岡山駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岡山駅(おかやまえき)は、岡山県岡山市駅元町1-1にある西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。本州と四国の連絡口としての機能を持ち、山陽新幹線の全列車が停車するターミナル駅である。東京駅からの営業キロ=732.9km。2006年現在、日本で唯一赤帽の常駐している駅でもある。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- また、岡山駅を起終点とする路線ではないが以下の路線に直通する列車も発着している。
- 岡山電気軌道(岡山駅前停留場)
[編集] 駅構造
岡山駅は、山陽新幹線が島式2面4線の3階の高架ホーム、在来線が4面10線の地平ホームを持つ。尚、新幹線口が表口になっている駅は、山陽新幹線ではここ岡山駅のみである。
2005年7月17日に旧7番乗場を6番乗場へ、2006年7月9日に旧8番・旧10番・旧11番~旧15番乗場を7番・8番・10番~14番乗場へ、それぞれ改称したため、15番乗場が当分の間欠番となっている。また、2006年12月10日以降、7・8番乗場(旧8・10番乗場)が一時閉鎖されている。
旧6番乗場〔6番乗場(旧7番乗場)の広島方面を切り欠き〕は、かつて快速「サンライナー」専用ホームであった。
旧9番乗場〔8番乗場(旧10番乗場)の大阪方面を切り欠き〕は、かつて赤穂線専用ホームだったが、既にレールは剥がされている。
9番乗場は、10番乗場(旧11番乗場)の東側(大阪寄り)を拡幅して新設された。
11番乗場(旧12番乗場)は、12番乗場(旧13番乗場)の西側(広島寄り)の切り欠き部にある。
なお、16番・17番乗場が改称されなかったのは、西口広場の拡張に伴い、将来的には撤去されるためである。
[編集] 乗り場案内
岡山駅に停車中の列車 | |
2006年12月10日のダイヤ改正時点では下記の通りになっている。在来線の発着番線については非常に複雑となっているため、以下の記載はあくまで参考程度にとどめた上で、その都度駅の時刻表及び発車案内などで確認すること。
ホーム | ■路線名・列車名など | 行先・方面など |
---|---|---|
1・2 | ■山陽新幹線(下り) | 広島・小倉・博多方面 |
3・4 | ■山陽新幹線(上り) | 新大阪・名古屋・東京方面 |
5 | ■山陽本線(下り)(主に三原以東運用の普通) | 倉敷・笠岡・福山・尾道・三原・広島方面 |
■伯備線 | 倉敷・総社・備中高梁・新見・米子方面 | |
寝台特急「なは・あかつき」(下り) | 九州(小倉・博多・熊本・長崎)方面 | |
6 | ■山陽本線(下り)(主に三原以東運用の普通) | 倉敷・笠岡・福山・尾道・三原・広島方面 |
■伯備線 | 倉敷・総社・備中高梁・新見・米子方面 | |
特急「やくも」 | 倉敷・総社・備中高梁・新見・米子・松江・出雲市方面 | |
9 | ■山陽本線(下り) (主に「サンライナー」及び長距離列車) |
倉敷・笠岡・福山・尾道・三原・広島方面 |
■山陽本線(上り)(昼間時以外) | 瀬戸・和気・上郡・相生・姫路方面 | |
■赤穂線(昼間時以外) | 西大寺・長船・備前片上・日生・播州赤穂方面 | |
■瀬戸大橋線(夜間のごく一部のみ) | 茶屋町・児島・四国(坂出・高松)方面 | |
■宇野線(深夜のごく一部のみ) | 茶屋町・宇野方面 | |
10 | ■瀬戸大橋線(主に快速「マリンライナー」) | 茶屋町・児島・四国(坂出・高松)方面 |
特急「南風」「しおかぜ」(夜間の一部列車) | 四国(高知・松山)方面 | |
11 | ■瀬戸大橋線(普通列車のみ) | 茶屋町・児島・四国(観音寺・琴平)方面 |
■宇野線 | 茶屋町・宇野方面 | |
12 | ■瀬戸大橋線(一部のマリンライナー・普通) | 茶屋町・児島・四国(坂出・高松)方面 |
■宇野線(早朝のごく一部のみ) | 茶屋町・宇野方面 | |
特急「南風」「しおかぜ」「うずしお」 | 四国(高知・松山・徳島)方面 | |
寝台特急「サンライズ瀬戸」(下り) | 児島・坂出・高松方面 | |
