布原駅
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布原駅(ぬのはらえき)は、岡山県新見市西方にある西日本旅客鉄道伯備線の駅であるが、停車するのは芸備線の列車のみである。
かつて、伯備線に蒸気機関車が走っていた頃、1972年(当時は布原信号場)まで運転されていたD51形蒸気機関車3両で貨物列車を牽引する蒸機(SL)三重連の撮影名所として知られていた。現在でも、鉄道ファンの撮影名所として知られており、特に秋の紅葉の時期に注目される。
立地や停車する本数の少なさから、いわゆる秘境駅の範疇にある。
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[編集] 駅構造
相対式2面2線のホームを持つ駅である。上下で千鳥状にホームが配置されているのは通標交換を行う信号場であった歴史を物語っている。有人の信号場時代には駅舎があったが現在は取り壊されている。
芸備線の列車のみが停車するのは、周囲に人家が少ないため乗客がほとんどおらず、芸備線の列車本数のみで十分対応可能なためである。「ホームが1両分の長さしかないため芸備線の列車しか停まらない」という通説が流布されているがこれは誤りで、かつて4~5両編成の客車列車が停車しており、「(ホームにかかって乗降可能な)○号車のドアからお降り下さい」と車内アナウンスがあったことが証言されている。また、通説が真実であるなら1両分のホーム長でも乗降可能な現在の伯備線ワンマン普通列車が同駅を通過することと矛盾してしまう。
なお、伯備線の一部の列車も対向列車との行き違いのために運転停車することがある(客扱いは行われない)。
早朝下りの芸備線快速と伯備線全列車は通過する。
[編集] 駅周辺
- 西川
周囲にはわずかに数軒の人家が存在するのみである。
[編集] 利用状況
- 1日平均の乗車人員は、わずか1人である(2004年度)