下関港
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下関港(しものせきこう)は、山口県下関市にある特定重要港湾。港湾管理者は下関市。北九州港とを合わせて関門港の一部をなす。北部九州の中枢国際港湾に位置づけられる。
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[編集] 歴史
古くから九州への航路や対韓貿易港として発展してきた。
[編集] 主な施設
[編集] 本港地区
第1・2突堤 と 細江ふ頭 で構成される。細江ふ頭に 下関港国際ターミナル がある。
現在の下関港国際ターミナルのビルは、1988年(昭和63年)3月に完成した。2003年(平成15年)、下関駅前人工地盤がターミナルビル玄関に接続するようになった。
- ※上海下関フェリーは貨物船として利用されているが、2007年(平成19年)春から旅客を扱う予定。
外航3貨客航路で週11往復は、日本でもっとも数が多い。
[編集] 唐戸・東港地区
唐戸桟橋と あるかぽーと で構成される。
あるかぽーととは1996年(平成8年)に完成した南部町(なべちょう)南側埋立地の愛称(アルカディア(理想郷)とポート(港)の複合語)で、住居表示も同じである。埋立地完成後、埠頭が整備され、2001年(平成13年)4月には敷地の一部に海響館がオープンした。なお、埠頭・海響館以外の敷地については整備中である。
あるかぽーと埠頭には定期旅客船の就航はないが、大型客船が下関に寄港するときはあるかぽーと埠頭が使用されている。
また、石崎汽船のシーマックスが下関市唐戸桟橋~松山市松山港を結んでいたが、2006年(平成18年)に航路短縮となり下関には寄港しなくなった。
客船
- 関門汽船(下関市唐戸桟橋~北九州市門司)
- 関門汽船(下関市唐戸桟橋~巌流島)
遊覧船
- 西日本海運 ヴォイジャー・ダイアナ(下関市唐戸桟橋~門司港~巌流島)
[編集] 岬之町地区
下関港で唯一のコンテナターミナルがある。1977年(昭和52年)に埠頭が完成し、その後コンテナターミナルが整備され1992年(平成4年)に完成した。
[編集] 西山・荒田・福浦地区
下関の南部・彦島にある港湾である。
[編集] 長府地区
下関市東部・長府の臨海工業団地の前面に整備された。 1992年(平成4年)に第1期工事が完成し、現在は第2期工事が進行中である。
[編集] 新港地区
下関市西部・垢田沖の響灘に人工島(147ha)を建設し、その上に東アジアとの物流拠点をつくる予定。
人工島の愛称は公募で『長州出島』(ちょうしゅうでじま)に決定され、住所表示も同じである。なお、『長州出島』に愛称が決定する前は、響灘にちなんで『ひびっくらんど』と呼ばれていた。
1995年(平成7年)11月に着工し、現在は第1期工事(61.6ha)が進行中で、1998年3月(平成20年度末)に一部供用(多目的国際ターミナル-12m岸壁1バース分)開始する予定。