寝台特急「サンライズ出雲」(下り) | 倉敷・新見・米子・松江・出雲市方面 | |
寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」(上り) | 上郡・姫路・三ノ宮・大阪・東京方面 | |
■山陽本線(下り)(ごく一部のみ) | 倉敷・笠岡・福山・尾道・三原・広島方面 | |
特急「スーパーいなば」(早朝の1本のみ) | 上郡・智頭・鳥取方面(智頭急行経由) | |
13 | ■山陽本線(上り) | 瀬戸・和気・上郡・相生・姫路方面 |
■赤穂線 | 西大寺・長船・備前片上・日生・播州赤穂方面 | |
14 | ■山陽本線(上り) | 瀬戸・和気・上郡・相生・姫路方面 |
■赤穂線 | 西大寺・長船・備前片上・日生・播州赤穂方面 | |
特急「スーパーいなば」 | 上郡・智頭・鳥取方面(智頭急行経由) | |
寝台特急「富士・はやぶさ」 「なは・あかつき」(上り) |
姫路・三ノ宮・大阪・新大阪・京都・東京方面 | |
16 | ■津山線 | 金川・建部・福渡・津山方面(急行「つやま」含む) |
17 | ■吉備線 | 備中高松・総社方面 |
※快速サンライナーについては、朝9時台の1本のみ5番線から発車する。また、山陽本線経由の貨物列車については、下りは5番線、上りは14番線。瀬戸大橋線直通の貨物列車は、上り下り共に12番線を使用する(数分停車し、運転時刻調整および乗務員交代を行う)。
- 発着番線の傾向(昼間時)
- 5・6番線には主に山陽本線(下り)の糸崎・三原方面行きの中距離普通列車と、伯備線の列車が発着する(5番線に山陽本線、6番線に伯備線が発着することが多い。なお、前述の通り、特急「やくも」は6番線で固定されている)。また、山陰方面からの特急「スーパーいなば」の降車ホームとしても使われる。
- 9番線には主に山陽本線(下り)の福山行き快速「サンライナー」及び広島・岩国方面行きの長距離列車(主に西条から快速運転する「シティライナー」)が発着する。なお、ラッシュ時は岡山止の列車が増える関係上、それ以外の列車も入線する。
- 10番線には瀬戸大橋線の快速「マリンライナー」が、12番線には四国方面への特急が主として発着する。なお、夜間はこの関係が逆になる。11番線には瀬戸大橋線・宇野線の普通列車が発着する。
- 13・14番線には主に山陽本線(上り)相生方面行きの列車(特急「スーパーいなば」含む)と、赤穂線の列車が発着する。また、山陰方面からの特急「やくも」の降車ホームとしても使われる。
[編集] 現在の駅構内の様子
2007年4月13日(UTC)現在改修工事を行っており、2004年6月20日より中央改札が、2004年7月1日に西跨線橋が閉鎖された。中央改札が閉鎖され、更に2004年8月15日には業務用の地下通路とエレベーターが使えなくなり、車椅子の場合は階段昇降機(自走式)の使用となった。
その為、東口地上からの在来線へのアクセスも悪く、また新幹線と在来線の乗り換えにおよそ10分を要するようになるため、かなり使い難くなっている(これらの問題点は後述の橋上駅舎化により、一部路線を除いて改善されている)。
- 2005年1月23日には、旧中央改札を貫き、5番乗場が復活し、旧6番乗場を廃止、旧7番乗場が閉鎖された。
- 2005年7月17日には、旧7番乗場を6番乗場に改称・復活し、7番乗場が当分の間欠番、12番乗場が閉鎖された。
- 2005年12月18日には、12番乗場が復活し、11番乗場が閉鎖された。
- 2006年7月9日には、下記の通り乗場の改称が行われ、10番乗場(旧11番乗場)が復活し、その大阪方面を一部拡張して9番乗場を新設し、15番乗場が欠番となった。
- 旧8番乗場→7番乗場、旧10番乗場→8番乗場、旧11番乗場→10番乗場、旧12番乗場→11番乗場、旧13番乗場→12番乗場、旧14番乗場→13番乗場、旧15番乗場→14番乗場
- 2006年12月10日には、7・8番乗場が閉鎖された。
