国民新党
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国民新党(こくみんしんとう、2005年(平成17年)8月17日 ‐ )は、日本の保守政党。略称は「国民」。英文名称は"The People's New Party"(PNP)。
2005年、自由民主党の綿貫民輔、亀井静香ら「郵政事業懇談会」所属の国会議員が郵政民営化を巡る党内抗争の結果、離党して結成。民主党からも党の安全保障政策に不満を持っていた田村秀昭が参加した。
日本の政党 | |
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党名: 英文名: |
国民新党 The People's New Party |
代表: | 綿貫民輔 |
幹事長: | 亀井久興 |
成立年月日: | 2005年(平成17年)8月17日 |
本部所在地: | 東京都千代田区平河町2-14-7・3F |
衆議院議員: | 4 (2006年(平成18年)1月20日現在) |
参議院議員: | 4 (2006年(平成18年)7月26日現在) |
党員: | 約20万人 (2006年(平成18年)12月現在) |
政党交付金: | 2億6,600万円 (2006年(平成18年)現在) |
ウェブサイト: | 国民新党ホームページ |
シンボル: | {{{19}}} |
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目次 |
[編集] 概要
[編集] 党史
2005年8月17日、郵政民営化関連法案に反対した自民党と民主党の議員により元衆議院議長の綿貫民輔らを中心に結党された。民主党に所属していた田村秀昭が結党に参加し、副代表兼政策委員長にエコノミストの紺谷典子が就任した(2006年10月に辞任)。
8月24日、新党日本が政党要件を満たす為に、国民新党結党メンバーの一人である長谷川憲正参議院議員が期間限定で新党日本に転籍し、9月12日に国民新党への復党が了承された。このことは各党にレンタル移籍だと批判を浴びた。
9月11日 第44回衆議院議員総選挙では、比例区は新党日本と比例ブロックで重複しないように全11ブロック中東北・北陸信越・中国・九州の4ブロックのみで候補者擁立。選挙後は、衆参両院で新党日本と会派を組み、衆議院では国民新党・日本・無所属の会を、参議院では国民新党・新党日本の会を結成した。
2006年9月、新党日本幹事長の荒井広幸参議院議員が、首相指名選挙で綿貫代表でなく旧知の仲であった自民党の安倍晋三総裁に投票したことにより、新党日本との院内会派を解消した。
2007年4月、国民新党にとって初めて挑んだ統一地方選挙では秋田県議会選挙で公認候補を当選させるなど着実に党勢を拡大させている。
また、総選挙のあとから自民党離党者や新党日本離党者が五月雨的に参加し、党は2007年の参議院選挙での勢力拡大を虎視眈々と狙っている。
公式ホームページでは、「国民新党は民主党と合流するのか」の問いにはっきりノーと答えているが、統一地方選挙や、第21回参議院議員通常選挙、参議院福島県・沖縄県選挙区補欠選挙では民主党と双方で候補を推薦・公認しあっている。これにより、国民新党は自公過半数割れを目指してキャスティング・ボートを握ろうとしている。
国民新党に入党届けを提出し、党員となると本人の希望によって国民新党支部を設立することが出来る。党員証は自民党のそれと同じく、ハガキの切り取り式(つまり紙製)であり、レイアウトもとてもよく似ている。
[編集] 入党・離党
[編集] 国民新党本部・執行部役員表
代表 | 副代表 | 幹事長 | 政策委員長 | 国会対策委員長 | 参議院 国会対策委員長 |
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綿貫民輔 | 亀井静香(代表代行) 亀井郁夫、田村秀昭 |
亀井久興 | 亀井久興 | 長谷川憲正 |
[編集] 党勢の推移
[編集] 衆議院
選挙 | 当選/候補者 | 定数 | 備考 |
---|---|---|---|
(結党時) | 3/- | 480 | 正式には0。下記参照 |
第44回総選挙 | ○4/12 | 480 |
[編集] 参議院
選挙 | 当選/候補者 | 非改選 | 定数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
(結党時) | 2/- | - | 242 |
- 当選者に追加公認は含まず。追加公認には会派に加わった無所属を含む。
- 国民新党結党は衆議院解散後なので、形式的には結党時の所属衆議院議員は0。ここでは、解散時に議員で、結党に参加した人数を議席数とした。
- 追加公認は1 各会派所属議員数及び役員一覧(衆議院、2005年)にある、選挙直後の国会召集日の会派所属者数から判断した。
[編集] 国民新党所属議員一覧
[編集] 衆議院議員
糸川正晃 〔比例北信越〕 亀井静香 〔広島6区〕 亀井久興 〔比例中国〕 綿貫民輔 〔富山3区〕
[編集] 参議院議員
亀井郁夫 〔広島選挙区〕 後藤博子 〔大分選挙区〕 田村秀昭 〔比例代表〕 長谷川憲正 〔比例代表〕
[編集] 地方議員
石川れんじろう 〔秋田県議会議員〕
[編集] 政党交付金
2006年(平成18年)現在の政党交付金
- 国民新党 2億6,600万円
[編集] その他
[編集] 4コマ
国民新党のウェブサイトに「4コマ」のページがあった。選挙にむけて国民に対し自分たちの政策をわかりやすく広める意図で置かれたものだったが、ヒトラーになぞらえたと思しき小泉首相や、綿貫党首の顔をした太陽(童話「北風と太陽」のパロディ)などの内容が注目を浴び、4コマ漫画の内容を揶揄する話題やコラージュ作品が電子掲示板等で数多く取り上げられた(ファンはマンガの下の「印刷する」というキーワードをネタとして取り上げる傾向にある)。大政党の宣伝が揶揄されたりパロディー化されることは珍しくないが、この4コマは話題となった。なお、4コマは現在は削除されている。
[編集] bizドメイン
結党時に開設した「国民新党(国民)ホームページ」がbizドメイン(www.kokumin.biz)であり、通常はビジネスサイトなどに使うドメインであるため当時話題となった。なお、国民新党ホームページは2006年3月にor.jpドメイン(www.kokumin.or.jp)に移行した。