ライフタテヤマ
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性別 | 牡 |
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毛色 | 鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1982年4月22日 |
死没 | 存命 |
父 | ハイセイコー |
母 | チェリータテヤマ |
生産 | 谷岡正次 |
生国 | 日本(北海道静内町) |
馬主 | 辻幸雄 |
調教師 | 安田伊佐夫(栗東) |
競走成績 | 15戦8勝 |
獲得賞金 | 1億5482万3800円 |
ライフタテヤマは、日本の競走馬・種牡馬。1986年の優駿賞最優秀ダートホースである。ダートでは、6戦して全勝。主戦騎手は、猿橋重利。
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[編集] 戦績
1984年9月、阪神競馬場の新馬戦でデビュー。初戦こそ勝ち馬から大きく離された2着に終わるが、ダート1200メートルの折り返しの新馬戦で、2着に7馬身差をつけ初勝利を挙げた。 この後芝で2戦するも勝ち切れないレースが続いたが、阪神のダート1200メートルの400万下条件戦で2着に4馬身差をつけ勝利。オープン入りを果たした。 続く中京3歳ステークスも危なげなく勝利し、芝もこなせることを証明した。
明け4歳の初戦は、シンザン記念。1番人気に応えて、セントシーザーを1馬身半差し切り、3連勝で重賞初制覇を達成。 クラシックへの期待も高まったが、骨折により長期休養を余儀なくされた。
1年の休養を経て、馬体重は30キロも増加。約500キロの雄大な馬格となっていた。 復帰戦のサンケイ大阪杯こそ逃げつぶれて最下位の10着に終わったが、続く京阪杯は、後方から鋭く伸び3着に入り、調子を上げて当時ダート馬場しかなかった札幌に遠征した。 札幌記念に臨み猿橋が「札幌記念を使いに来たんじゃない。勝ちに来たんだ」と発言するなど、陣営は絶対の自信を覗かせていた。 レースは、先行して4コーナーで先頭に立つと、後は手綱を抑えたまま後続を引き離し、2着のペシャワールに5馬身差をつけての勝利。 続くダート1800メートルのタイムス杯では58.5キロの斤量を背負ったが、札幌記念と同じく4角先頭からペシャワールに3馬身差をつけ快勝して、札幌遠征を終えた。
秋は、朝日チャレンジカップから始動したが、ドウカンヤシマの逃げ切りを許しクビ差の2着。 本番の天皇賞(秋)では、関西馬の雄として期待され3番人気に推されるも、出遅れが影響して中団から伸びを欠き、サクラユタカオーの9着に終わった。 この後はダート路線に戻り、ウインターステークスに出走。単枠指定とされ、単勝1.5倍と人気が集中していた。 レースでは、先行して向正面で先頭に立つと、あとは馬なりのまま、2着のフェートノーザンに2馬身半差をつける余裕をもっての勝利。 フェートノーザンに騎乗した中竹和也が、「勝った馬があまりに強すぎる」と脱帽するほどのレースぶりであった。 当時3競走[1]のみであったサラ系古馬のダート重賞のうち2競走を制したライフタテヤマは、投票総数139票のうち138票を集め、文句無しにこの年の最優秀ダートホースに選出された。
この後烈蹄のための休養を経て、再び札幌に遠征。59キロの斤量をものともせず、ダート1800メートルの札幌日経賞に勝利した。しかし、連覇を狙った札幌記念を前にして脚部不安を発症。長期休養に入ることとなった。 1年以上復帰への努力が続けられたが、脚元が回復することなく、引退を余儀なくされた。
[編集] 引退後
引退後は、1989年からアロースタッドで種牡馬となった。 20万円という安価な種付け料も手伝って、当初はそれなりの人気を得たが、次第に種付け頭数が先細りとなり、1995年に用途変更となった。 代表産駒は、1994年の東海ダービーなどを制し、1996年の川崎記念でホクトベガの2着に入ったライフアサヒ。 現在は、引退名馬繋養展示事業の助成対象馬として新ひだか町の谷岡ファームで余生を送っている。
[編集] 年度別競走成績
1984年 (6戦3勝)
- 1着 - 中京3歳ステークス(オープン)
1985年 (1戦1勝)
- 1着 - シンザン記念(GIII)
1986年 (7戦3勝) - 最優秀ダートホース
- 1着 - 札幌記念(GIII)、ウインターステークス(GIII)、タイムス杯(オープン)
- 2着 - 朝日チャレンジカップ(GIII)
- 3着 - 京阪杯(GIII)
1987年 (1戦1勝)
- 1着 - 札幌日経賞(オープン)
[編集] 血統表
ライフタテヤマの血統 (ハイペリオン系/Hyperion4×5=9.38% Nearco4×5=9.38% Beau Pere5×5=6.25%) | |||
父
ハイセイコー 1970 鹿毛 |
*チャイナロック China Rock 1953 栃栗毛 |
Rockefella | Hyperion |
Rockfel | |||
May Wong | Rustom Pasha | ||
Wezzan | |||
ハイユウ 1961 黒鹿毛 |
*カリム Karim |
Nearco | |
Skylarking | |||
*ダルモーガン Dalmogan |
Beau Son | ||
Reticent | |||
母
チェリータテヤマ 1975 鹿毛 |
*ファーザーズイメージ Fathers Image 1963 栗毛 |
Swaps | Khaled |
Iron Reward | |||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||
Almahmoud | |||
ストローハット 1966 鹿毛 |
*フロリバンダ Floribunda |
Princely Gift | |
Astrentia | |||
*シエヴリーズチャリティ Cheveley's Charity |
Straight Deal | ||
Cheveley Beauty F-No.4-d |
[編集] 脚注
- ^ フェブラリーハンデキャップ、札幌記念、ウインターステークス。
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