改修工事では、駅施設の橋上化、各ホームにエレベーター設置、5番乗場の貫通化(共用再開)、津山線・吉備線のホームが東に移動、西口広場の拡張が行われる。また、山陽線ホームの2面4線化、瀬戸大橋線ホームの1面4線化がなされる。橋上駅舎は2006年10月15日供用開始、駅構内の関係改修工事の最終完成は2010年の予定。なお、この岡山駅改修工事には、JR四国も5億円を負担している。 尚、16~17番線と西口改札口(西口駅舎)は将来的に撤去されるため、橋上駅舎(中央改札)からは階段が取り付けられず、東跨線橋あるいは在来線地下コンコースを通る事になる。エレベーターも取り付けず、引き続き階段昇降機を使用する。
一方、在来線では現時点では有人改札である。2007年夏に、JR西日本岡山支社・広島支社の管轄エリアでもICOCAが利用可能になるのに先立ち、4月21日に在来線改札(中央改札口)にも自動改札機が導入される予定である為、改札口は中央改札、地下改札とも木製の仮設改札となっている。
又、新幹線口が表口になっている駅は、東北新幹線では多く見られるが、山陽新幹線では岡山駅のみ。東海道新幹線を入れても新横浜駅・三河安城駅・新大阪駅とあわせて4駅のみで、既存駅では岡山駅のみである。
岡山電気軌道東山線・清輝橋線の岡山駅前停留場は、駅東口から東方へ伸びる桃太郎大通りの起点中央に在し、島式ホーム1面2線であるが、降車専用ホームも存在する。1階や新幹線の改札など地上からの場合や車椅子での場合は、駅前横断歩道を経由して、また地下改札からの場合は地下道(地下街「岡山一番街」を経由)が通じている。
[編集] 駅構内の施設
- みどりの窓口、みどりの券売機
- 日本旅行Tis岡山支店
- ハートイン(コンビニ)
- サンステーションテラス岡山(愛称:さんすて、橋上駅舎南側と東口駅舎2階南側の部分にあるショッピング・飲食ゾーン)
- ATM(中国銀行、トマト銀行、おかやま信用金庫)
- パーク・アンド・ライド
- 駅レンタカー
- エキLANスポット(無線LANサービス)※2階待合所付近のみ利用可
[編集] バス
岡山駅には多数の会社が乗り入れている。特に一般路線バスの系統はきわめて複雑であり、バス利用の際は必ずバス会社名も控えておくべきである。バス会社が違えば乗客はおろか案内所の係員でも分からない場合が多いため、問い合わせが必要な場合は必ず運行バス会社の係員に問い合わせること。
[編集] 東口
[編集] 西口
[編集] 岡山駅前停留場
[編集] 高速
[編集] 山陰方面
- ももたろうエクスプレス 米子・松江・出雲市行(両備バス・中鉄バス・中国ジェイアールバス・日ノ丸自動車・一畑バス)
- くらよしエクスプレス 倉吉行(多客期のみの運行)(日ノ丸自動車)
- 鳥取エクスプレス 鳥取行(下津井電鉄・日本交通)
[編集] 山陽方面
[編集] 近畿方面
- ハーバープリンス・ハーバーライナー 神戸行(中鉄バス・神姫バス)
- OKADEN EXPRESS神戸 神戸行(岡山電気軌道)
- リョービエクスプレス 大阪・堺行(両備バス)
- 京都エクスプレス 京都行(下津井電鉄・両備バス)
[編集] 四国方面
- 徳島岡山エクスプレス 徳島行(中国ジェイアールバス・ジェイアール四国バス・徳島バス)
- マドンナエクスプレス 松山行(両備バス・下津井電鉄・ジェイアール四国バス・伊予鉄道)
- 龍馬エクスプレス 高知行(両備バス・下津井電鉄・ジェイアール四国バス・土佐電気鉄道・高知県交通)
[編集] 九州方面(夜行便)
[編集] 中部、関東方面(夜行便)
- チボリ号 名古屋行(両備バス)
- ルブラン号 東京(品川・台場)行(両備バス・羽田京急バス)
- マスカット号 東京(新宿・中野)行(中鉄バス・ケイビーバス)
- ルミナス号 東京(新宿)行(下津井電鉄・小田急シティバス)
- 京浜吉備ドリーム号 横浜・東京行(中国ジェイアールバス)
[編集] その他県内便
[編集] 特定
[編集] 駅周辺
[編集] 東口
- 桃太郎像
- 岡山電気軌道東山線・清輝橋線 岡山駅前停留場
- ホテルグランヴィア岡山
- 岡山駅前商店街
- ドレミの街(メインテナントだったダイエー岡山店は2005年11月30日閉店、現在のメインテナントはハピーズ岡山駅前店)
- イトーヨーカドー岡山店 ※南へ徒歩約10分。
- 岡山ジョイポリス(イトーヨーカドー併設)
- 岡山高島屋
- 岡山ビブレ
- 岡山OPA
- 天満屋岡山本店 ※徒歩約20分(バスで10分・天満屋バスステーションで下車)(岡電・下電・中鉄・両備などで天満屋方面へ行くバスを利用)
