志村車両検修場
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志村車両検修場(しむらしゃりょうけんしゅうじょう)は、東京都板橋区にある都営地下鉄三田線の車両基地である。志村車両検修場のある交通局志村庁舎は三田線の中枢部となっており、保線作業を担当する志村保線管理所、乗務員基地の高島平乗務管理所、職員住宅の志村寮などを擁する。
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[編集] 概要
1968年、都営6号線の志村(現・高島平)~巣鴨間の開業の際に新設した都営地下鉄2番目の車両基地である。新設当初は団地の建物も少なくいわゆる「青天井」と言いうる基地だった。
1972年の日比谷延伸の時には留置線を増設したが、この上に都営西台住宅と板橋区立高島第四小学校(2001年に廃校)が設置されたため、地下の留置線の様に見える。この中で、上野モノレール2代目車両「M形」の車体が長年留置されたのも風雨に当たられることがないためだった。
2006年現在三田線は6両編成で運行されているが、施設は将来の8両化を見据えた設計になっており、1999年に廃車になった6000形が搬出されるまでは1~2両ずつに分けて奥に留置され、西台駅の南行線ホームからも望むことができた。留置線は一部を除き1線辺り2編成が収容可能である。
工場施設も併設され、重要部検査出場の際に使用する試運転線もある。試運転線の上に志村寮、留置線の上には高島平乗務管理所・都営西台住宅があるため、これらの建物では1階といっても実際には3~4階くらいの高さがある。1973年に開設された都営西台住宅は線路上空の有効活用の一例として当時注目を集めた。
[編集] 洗車線と車両洗浄装置
洗車線は3本存在しており、車体及び車内の洗浄のために使用する。
車両洗浄装置(いわゆる洗車機で日本車両洗滌機製C8D型機)は洗車線に分岐する位置に1基存在している。開業以来の洗車機をこれまで使用してきたが、老朽化が進んだためか最近は新型機へ交換になったようである。
都営地下鉄の車両基地構内において地上で洗車機を目に出来るのはここと浅草線の馬込車両検修場だけであり、新宿線の大島車両検修場と大江戸線の木場車両検修場と光が丘車庫は全地下型の検修場のため関係者以外は目にすることが出来ない。
[編集] 検修場での留置車両
ここでの車両たちは自局の6300形と東急3000系、5080系が留置される他、工事用保線車両も留置されている。
過去には引退した6000形と新宿線が開業する前の1971年に試作車両として10-000形第1編成4両(当初は4M)が試運転のため配置されたことがある。同線が工事中のため、本来の所属路線での走行が出来なかったためであった。本線での他、検修場構内での試運転が繰り返された後量産車化改造を受けて新宿線に転用した。台車は、線路の幅が異なるために当時製造していた6000形6271Fへ転用している。
[編集] 新車搬入のルート
都営地下鉄の場合はメーカー各社より貨物駅まで鉄道で、あとはトレーラー輸送による陸送で基地へ搬入する方式をとっている。
- 6000形1~3次車:メーカー~芝浦貨物駅(廃止)~検車場
- 6000形4次車:メーカー~貨物駅不詳~検車場
- 6300形1次車から3次車の6321Fまで:メーカー~川崎貨物または越谷貨物ターミナル~検車場
- それ以降:メーカー~新座貨物ターミナル~検車場
[編集] 備考
映画「新幹線大爆破」では犯人グループの一味が検修場内を逃げ回り、警官が犯人を追走するシーンが見られる。撮影当時(1973年ごろ)は新製したばかりの6000形が入庫するシーンなども見られる。
[編集] 関連項目
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