交響曲第59番 (ハイドン)
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《交響曲 第59番 イ長調》はヨーゼフ・ハイドンの交響曲。「火事(伊語:Il fuoco)」という愛称で名高い。
目次 |
[編集] 成立年代
ホーボーケン番号において、見当違いの大失態から進んだ番号が付けられた数少ない例の一つで、実際には1760年代後半の作品(同様の判断ミスの例としては、初期作品に進んだ番号を付けた《交響曲 第72番》や、熟年の作品にやや若い番号を付けた《交響曲 第61番》がある)。1769年以前の作品と見なされており、おそらく1767年に作曲され、遅くとも翌年の1768年には完成を見た。したがって、いわゆる「疾風怒濤期の交響曲」に属する一つとなっている。
[編集] 楽器編成
オーボエ2、ファゴット1、ホルン2、通奏低音楽器(チェンバロ)と弦楽五部。
[編集] 楽章配置
- Presto. ソナタ形式、イ長調。
- Andante o più tosto Allegretto. イ短調~ハ長調。
- メヌエットとトリオ。イ長調。
- Finale: Allegro assai. イ長調。
[編集] 愛称の由来
「火事」という有名なあだ名は、後にウィーンで成立した筆写譜に由来し、作品の燃え立つような性格、とりわけプレスト楽章の威勢の良さや、短いながらも精力的な終楽章に関連している。終楽章においてホルンのファンファーレが目立っており、《交響曲 第103番》の同様の着想に先立つ例となっている。これら両端楽章の勇壮な性格を、1774年にエステルハージで上演されたグスタフ・グロスマンの戯曲と関連づける向きもあるが、1769年に作成された自筆史料の存在から、にわかにその説を鵜呑みにすることは出来ない。
[編集] 参考資料
- Haydn : Symphony #59/ #39/ #45 "Farewell" [Sony Classical: SMK 64242]
- Haydn : The "Sturm & Drang" Symphonies ; VOL.1 "Fire" [ARCHIV: 427 881-2]