井筒屋
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
本社所在地 | 福岡県北九州市小倉北区船場町1-1 |
設立 | 1935年7月30日 |
業種 | 小売業 |
代表者 | 代表取締役会長:中村眞人 代表取締役社長:江本幸二 |
資本金 | 105億3,216万円 |
売上高 | 849億8,959万円(平成18年2月期) |
決算期 | 2月 |
外部リンク | http://www.izutsuya.co.jp/ |
井筒屋(いづつや、IZUTSUYA CO., LTD)は、日本の百貨店の一つ。かつては西鉄グループに属していた。
目次 |
[編集] 概要
- 日本百貨店協会加盟。九州地場資本の百貨店では唯一東京証券取引所第1部に上場している。
- 1935年(昭和10年)7月、九州電気軌道(後の西日本鉄道)と住岡由太郎(門司で井筒屋という呉服店を経営)との共同出資により設立された。社名は井筒屋の屋号を継承して付けられる。
- 1936年(昭和11年)10月開店。
- 本店(北九州市小倉北区船場町)の他に北九州市八幡西区黒崎に店舗がある。黒崎店は「黒崎そごう」閉店後に跡地に移転し、旧店舗はブックセンターなどとして再活用。
- また久留米市、飯塚市、宇部市で関連会社により店舗を運営しているほか、福岡県内を中心に進物など限られた商品を扱うサテライトショップを設けている。
- 1号店として黒崎店に近接して設けたブックセンターは、その後馬借駐車場再開発に合わせた小倉店オープンの際「ブックセンタークエスト」に名称変更。現在は別法人化して独立させており、井筒屋や西鉄とは無関係な場所への展開も始めている。
- 2004年2月に小倉そごう跡に開業した小倉伊勢丹にも30%出資し、持分法適用会社となっている。
- 福岡市のJR博多駅ビルにあった店舗は、九州新幹線博多延伸に伴うJR九州による博多駅再開発のため、2007年3月31日で閉店した。その後の井筒屋の扱いについてはまだ両者で意見の隔たりがあり、決まっていない。しかし、博多井筒屋閉店の際に発表・公開された文章の中で「JR博多駅ビルでの営業は」と書かれており、博多駅ビル以外での場所で再出店をするようなことを伺うことができる。また、地元紙などでは博多リバレインに出店するのではと報じられている。
[編集] 沿革
[編集] 関連会社
- 博多井筒屋 - JR博多駅ビル内にあった。駅ビル建替えに伴い、2007年3月末閉店。4月以降は博多駅の専門店街に相談窓口を設けている。
- 久留米井筒屋
- 飯塚井筒屋
- 宇部井筒屋 - ちまきや(山口市)との合弁で開店、後に井筒屋100%出資に。
- 小倉伊勢丹
- ブックセンタークエスト - 分社後、株式の90%を積文館書店に売却。井筒屋の持株比率は10%で、現在は連結対象から外れ、独自路線を展開。
[編集] 閉鎖した店舗
- 博多店 - 福岡市博多区博多駅中央街1-1にあった。昭和41年に開店。平成19年3月31日午後7時をもって博多駅再開発のため閉店。博多店が撤退した後の新博多駅ビルには、阪急百貨店と東急ハンズが入店することがほぼ決まりつつある。
- 若松店 - 北九州市若松区本町3丁目にあった地元の百貨店「丸柏(まるかし)」(1938年開業)を1979年に買収・子会社化し運営していたが1995年閉店。北九州市役所の売店運営も担当していたため、同店閉店後は、井筒屋本体が運営を引き継いだ。
- 本城店 - 北九州市八幡西区光貞台1丁目。近くに産業医科大学が開設された3年後、1981年に、同大学北側の大学関係者も多く住む住宅街に開店したが、最寄のJR九州折尾駅から約3kmという立地の悪さ(同駅から北九州市営バスが店舗正面にある光貞台バス停を結んではいたが、15~20分ほどかかる上に本数も少なかった)もあり、開店から僅か3年余り後、1984年に閉店。跡地は暫く巨大な空き店舗だったが、数年後太陽家具北九州西店が開業し、現在も営業中。
- 中津店 - JR九州中津駅前に建てられたビルのテナントとして入居していた。本体直営で、大分県北部唯一の百貨店だったが、郊外店との激しい競争もあり賃貸借契約を更新せず閉店。現在は、広島のスーパーイズミが運営する「ゆめタウン中津」内のテナントという形で営業を再開している。JR九州は、博多駅ビルの再開発にあたり、このケースを念頭においているものとみられる。
- 大牟田店 - 久留米井筒屋が大牟田市の西鉄天神大牟田線新栄町駅前に1970年にオープン。大牟田松屋とともに県南・荒尾地域の百貨店として親しまれたが、石炭産業の衰退に加え、郊外店との競争に敗れ、閉店に追い込まれた。その後大牟田松屋も経営破たんし、大牟田市からは百貨店が姿を消した。
[編集] その他の話題
- かつて、テレビの時代劇の水戸黄門で、悪徳商店の名前によく「井筒屋」が使われたりしていた。善人側の商店の名前は地元の地名(例えば津軽が舞台の話なら「津軽屋」など)悪人側の商店の名前を井筒屋とするといった具合である。百貨店の井筒屋とは全く関係ないことは言うまでもない。
- 流通業界への就職を後押しするため、全国で初めて、店舗販売員を養成する専門学校「西日本リテールカレッジ」を設立。卒業生の一部が入社し、既に現場一線で活動している。
[編集] 関連項目
- 博多駅(博多井筒屋の店舗が博多口側駅ビル内にあったが、博多駅の改装工事に伴いテナントから撤退)
- ニューウェーブ北九州(サッカーKyuリーグに属するチーム。ゼンリンとともに同チームのメインスポンサーの一つ)