名古屋大賞典
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名古屋大賞典(なごやだいしょうてん)は、日本の愛知県競馬組合が名古屋競馬場のダート1900mで施行する地方競馬の重賞(統一JpnIII・SP1)競走である。本競走は中日新聞社が共催しているため、「中日新聞杯」と副称が付けられている。
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[編集] 概要
1977年に5歳(現4歳)から10歳(現9歳)の別定の東海地区限定の重賞競走、名古屋大賞典として創設、第1回は名古屋競馬場のダート1900mで施行され、施行時期は現在とは違い12月に施行されていた。
しかし1987年の第11回競走を最後に、現在の3月開催移す為、1988年は施行されず、1996年からは東海地区グレード制施行によりSP1に指定されると同時に中央・地方全国指定交流競走に指定され、JRA所属馬が出走可能なり、更に負担重量を定量に変更した。
1997年からはダートグレード競走施行によりGIII(統一GIII)に格付け、2000年からは負担重量をグレード別定に変更、2005年から出走資格を4歳(旧5歳)以上に変更、2006年は前年の名古屋グランプリが降雪で中止になった事に伴い、農林水産大臣賞典の副称が付いた。
春の名古屋競馬場での名物競走で、毎年盛大な盛り上がりを見せる。しかし日本の競馬全体から見ればローカル重賞なので出走馬のレベルは高く無くないが、中央競馬の重賞クラスの競走馬が例年出走する傾向がある。
出走資格はサラ系4歳(旧5歳)以上の競走馬で、東海地区所属馬4頭、東海地区以外の所属馬4頭、JRA所属馬4頭と出走枠が定められており、梅見月杯(SP1・名古屋競馬場・ダート1800m)の優勝馬は優先出走権で出走できる。
負担重量はグレード別定で、牡馬・騸馬が56キロ、牝馬は2キロ減を基本とし、2006年3月12日までのGI優勝馬は3キロ、GII優勝馬は2キロ、GIII優勝馬は1キロの負担が更に課せられる。ただし2歳限定のグレード優勝は対象外。
総額賞金は5,100万円で、1着賞金3,000万円、2着賞金1,050万円、3着賞金510万円、4着賞金330万円、5着賞金210万円と定められている。
[編集] 歴史
- 1977年 - 名古屋競馬場のダート1900mの5歳(現4歳)から10歳(現9歳)の別定の東海地区限定重賞競走、名古屋大賞典として創設。
- 1985年 - 笠松の後藤保が調教師として史上初の連覇。
- 1988年 - 施行時期の変更により施行せず。
- 1991年
- 愛知のハヤブサモンが史上初の連覇。
- 愛知の伊藤辰雄が調教師として2人目の連覇。
- 1996年
- 東海地区グレード制施行によりSP1に指定。
- 中央・地方全国指定交流競走に指定。
- 負担重量を定量に変更。
- 1997年 - ダートグレード競走格付け委員会にGIII(統一GIII)に格付け。
- 2000年
- 負担重量を別定に変更。
- JRAのオースミジェットが2頭目の連覇。
- JRAの白井寿昭が調教師として3人目の連覇。
- 2001年
- 2005年
- 出走資格を4歳(旧5歳)以上に変更。
- JRAのクーリンガーが3頭目の連覇。
- JRAの岩元市三が調教師として4人目の連覇。
- 2006年 - 副称に農林水産大臣賞典が付く。
[編集] 歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 1977年12月21日 | ブレーブボーイ | 牡3 | 名古屋 | 2:02.7 | 山田義男 | 大薮憲三 |
第2回 | 1978年11月6日 | スズカオーヒメ | 牝5 | 名古屋 | 2:03.5 | 白坂芳文 | 西山好夫 |
第3回 | 1979年12月23日 | ダイタクチカラ | 牡5 | 笠松 | 1:59.7 | 山田義男 | 倉間昭夫 |
