恋のから騒ぎ
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恋のから騒ぎ(こいのからさわぎ・Much Ado About Love)は1994年4月にスタートした、日本テレビ系の恋愛トーク番組。通称「恋から」、「から騒ぎ」。司会は明石家さんま。主題歌はケイト・ブッシュ「Wuthering Heights(邦題:嵐が丘)」。タイトルはシェイクスピアの「空騒ぎ」(Much Ado About Nothing)に因む。
放送時間は毎週土曜23:00~23:30(JST、遅延・拡大の場合あり。ちなみに一番遅く放送しているのは、クロスネット局のテレビ宮崎(2007年4月から1週遅れ毎週土曜24:50~25:20。それまでは長らく同時ネットだった)と、フジテレビ系列の沖縄テレビ(8日遅れ毎週日曜24:45~25:15))。BS日テレでもかつて放送されていた。
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[編集] 概要
オーディションにより素人の女性たちを集め、その女性が経験した恋愛をテーマに明石家さんまとトークを行うスタイルである。女性メンバーは主に学生、OL、フリーター等が多い。毎年3月に総入れ替え(卒業)が行われ、本年度放送の2007年4月-2008年3月は14期メンバーに当たる。年度途中からメンバーとなったり、諸事情などにより途中で脱退する人もいる。2年目(95年度)からは各年度のMVPが決められている。
毎週最後に、トークの内容が最悪であると判断された女性出演者は「さんま愛の説教部屋」に連れて行かれ、いろいろなスタイルに扮したさんまから特製のピコピコハンマーで叩きまくられて説教されるというのが終了パターン。スタイルによってはそれにあったキャラクター「○○太郎」が登場することもある。最初はほんとに「ぴこっ」と音がするものを使用していたが、2006年以降は金箔が剥がれやすく、音がしないものが使用されている。
"素人いじり"という点では以前の「あっぱれさんま大先生」と共通するものがある。明石家が「さんま大先生」の大人版をやりたいという構想を持っていたもののフジテレビでは具体化せず、代わりに日本テレビで「踊る!さんま御殿!!」とこの番組が実現した、という(明石家本人が「お台場明石城」で話していた)。
2004年まで番組の改編期のときには大騒ぎスペシャルと題して「女子高生スペシャル」「国際結婚スペシャル」の2本立て特別企画を組んだ1時間のスペシャルとして放送されることもあった。2005年以降は放送されておらず、スペシャルの復活を望む番組ファンも少なくはない。
[編集] 歴代の女性
この番組に出演したことで人気を博し、メディアに関連する職業に就いた女性もいる。
- 出演の後、TBSアナウンサーとなった小倉弘子(1期生)・小林麻耶(8期生)、タレントの小林麻央(麻耶の妹で9期生、2006年10月、ニュース「ZERO」キャスターとして日テレに“復帰”)、関西(ytv)で活躍するお天気キャスター・気象予報士の米畑詩子。局アナ志望にとっては修行の場となっている。
- 柴田倫世も6期生に名を連ねている(ただし日本テレビ入社後の出演)、他に角田久美子・山王丸和恵がアナウンサー時代に出演。山王丸は当時番組カメラマンでオープニングコントにも出演していた水梨潤と結婚。
- キャビンアテンダントから番組出演を経てタレント・エッセイストに転身した島田律子(1期生)
- 大学時代に出演し、ミス日本を経て美容整形外科医・タレントになった西川史子(3期生)
- ウエイトレスの肩書きで出演していたが、TBS「ワンダフル」のレギュラーとなったため半年で降板した山本恵美
など
その一方で2003年以降、岡島優里、平井まりあ、神崎ひのりといったAV女優が過去のAV出演歴を隠して出演し、発覚後に降板させられるといったケースや、2004年の11期生が番組出演後にAVデビュー(峰なゆか「恋のエロ騒ぎ」)というケースなども見られる。これらの出演者は降板後に番組の公式サイトよりプロフィールはおろかあたかも出演していなかったように出演経歴ごと削除されている。
年間MVP
第2期から1年を代表するメンバーがMVPを受賞する。審査は、明石家さんまとゲストによる。第1期は、MVPがないので代表する人が選ばれている。
期間 | 名前 | 通称 | 当時の年齢・職業 |
第1期 | 島田律子 | 国際線スチュワーデス | 26歳・元国際線スチュワーデス(後にタレント活動) |
第2期 | 宮沢めぐみ | 歌舞伎男 | 20歳・イベントコンパニオン |
第3期 | 槌本優美 | 自称うさぴょん | 24歳・商社勤務 |
第4期 | 山田貴美子 | アジャ | 22歳・フリーター |
第5期 | 荒井瞳 | 水戸泉 | 21歳・短大2年生 |
第6期 | 今泉有希 | 彼氏はイモ | 19歳・立教大学1年生 |
第7期 | 登尾佳奈 | 京唄子 | 19歳・フリーター(後にタレント活動) |
第8期 | 宝満円 | 観察 | 20歳・ウェイトレス(後にタレント活動) |
第9期 | 藁谷リサ | グレたメーテル | 19歳・美容院受付(後にタレント活動) |
第10期 | 吉原久恵 | クエ | 28歳・家事手伝い |
第11期 | 加藤恵実 | 彦六師匠 | 25歳・飲食店勤務 |
