忍者ハットリくん+パーマン 超能力ウォーズ
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『忍者ハットリくん+パーマン 超能力ウォーズ』(にんじゃハットリくんプラスパーマン ちょうのうりょくウォーズ)は、藤子不二雄Aの『忍者ハットリくん』並びに藤子・F・不二雄の『パーマン』が登場する漫画及び劇場用アニメ作品である。
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[編集] 概要
原作は1983年、藤子不二雄Aの筆により『コロコロコミック』で連載され、当時の人気藤子キャラの『忍者ハットリくん』と『パーマン』が夢の共演を果たした。当時はコンビ解消以前であったため、藤子不二雄名義として発表されている。舞台は日本からアメリカのニューヨークへと海をまたいで展開する冒険活劇である。しかしパーマンはどちらかというと脇役扱いで、ハットリくんのサポート役といった面が強い。 1984年3月17日に劇場版中編アニメが公開。『ドラえもん のび太の魔界大冒険』の同時上映として作られた。アニメでは、劇中のテレビ局収録シーンにコンビ解消前の『藤子不二雄』がゲストキャラクターとして出演している。 単行本はてんとう虫コミックス版『忍者ハットリくん』13巻に収録(「忍者怪獣ジッポウVSミラクル卵」と同時収録)されたが、現在は絶版。権利問題のせいか、現在入手できる『新忍者ハットリくん』には未収録となり、『オバケのQ太郎』と同じく幻の作品となりつつある。ビデオ・LD化もされたが、現在ではレンタル店でビデオが時々見受けられる程度である。また翌年にも、ハットリくんとパーマンは『忍者ハットリくん+パーマン 忍者怪獣ジッポウVSミラクル卵』で再び共演をしている。ちなみに、主題歌は1982年の劇場短編アニメ『忍者ハットリくん ニンニン忍法絵日記』の主題歌、『ハットリ忍法ニニンのニン』の替え歌である。
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
ある日、ケン一達が川原でラジコン飛行機を飛ばして遊んでいると、一人の金髪の白人の少女が助けを求めてくる。そこでハットリくんやケムマキ、ツバメは車から出てきた黒ずくめの男達を追い払おうとするが、「サイコマン」と名乗る、仮面と戦闘スーツを身にまとった男に超能力で攻撃される。そこへパーマン一行も現れて応戦するが、まるで歯が立たない。結局シンゾウの涙パワーでサイコマン一味を撃退し、その場を逃れた。
そして少女はひとまずケン一の家に連れてこられた。その少女の名はユーリーといい、優れた超能力者であった。ユーリーはテレビ出演のために来日していた。またユーリーは祖国で母を亡くし、生き別れになった父と兄を探しているのだという。翌日、ユーリーはハットリ・パーマン一行をボディーガードに、超能力特番の収録にテレビ局へと向かう。ところが司会者のタンモリがサイコマンのマインドコントロールにより操られ、ユーリーと他のゲストの超能力少年達、そしてシンゾウと獅子丸は集団テレポートをしてどこかへ消え去ってしまった。そこでシノビノ博士が育てた超能力サボテン「トゲ次郎」の力を借りて探し出したところ、アメリカのニューヨークにいると判明。ハットリ・パーマン一行は急遽渡米する。
そこで待ち受けていたのは、超能力研究家のゲラーという男であった。ゲラーはサイコマンと共に、世界中から優れた超能力者を集め、そのパワーを利用し世界征服を企んでいた。ハットリ・パーマン一行は、ゲラーとサイコマンの野望を打ち砕くために立ち向かう。
[編集] スタッフ
- 整音:中戸川次男、大城久典
- 総監督:笹川ひろし
- 監督:原田益次
- 監修:鈴木伸一
- 絵コンテ:笹川ひろし、佐々木正光、原田益次
- 作画監督:鈴木伸一、なかじまちゅうじ
- 撮影:都島雅義
- 美術:宮野隆
- 録音:大熊昭
- 編集:岡安肇、小島俊彦、村井秀明、石井真美
- 音楽:菊池俊輔、たかしまあきひこ
- 製作:シンエイ動画、小学館、テレビ朝日
- 配給:東宝
- 主題歌:「ハットリ忍法ニニンのニン #2」
- 作詞:緒方賢一
- 作曲:菊池俊輔
- 歌:三田ゆう子&緒方賢一
[編集] 声の出演
- ハットリくん - 堀絢子
- ケン一 - 菅谷政子
- シンゾウ - 三田ゆう子
- 獅子丸 - 緒方賢一
- 夢子 - 秋山るな
- シノビノ博士 - 野本礼三
- トゲ次郎 - 丸山裕子
- パーマン1号(ミツ夫) - 三輪勝恵
- パーマン2号(ブービー) - 大竹宏
- パーマン3号(パー子) - 増山江威子
- パーマン4号(パーやん)、ケムマキ - 肝付兼太
- ゲラー - 内海賢二
- サイコマン - 神谷明
- ユーリー - 鶴ひろみ
- ユーリーの母 - 鈴木弘子
- カバオ - 鈴木清信
- サブ - 千葉繁
- タンモリ - 郷田ほづみ