大魔法峠
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『大魔法峠』(だいまほうとうげ)は月刊少年エース(角川書店発行)で短期連載された大和田秀樹作のギャグ漫画作品。続編に『超・大魔法峠』、『超・超・大魔法峠』、『超・超・超・大魔法峠』がある。2006年にOVA化された。(邪道魔法少女の3作目である。) 作品名は『大菩薩峠』に由来する。キャッチコピーは「マジカル血煙コミック」
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注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
魔法の国の王女である田中ぷにえが地上の学校に転入生としてやって来た事で巻き起こる騒動を描いたギャグ漫画。
いわゆる魔法少女アニメのスタイルを装っており、キャラクターも愛らしい少女アニメ風のキャラが揃ってはいるが、棘のある台詞の応酬や血と汗が飛び散る格闘シーンが毎回繰り広げられる毒のあるブラックな内容となっている。
[編集] 登場キャラクター
- 田中ぷにえ(声: 佐藤利奈)
- 姉御(声: 川澄綾子)
- ぷにえの学校のスケ番。転校してきたばかりのぷにえにヤキを入れようと手を出したが、魔法と肉体言語で返り討ちにあう。それ以降は腐れ縁……というか、すっかり立場が逆転してしまっている。復讐を企むも悉く返り討ちにあい、再起不能一歩手前まで毎度追い込まれる。可愛いもの好きな一面を持つ。
- 国鉄子(声: 下屋則子)
- パヤたん(声: 斎藤千和/中田譲治)
- 一見ただの愛らしいマスコットキャラクターだが、真の姿は世界中の戦場を経験してきた歴戦の兵士パヤ=リビングストン大佐。ぷにえとの戦いに負けてマスコットとなっているものの、今でも隙あらばぷにえのタマ(命)を奪おうと狙っている。
- スターリングラード(独軍側)やベトナム(米軍側)に従軍していたようで、興奮するとその頃の思い出がフラッシュバックする事がある。未だに米軍幹部とのコネもある。
- お腹の「パ」の字は傭兵時代拷問として焼き鏝された痕である。
- 大和田作詞の歌「ぼくパヤたん」によれば、傭兵部隊名は聖魔法王国マスコット海兵隊。入隊理由は、聖魔法王国の永住権を得る為。
- しかし、ぴゅんとぽたるに呆気なく倒されるなど、次第にかませ犬状態となりつつあり、姉御からもそう突っ込まれる始末である。
- ぴゅん(声: 齋藤彩夏)、ぽたる(声:花澤香菜)
- ぷにえの双子の妹達。ぷにえと同じく可愛い風貌と凶悪な性格の持ち主で、その実力はパヤたんを軽く捻じ伏せたほど。王位継承権を狙い度々ぷにえを襲うが、毎回返り討ちにあう。名前の由来は北の国からの純と蛍。
- 魔法の呪文は「リリカル・トカレフ・天魔覆滅」。
- エスメラルダ(声: 小山茉美)
- ぷにえの母であり魔法の国の女王。ぷにえと同じく「力こそ正義」が信条で、現女王の地位も力で簒奪した。ぷにえ以上の関節技の使い手。
- 魔法の呪文は「リリカル・トカレフ・ノーバディ・ノークライ」。
- ぷにえの父(声: 飛田展男)
- エスメラルダの夫。心配性で娘達の挙動を見てはオロオロしている。真性のドM。
- エリーゼ(声: 能登麻美子)
- 本名はエリーゼ=フォン=バルバロック、またの名を穴掘りエリィ。ぷにえからはエリィと呼ばれる。先王バルバロックの王女。王位を簒奪した田中家を深く恨んでいる。アニメによると、父は王様である為潰しが効かず、毎日ハローワークに通い、母は家事の合間を縫って造花作りをしているらしい。
- 猫恵(声: 黒河奈美)
- 犬美(声: 平田絵里子)
- カバ香(声: 青山桐子)
- 象子(声: 寺田はるひ)
- 虎里(声: 斎藤千和)
- 以上の5人は姉御が率いるスケ番グループのメンバー。
- ピピル(声: 飛田展男)、ピルピル(声:飯島肇)、ピピルピィ(声:船木真人)
- パヤたんを兄貴と慕うわくわくマスコット村の住人。名前の由来は撲殺天使ドクロちゃん。
- ゲソ美(声: 千葉紗子)
- ぷにえ達の学校の教師。カンニング発見に全力をかけているらしく、眼鏡には折りたたみ式ミラーが搭載されている。発見するとスカート内に忍ばせたチョークで一撃する特技を持つ。ぷにえの成績悪化等を理由に家庭訪問に訪れた事もあったが、ぷにえとエスメラルダのダブルアタックを喰らって沈む。
- ピーター(声: 中田和宏)
- パヤたんのベトナム戦争時代の戦友。
- 近衛兵(声: 伊丸岡篤)
- 先生、ギャンブラー(声: 桐井大介)