- マクドナルド岡山駅前店(車椅子では店舗前までは到達出来るが、レジが半地下・客席が半地下と2階にある為に困難)
- サークルK
- 岡山駅前郵便局
- 山陽新聞岡山本社 ※南へ徒歩約10分(イトーヨーカドー岡山店東側向かい)
- テレビせとうち(TSC) ※南へ徒歩約10分(山陽新聞岡山本社と併設)
- 瀬戸内海放送(KSB) ※南へ徒歩約15分(イトーヨーカドー岡山店南側向かい)
- グレースタワー(柳川交差点そば)
- 中国銀行岡山駅前支店
- トマト銀行岡山駅前支店
- みずほ銀行岡山支店
- 三井住友銀行岡山支店
- 三菱東京UFJ銀行岡山駅前支店(◆旧東京三菱店舗)
- 三菱UFJ信託銀行岡山支店(◆旧三菱信託店舗)
- 住友信託銀行岡山支店
- 鳥取銀行
- 阿波銀行
- 岡山市役所 ※南へ徒歩約15分(バスで8分・岡山市役所前下車)(岡電・下電・両備で市役所方面に行くバスを利用)
- 西日本旅客鉄道岡山支社
- 岡山県道42号岡山停車場線
[編集] 岡山駅地下
- 岡山一番街
- スターバックスコーヒー
- サンマルクカフェ
- マツモトキヨシ岡山第1号店(車椅子では到達不可能)
- 岡山駅南地下道(林原駐車場・岡山市役所方面)
- 不二家レストラン(2007年3月18日をもって閉店)
地下連絡口
- ハピーズ岡山駅前店連絡口
- 高島屋岡山店連絡口
- 岡山会館連絡口
- ホテルグランヴィア岡山連絡口
- 岡山OPA連絡口
[編集] 西口
[編集] 公共施設など
- リットシティビル
- 岡山市デジタルミュージアム
- NHK岡山放送局
- 岡山全日空ホテル
- リットビジョン
- 岡山コンベンションセンター(ママカリフォーラム)
- 岡山国際交流センター
- 岡山駅西口交番
- 奉還町商店街
- 岡山済生会総合病院 ※徒歩約10分。
- オルガホール
- 岡山大学 ※徒歩約25分。
(西口から岡山理科大学行きの循環バス(岡山電気軌道)を利用) - 岡山県総合グラウンド ※徒歩約20分。
- 桃太郎アリーナ
- 岡山県総合グラウンド陸上競技場(桃太郎スタジアム)
- 岡山県野球場
- 岡山武道館
- 津島遺跡
- 国道53号
- 国道180号
[編集] 店舗
- メガネ本舗
- 日産レンタカー
- 西口パーキング
- マクドナルド岡山駅西口店(店舗が駅2階のために車椅子では困難)
- びっくりラーメン岡山駅西口店
- ミスタードーナツ
- 松屋
- ローソン
- セブンイレブン
- 本家かまどや西口店
- トマト銀行
[編集] 利用状況
西日本旅客鉄道によると、2003年度の1日平均の乗車人員は約60,790人であった。 これはJRの駅の中では七大都市圏の駅を除くと、全国第1位である。
[編集] 歴史
- 1891年(明治24年)3月18日 - 山陽鉄道 三石駅~当駅間の開通と同時に開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1904年(明治37年)11月15日 - 中国鉄道(現在の中鉄バス)の駅が開業。現在の津山線・吉備線が乗り入れ。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道が国有化。
- 1910年(明治44年)6月12日 - 国鉄宇野線が開業。
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 中国鉄道線が国有化。
- 1969年(昭和44年)10月1日 - 貨物取扱業務を新設の西岡山駅に移管し廃止。
- 1972年(昭和47年)3月15日 - 山陽新幹線 新大阪駅~当駅間が開通。
- 1975年(昭和50年)3月10日 - 山陽新幹線 当駅~博多駅間が開通
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
- 2005年(平成17年)3月14日 - 構内改良工事着工。
- 2006年(平成18年)10月15日 - 橋上駅舎供用開始。
[編集] 隣の駅
岡山駅は日本一「隣の駅」が多い駅である。
- 岡山電気軌道
- 東山本線
- 1東山線・2清輝橋線
- 岡山駅前電停 - 西川電停