第12期 | 光丘仁美 | ジャスミン | 24歳・東京大学大学院2年生 |
第13期 | 齋藤実奈子 | ミーナ | 20歳・ショップ店員 |
[編集] ドラマスペシャル
2004年秋から放送開始。期末改編特番で、この番組で紹介されたエピソードの中から3篇を選んでドラマスペシャルとして放送されている。ストーリーテラーは明石家さんま。また全エピソードに北村一輝が「選ばれた1%の公認会計士・草柳明」というキザな脇役として出演している。 また、櫻井淳子も、ワンシーンのみ(「三十路の女」、「笑われる女」、「荷台に乗せられる女」)出演を果たしている。
[編集] ~Love Stories~
2004年9月25日放送。
- 「三十路の女」(主演:酒井法子 モデル:9期生メンバーでカケフの愛称で人気のあったスチュワーデスの細川貴子)
- その他の出演者
- 「海に落とされた女」(主演:内山理名 モデル:8期生でMVPに輝き、その後はタレント活動もするウェイトレスの宝満円)
- その他の出演者
- 「アニキと呼ばれた女」(主演:永作博美 モデル:8期生メンバーで「雁の助」というニックネームの有本須香子)
- その他の出演者
ちなみにこのドラマスペシャルを企画した関係か、放送枠は全然別であるにもかかわらずそれまで年2回ペースだった大騒ぎスペシャル(女子高生Sp & International)が1回に削られた(2005年は大騒ぎスペシャル無し)。
[編集] ~Love StoriesII~
2005年9月21日21:00~23:24放送
- 「マタをかける女」(主演:観月ありさ モデル:8期生メンバーで自称:安達祐実似、「みさえ」(クレヨンしんちゃんから命名。その口調や喋る内容がクレヨンしんちゃんに登場するみさえにそっくりであると他の出演者から指摘されたことから付いた愛称)の愛称でおちゃめな悪女ぶりが人気があり、卒業後はタレントに転身した山下彩佳)
- その他の出演者
- 「笑われる女」(主演:国仲涼子 モデル:5期生でMVPに輝き、今尚歴代最強MVPとも称えられる「水戸泉」こと荒井瞳)
- その他の出演者
- 「ひきこもる女」(主演:上原多香子 モデル:8期生メンバーで「大道具」と呼ばれ、山下と同じく卒業後一時タレントとして活動した大窪敦美 しかしインパクトはあるものの流石にエピソード不足のためか別モノなストーリーを大幅加筆した脚本となっていた。また弁当屋の役でリュ・シウォンが出演)
- その他の出演者
[編集] ~Love StoriesIII~
2006年9月26日放送(『ドラマ・コンプレックス』枠で放送)
- 「十億の女」(主演:ともさかりえ モデル:10期生・「ハイリ」の愛称だった夏波夕日)
- その他の出演者
- 「荷台に乗せられた女」(主演:井川遥 モデル:11期生・「荷台」の愛称だった大澤麻友)
- その他の出演者
- 「元ヤンの女」(主演:ミムラ モデル:4期生・山田貴美子)
- その他の出演者
[編集] テーマ音楽
- オープニング:「WUTHERING HEIGHTS」/ Kate Bush
- エンディング:「HOLD ON, I'M COMIN'」/ Sam & Dave
[編集] スタッフ
- ナレーター : 奥田民義
- 構成 : 大岩賞介/詩村博史、岩立良作、廣岡豊
- 小姑(スタッフに愚痴をこぼす役目) : 山田美保子
- TM : 福王寺貴之
- SW : 米田博之、蔦佳樹
- カメラ : 村上和正
- 音声 : 太田黒健至
- 照明 : 大川俊行
- 調整 : 山口考志
- 美術 : 高野豊、高野雅裕
- 編集 : 谷崎健一
- MA : 荒川望
- 広報 : 西端薫
- 音効 : 山本千秋(佳夢音)
- 美術協力 : クリスタルアート
- 技術協力 : ビデオフォーカス
- スタイリスト : 矢野悦子
- TK : 宇田直美
- 制作協力 : 吉本興業
- 協力 : THE WORKS
- ディレクター : 中西太、青木おさむ、福間正浩、守屋隆広、藤本兼介、小林正典
- プロデューサー : 川口浩也、藤原寛、竹内尊実
- スーパーバイザー : 吉川圭三(以前はチーフプロデューサーを担当。)
- 演出 : 小川通仁
- チーフプロデューサー : 菅賢治(以前はスーパーバイザーを担当。)
- 製作著作 :日テレ
[編集] 関連項目
2001年秋のスペシャルで老人女性を対象とした「恋のから回り」というパロディを放送している。これは、同番組のコーナー「からくりビデオレター」で香川県に住む元郵便局員の女性から恋のから騒ぎを香川でやってもらえないかという希望に応えたものである。ゲストには撮影場所となった白鳥町長が出演している。
[編集] その他
- BS日テレで放送された時、居住地によって異なる「エリア差し替えCM」を、当時の番組スポンサーであるトヨタ自動車の協力で、日本で初めて実施したことがあった(関連リンク)。
- 現在TBSアナウンサーの小倉弘子が記念すべき第1回の説教部屋行きである。
- 出演女性が最前列に座る条件は美脚である事である。
- ごく希にゲスト(工藤夕貴、大石恵)が説教部屋行きになったことがある。
[編集] 外部リンク
- 順序:トップページ→バラエティ→恋のから騒ぎ
[編集] 番組の移り変わり
日本テレビ系 土曜23時台前半(1994年4月以降) | ||
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