- 第三セク太(声: 飯島肇)
- JR男(声: 船木真人)
- ジャガイモ、走り屋(声: 飛田展男)
- ウプ
[編集] シリーズ一覧
- 大魔法峠(2001年から2002年まで連載 ISBN 4047135267)
- 超・大魔法峠(2004年連載 ISBN 4047136778)
- 超・超・大魔法峠(2005年12月から2006年6月まで連載 ISBN 4047138576)
- 超・超・超・大魔法峠(2006年7月から2007年1月まで連載)
[編集] アニメ
1話15分でDVD各巻に2話づつ収録されている(初回版には「峠のラジオ」、「放送禁止ソング」が入っているCDと、映像特典として「ぷにえの里帰り」を収録。1巻のみ全巻収納BOX付属)。ただでさえ原作の大和田のギャグが強烈なのに、水島努による毒のある演出が加わって更に強烈な内容となっている。また、原作以上にパロディネタが豊富にある。
先行放送として第1、2話が2006年3月18日(tvkでの日付)のAnime TVで放送された。また2006年3月20日から3月27日までBIGLOBEストリームにてインターネット配信。
第3、4話は2006年6月17日のAnime TV、2006年6月19日から6月26日までBIGLOBEストリームにてインターネット配信。
第5、6話は2006年10月14日のAnime TV、2006年10月16日から10月23日までBIGLOBEストリームにてインターネット配信。
[編集] DVD
- 大魔法峠 I 2006年4月5日発売
- 大魔法峠 II 2006年7月5日発売(当初予定は6月23日)
- 大魔法峠 III 2006年10月25日発売(当初予定は8月25日→10月4日)
- 大魔法峠 IV 2007年3月21日発売(当初予定は2月23日)
[編集] スタッフ
- 原作: 大和田秀樹
- 企画: 川村明廣、臼井久人
- 監督・脚本: 水島努
- キャラクターデザイン: 磯野智
- 作画監督: 山内尚樹
- 美術監督: 古賀徹、楠元祐也
- 色彩設計: 海鋒重信
- 撮影監督: 関谷能弘
- 編集: 岡祐司
- 音響監督: 岩浪美和
- 音響制作: ACクリエイト
- 音楽: 高木隆次
- 音楽プロデューサー: 川瀬朗
- アニメーション制作: スタジオバルセロナ
- プロデューサー: 川瀬浩平、伊平崇耶、里見哲朗
- 制作プロデューサー: 須賀信行
- 製作: 「大魔法峠」製作委員会(ジェネオンエンタテインメント、東芝エンタテインメント)
- 発売元: 東芝エンタテインメント、ジェネオンエンタテインメント
- 販売元: ジェネオンエンタテインメント
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ: 『大魔法峠』
- エンディングテーマ: 『骨ある限り榮えあれ!』
- 作詞: 枯堂夏子、作曲・編曲: 高木陸次、歌: 田中ぷにえ(佐藤利奈)
オープニングは典型的な魔法少女もの作品らしい曲(但し歌詞はブッ飛んでいる)だが、エンディングは一転して軍歌調の曲と言う凄まじいギャップである。
[編集] サブタイトル
- 第1話 ミラクルロッドで学園祭は大パニック☆!?魔法のプリンセスぷにえちゃん登場!!の巻
- 第2話 お茶目でキュートなマスコット☆パヤたん登場の巻
- 第3話 どっきり★ブレックファースト大作戦☆!?鳴かぬなら殺してしまえホトトギスさんっ!!の巻
- 第4話 いや~んカワイイ!ふたごの生まれる確率は120分の1って知ってる?の巻
- 第5話 テストの点数だけで人間の価値が測れるんですか?どうせ私は0点ですよああそうよの巻
- 第6話 まだ上げそめし前髪の、林檎のもとに見えしとき、前にさしたる花櫛の、花ある君と思ひけり……の巻
- 第7話 参加することに意義があるなんてヌルい事思ってんじゃないでしょうね☆の巻
- 第8話 いつまでも子供のままではいられないのよ大人になるってなんだかコワいわ☆の巻
[編集] CD
- 大魔法峠―サウンドトラックの章―2006年4月21日発売(OP・EDのフルコーラスを収録)
- 大魔法峠―ドラマCDの章―2006年7月26日発売
- 『田中ちゃん、最近どーよ☆シーメとミーノどっちがいい?の巻』と『あかるい町をつくるわよの巻』の2エピソード、挿入歌「恋をINPUT♪」のフルバージョンを収録
- 大魔法峠―キャラクターソングの章―2006年10月25日発売 (DVD3巻と同時発売。当初は8月23日発売予定だったが、DVD2巻の延期に伴い変更された)