第4回 | 1980年12月17日 | イチコンコルドオウ | 牡6 | 名古屋 | 2:01.5 | 坂本敏美 | 青山幸健 |
第5回 | 1981年12月23日 | ハローキング | 牡6 | 名古屋 | 2:02.2 | 田中敏和 | 野島三喜雄 |
第6回 | 1982年12月22日 | ゴールドレツト | 牡3 | 名古屋 | 2:02.0 | 原口次夫 | 磯村林三 |
第7回 | 1983年12月21日 | ミヤジダケオー | 牡5 | 名古屋 | 2:02.6 | 田中敏和 | 野島三喜雄 |
第8回 | 1984年12月27日 | マツノセイザン | 牡4 | 笠松 | 2:01.2 | 安藤勝己 | 後藤保 |
第9回 | 1985年12月25日 | カウンテスアツプ | 牡4 | 笠松 | 2:01.2 | 安藤勝己 | 後藤保 |
第10回 | 1986年12月3日 | グレートローマン | 牡5 | 名古屋 | 2:01.4 | 田中敏和 | 野島豊 |
第11回 | 1987年12月2日 | ワカオライデン | 牡6 | 笠松 | 2:02.7 | 井上孝彦 | 荒川友司 |
第12回 | 1989年3月21日 | フエートノーザン | 牡6 | 笠松 | 2:04.7 | 安藤勝己 | 吉田秋好 |
第13回 | 1990年3月21日 | ハヤブサモン | 牡5 | 名古屋 | 2:01.0 | 安部幸夫 | 伊藤辰雄 |
第14回 | 1991年3月21日 | ハヤブサモン | 牡6 | 名古屋 | 2:02.9 | 安部幸夫 | 伊藤辰雄 |
第15回 | 1992年3月20日 | ベッスルエース | 牡4 | 笠松 | 2:01.3 | 安藤光彰 | 飯干秀人 |
第16回 | 1993年3月17日 | ロングニュートリノ | 牡8 | 笠松 | 2:03.0 | 松原義夫 | 青木和夫 |
第17回 | 1994年3月21日 | ウットマン | 牡4 | 笠松 | 2:03.6 | 濱口楠彦 | 荒川友司 |
第18回 | 1995年3月21日 | ポスターフェイス | 牡6 | 笠松 | 2:02.3 | 青木達彦 | 柴田高志 |
第19回 | 1996年3月20日 | キョウトシチー | 牡5 | JRA | 2:02.6 | 松永幹夫 | 中尾謙太郎 |
第20回 | 1997年3月20日 | メイショウアムール | 牡6 | JRA | 2:01.2 | 河内洋 | 高橋直 |
第21回 | 1998年3月4日 | メイショウモトナリ | 牡4 | JRA | 2:03.2 | 安田康彦 | 安田伊佐夫 |
第22回 | 1999年3月24日 | オースミジェット | 牡5 | JRA | 2:01.9 | 四位洋文 | 白井寿昭 |
第23回 | 2000年3月20日 | オースミジェット | 牡6 | JRA | 2:02.3 | 四位洋文 | 白井寿昭 |
第24回 | 2001年3月21日 | マンボツイスト | 牡6 | JRA | 2:00.6 | 四位洋文 | 古川平 |
第25回 | 2002年3月21日 | トーホウエンペラー | 牡6 | 水沢 | 2:01.9 | 菅原勲 | 千葉四美 |
第26回 | 2003年3月12日 | マルカセンリョウ | 牡5 | 名古屋 | 2:01.2 | 上松瀬竜一 | 瀬戸口悟 |
第27回 | 2004年3月10日 | クーリンガー | 牡5 | JRA | 2:01.2 | 和田竜二 | 岩元市三 |
第28回 | 2005年3月2日 | クーリンガー | 牡6 | JRA | 2:01.5 | 和田竜二 | 岩元市三 |
第29回 | 2006年3月21日 | ドンクール | 牡4 | JRA | 2:00.6 | 岩田康誠 | 梅内忍 |
第30回 | 2007年3月28日 | アルドラゴン | 牡6 | JRA | 2:04.4 | 藤田伸二 | 昆貢 |