彦島
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彦島 | |
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座標 | |
面積 | 9.8km² |
海岸線長 | km |
最高標高 | m |
所在海域 | 関門海峡 |
所属国・地域 | 日本(山口県) |
彦島(ひこしま)は、山口県下関市にある島。2004年11月末日現在の推計人口は32,965人と、本州・北海道・九州・四国・沖縄本島などを除くと日本有数の人口の多い島として知られ、島内には重工業地帯が広がっている。また、歴史の要衝としても名高い。
もとは引島と書かれていたが、壇ノ浦の戦いの時「引は武士にとって縁起が悪い」とされ、彦島に改められた。
目次 |
[編集] 特徴
- 下関の本土から関彦橋(かんげんきょう)、水門、彦島大橋(彦島有料道路は2005年9月30日より無料開放)の3ルートで繋がっている。また、彦島荒田港と福岡県北九州市小倉日明港の間を関門海峡フェリーが運行している。また、JR下関駅から非常に近い。JR山陽本線の関門トンネルの本州側の入り口もある。サンデン交通バスも運行。
- 造船業や重化学工業、食品加工業などが盛ん。主な企業として、三菱重工業下関造船所・下関三井化学(三井化学関連会社、旧・三井東圧化学彦島工場)などがある。
- 自然や古くからの町並みが多く残っており、教育機関や公共施設も充実している。
- 瀬戸内海の制海権を握った平家にとって重要な拠点の一つであり、実際に壇ノ浦の戦いの際には平家が本陣を置いた。また、平家ゆかりの話としては、厳島神社の建設にあたって安芸宮島と並んで最終候補地になったが『七里七浦七曲がり』の条件のうち、僅かに長さが足りずに選ばれなかったとも伝えられる。
- 幕末、下関戦争の講和条約の際に香港の如く租借地になりかけたが、正使の高杉晋作が突っぱねたため助かったとされる。実際には藩主から『租借もやむなし』と言われていたが、これを託かった通訳の伊藤博文が高杉に伝えなかったためという説(後の伊藤自身による回顧)や、そもそもイギリス側からそんな話は出なかったという説(イギリス側の会議議事録)もあり、判然としない。
- 昔からの住民にとっては「ひこっとらんど」の呼び名については愛称と言うよりはむしろ蔑称として使われてきた経緯があるため好まれない。故に下記の西山海水浴場の愛称決定に際しては当時の新聞記事でも疑問が出されている(この決定は公募投票によるものだが、決定されたものに対する島民の投票割合は決して高くないと容易に推測できる程である)。
[編集] 観光
- ひこっとらんどマリンビーチ(西山海水浴場)
- 南風泊市場(はえどまり)
- 老の山公園 など
- ナイスビューパーク(風車、休憩所など)
- 彦島南公園
[編集] 著名な出身者
[編集] 芸能人
- 田村淳(お笑いタレント・ロンドンブーツ1号2号)
- 松田優作
- 山下真司
- 中尾紘彰(芸人)