縁結びのお守りとして購入する人が増え、半年で平年の170年分の売り上げがあったそうである)。その賑わいにあやかって、「愛」と書かれたベンチが今でも残っている。そのため、知名度は駅の規模に比較すれば高い。