国際十王交通熊谷営業所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
熊谷営業所(くまがやえいぎょうしょ)とは、東武鉄道グループのバス・タクシー事業者である、国際十王交通の営業所である。
主に合併前の国際ハイヤーの行っていた事業を担当する。
当初は、「国際事業本部」としていたが、あまり定着しなかったためか、2007年現在、リニューアルされた同社公式ウェブサイト上や一般的にも「熊谷営業所」として定着している。
目次 |
[編集] 所在地
埼玉県熊谷市新島263番地1(国際十王バス新島車庫停留所敷地内)
- 旧東武鉄道バス事業本部(東武バス)熊谷営業所をそのまま活用しているものである。
公式ホームページhttp://www.juo.co.jp/
[編集] 統括事業
いずれの営業所とも、事実上、一体化されている。
[編集] 沿革
- 東武鉄道 バス事業本部・東武バス熊谷営業所
- 1939年 東武鉄道グループ東武自動車、埼玉自動車(熊谷から深谷・小川町・葛和田を結ぶ路線など、現在の熊谷営業所を形作る路線を営業)と合併。
- 1947年 東武鉄道、東武自動車を合併、バス事業を直営化。
- 1949年 熊谷営業所が、熊谷営業事務所になる。
- 1969年 熊谷営業所移転
- 1989年 本庄営業所が熊谷営業所本庄出張所となる。同時に東松山出張所が川越営業所に管轄替え。
- 1997年 熊谷営業所森林公園出張所設置、小川町・渋川の各出張所廃止。
- 2000年4月1日 熊谷営業所本庄出張所廃止、朝日バス本庄営業所に移管。
- 2000年10月1日 熊谷営業所行田出張所廃止、朝日バス加須営業所管轄に移管。
- 2001年4月1日 東武バス熊谷営業所廃止。森林公園出張所を川越営業所に、その他を国際ハイヤーに移管。
- 国際ハイヤー バス事業課・国際バス/タクシー事業課・国際ハイヤー
- 1946年 第一商会(現国際興業)、進駐軍輸送ハイヤー事業開始。
- 1958年 国際ハイヤー設立(上記ハイヤー事業より、熊谷・太田・大泉エリア譲渡)
- 1958年 東武グループ入り。
- 19xx年 群馬観光タクシーと合併、一時的に、国際ハイヤー消滅。
- 2000年10月 群馬観光タクシー、群馬県エリアの事業を関越交通に譲渡。
- 2001年4月1日 国際ハイヤー社名復活(変更)、と共に2001年4月1日 東武バス熊谷営業所管轄の大多数を国際ハイヤー移管、朝日バスグループ国際バスとしてバス事業営業開始、国際ハイヤーは、既存のタクシー事業をタクシー事業課、バス事業をバス事業課と部署分けする。
- 2003年 両毛観光バスを合併、乗合バスのみだったバス事業に観光・貸切バスも加わる。
- 国際十王交通 バス事業課・国際十王バス熊谷営業所/タクシー事業課・国際十王タクシー熊谷営業所
[編集] 旧 国際ハイヤーについて
創業は1946(昭和21)年。元々は国際興業が進駐軍送迎を目的として設立した会社であった。
その後、1957(昭和32)年に熊谷・大田・大泉エリアが、新会社国際ハイヤーを設立して譲渡、東武鉄道に買収され、グループ入り。タクシーを主体とした会社であった。 1990年代に、バス事業に先立つ、タクシー事業の再編により、群馬観光タクシーとなる。 2000年(平成12年)10月に群馬県エリアの事業を関越交通に事業譲渡、 2001(平成13)年3月には、再度、国際ハイヤーを名乗ると共に、旧東武バス(東武鉄道バス事業本部時代)の埼玉北部撤退に伴い、熊谷営業所管轄の熊谷駅発着のほぼ全路線(現在の朝日自動車行田車庫線を除く)を移管され、一部再編して、東武グループの朝日自動車統括の下、2001年4月1日に乗合バス部門の営業を開始。乗合バスに関しては、基本的に東武バスから引き継いでいるため、バス共通カード利用が可能である。
後に、東武グループのバス事業の再編により両毛観光(後述)を吸収合併して、貸切バス部門を設け、さらに十王自動車と合併し、国際十王交通に社名変更した。
路線バス用の車両として、東武バス時代から引き継いだ大型・中型車両と、国際ハイヤーに移管されてから導入したワンステップまたはノンステップの中型・小型車両がある。車体デザインは、1998年に朝日自動車と川越観光自動車が導入したものと同じ白地に赤と青の曲線を描いたさわやかなもの~朝日バスグループ共通~が2001年の乗合バス運用開始から採用されている。
貸切バスは、車体デザインは、自社名の字体以外は東武グループ共通である。東武のイメージカラーであるオレンジを基調とした暖色系の色調と、ホワイトの緩やかな曲線で構成された、見た目にも躍動感があるデザインとなっている。
旧東武バス・熊谷営業所の車両メーカーは元来、いすゞ自動車製が大半を占めていたが、国際ハイヤー移管後の導入車両は日野自動車製がやや多くなっている。
[編集] 旧 両毛観光バス
栃木県足利市や群馬県太田市を拠点としていた、東武グループの企業。国際ハイヤー時代に吸収合併された。
「両毛観光」と略される。
足利と太田に営業所を有していたが、合併後の各種整理と現地事情(足利は接する道路の工事、太田は朝日自動車営業所の移転受け入れ)が重なり、現在は両方とも廃止となった。近いうちに、他の車両と同様に表記変更や廃車になって完全消滅するとも言われているものの、両毛観光時代のままの「両毛観光」「R.K.」表記の観光バス車両が、現在も数台所属している。
[編集] 関連施設
バス事業関連は、国際十王バス熊谷営業所#関連施設を参照のこと。
- 国際ビル
- 熊谷駅北口のすぐ近くにある、国際ハイヤー時代よりあるビル。1階にタクシー配車施設(乗り場)・バス乗車券発売所を設けており、2階より上は貸事務所となっているが、2階に自衛隊埼玉地方連絡部熊谷募集事務所が入っているだけである。国際ハイヤーのバス事業開始以前の本社。
- 熊谷駅前立体駐車場
- 国際ビルの裏手にある68台収容可能な月極と時間貸の立体駐車場で、平成9年4月に営業を開始した。
- 壁面には、旧社名『国際ハイヤー』が、表記されたままとなっている。