別府鉄道土山線
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土山線(つちやません)は、兵庫県加古川市の別府港駅から兵庫県加古郡播磨町の土山駅を結んでいた別府鉄道の鉄道路線。1984年に廃止された。
野口線と同じく、別府港にある多木製肥所(現在の多木化学)で製造された化学肥料や製鉄化学工業(現・住友精化)の製品を輸送するために、山陽本線との接続路線として開業した。高砂線を経由する必要のある野口線と違い、直接山陽本線に連絡できることから、国鉄との連絡貨物輸送が主体であった。旅客営業も行っていたが、沿線に人家が少ないこと、列車本数も少ないことから利用客はわずかしかいなかった。
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[編集] 路線データ
[編集] 運行形態
土山線は全て機関車牽引の客車列車(混合列車)で、貨物列車の車掌車代わりに客車が連結され、客扱いを行なっていた。別府港駅ではホームに接していない線路から発車することもしばしばあり、乗客はなんと線路に降りて、ドア下に垂れ下がったステップに足をかけて乗り込んでいた。
1984年1月時点で、1日4往復の旅客列車が運行されていた。
これらとは別に川崎重工業車両工場があった川崎車輛工場前信号所から新製された貨車も搬出された(現在も工場自体はあるが、貨車の製造は行っていない)。
[編集] 車両
- DB201
- DC302
- ハフ5
- ハフ7
[編集] 歴史
[編集] 駅一覧
別府港駅 - 中野駅 - 川崎車輛工場前信号所 - 土山駅
※ 川崎車輛工場前信号所はポイント(分岐器)があるだけのもので、係員の常駐はなかったようである。
[編集] 接続路線
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