オグリキャップ記念
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オグリキャップ記念(おぐりきゃっぷきねん)は、日本の岐阜県地方競馬組合が笠松競馬場のダート1900mで施行する地方競馬の重賞(SP1)競走である。
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[編集] 概要
笠松競馬出身で中央競馬移籍後にGI競走4勝など活躍した、オグリキャップの功績を記念して1992年に創設された。
1995年より全日本サラブレッドカップ(1997年に再開)と機能統合するとともに、JRA所属馬も出走できる中央・地方全国指定交流競走に指定、1997年からはダート競走格付け委員会によってGII(統一GII)に格付けされた。
2005年は赤字予算であることから重賞競走の見直しが行われたためダート格付け委員会のグレードが外れて中央・地方全国交流競走ではなく東海・北陸・近畿交流競走に変更、更に開催日にはオグリキャップが「里帰り」していたため大勢の観客が詰め掛けた。
[編集] 歴史
- 1992年 笠松競馬場のダート2500mの公営東海所属の4歳以上10歳までのハンデキャップ重賞競走、オグリキャップ記念として創設。
- 1995年
- 第5回競走より中央・地方全国指定交流競走に指定。
- 出走条件をハンデキャップから定重量に変更。
- 1996年 施行無し。
- 1997年 ダートグレード競走格付け委員会にGII(統一GII)に格付けされる。
- 1998年 出走条件を定重量からグレード別定重量に変更。
- 2001年 競走馬の年齢表示の国際基準に変更により出走条件が3歳以上9歳までに変更。
- 2005年
- 笠松競馬場廃止問題の影響でダートグレード競走から撤退、東海・北陸・近畿地区交流競走に変更。
- 笠松競馬場廃止問題の影響で統一GIIから東海限定グレードSP1に格付け。
- 施行距離をダート1900mに変更。
[編集] 歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 1992年2月11日 | フワノビート | 牡6 | 笠松 | 2:46.5 | 原口次夫 | 柳江仁 |
第2回 | 1993年2月11日 | タイプスワロー | 牡7 | 笠松 | 2:47.5 | 井上孝彦 | 荒川友司 |
第3回 | 1994年2月11日 | ポスターフェイス | 牡5 | 笠松 | 2:45.9 | 川原正一 | 柴田高志 |
第4回 | 1995年2月11日 | メーカーロッキー | 牡7 | 笠松 | 2:45.0 | 井上孝彦 | 加藤健 |
第5回 | 1995年11月23日 | マルブツセカイオー | 牡5 | 名古屋 | 2:46.9 | 戸部尚実 | 斉藤弘光 |
第6回 | 1997年4月29日 | キソジゴールド | 牡8 | JRA | 2:42.5 | 角田晃一 | 安田伊佐夫 |
第7回 | 1998年4月29日 | サンディチェリー | 牡5 | 笠松 | 2:44.0 | 安藤勝己 | 荒川友司 |
第8回 | 1999年4月29日 | ナリタホマレ | 牡4 | JRA | 2:45.2 | 武豊 | 谷潔 |
第9回 | 2000年4月26日 | マイターン | 牡5 | JRA | 2:43.3 | 橋本美純 | 宮徹 |
第10回 | 2001年4月30日 | ハカタビッグワン | 牡6 | 笠松 | 2:42.2 | 安藤光彰 | 飯干秀人 |
第11回 | 2002年4月29日 | アルアラン | 牡6 | JRA | 2:40.5 | 本田優 | 昆貢 |
第12回 | 2003年4月29日 | カネツフルーヴ | 牡5 | JRA | 2:39.5 | 松永幹夫 | 山本正司 |
第13回 | 2004年4月29日 | ミツアキタービン | 牡4 | 笠松 | 2:41.0 | 東川公則 | 田口輝彦 |
第14回 | 2005年4月29日 | ミツアキサイレンス | 牡8 | 笠松 | 2:03.0 | 岡部誠 | 粟津豊彦 |
第15回 | 2006年4月28日 | レッドストーン | 牡4 | 名古屋 | 2:03.4 | 倉地学 | 角田輝也 |
[編集] 関連項目
- 全日本サラブレッドカップ - 中央・地方全国交流競走に指定される際に統合した競走
- オグリキャップ - 冠名となる競走馬