三段峡駅
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三段峡駅(さんだんきょうえき)は、広島県山県郡戸河内町(現在の安芸太田町)滝川1738にあった西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)。可部線の終着駅であったが、可部線の非電化区間の廃止に伴い2003年(平成15年)12月1日に廃駅となった。
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[編集] 駅構造
廃止時には単式ホーム1面1線を持つ地上駅であった。ほかに側線を1本有していたが、いずれも構内で途切れていた。
駅舎は観光地三段峡への入り口駅らしくコンクリート造り二階建てで斜めになった屋根を持つ大きなものであった。この駅は廃止まで簡易委託駅であり、切符の販売を委託された者が切符を販売していた。駅前にはみやげ物の店や食堂などもあった。
[編集] 駅周辺
駅前には三段峡へ行くハイキングコースの入口があり、三段滝へは徒歩1時間ほどの距離であった。また、駅横には柴木川が流れていた。
かつて駅舎横には蒸気機関車(C11 189号機)が静態保存されていたが、可部線の部分廃止後は広島県安芸郡府中町にあるダイヤモンドシティ・ソレイユの敷地内に移設された。
[編集] 歴史
この駅は昭和44年(1969年)7月27日、国鉄可部線が加計駅から当駅まで延伸したのに伴い三段峡駅として開業した。当駅から先、島根県の浜田駅まで線路を敷設すべく今福線の名で建設が進められたが1980年、国鉄再建法が施行されたため工事は中止された。
当駅はその後昭和62年(1987年)4月1日に国鉄の分割民営化によって西日本旅客鉄道(JR西日本)に承継されたが平成15年(2003年)12月1日に可部線の非電化区間(可部駅から当駅まで)が廃止されたため廃駅となった。
- 1969年(昭和44年)7月27日 開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる。
- 2003年(平成15年)12月1日 可部線の非電化区間の部分廃止に伴い廃止となる。
- 2005年(平成17年) 駅舎が解体される。
[編集] 隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- 可部線
- 戸河内駅 - 三段峡駅
今福線 三段峡駅-橋山駅