悪魔城ドラキュラ
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『悪魔城ドラキュラ』(あくまじょうどらきゅら)は、コナミより発売されたアクションゲーム。1986年9月26日にコナミ初のファミコンディスクシステム用ソフトとして発売された。
また、その後同社より発売された一連のシリーズを指す。ヴァンパイアハンターである主人公が吸血鬼ドラキュラを討伐するため、数々の怪物を倒しながら進んでいく内容。北米では"Castlevania"という題で発売されている。2002年にGBAで発表された『Castlevania 白夜の協奏曲』から、日本で発売されるシリーズも『Castlevania(キャッスルヴァニア)』に統一されたが、2005年に発表された『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』から『悪魔城ドラキュラ』に再改名された。
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[編集] 作品解説
当時のファミリーコンピューター用ソフトとしては、ゴシックホラーを原調にしたリアルなグラフィックと、ハイセンスな音楽が組み合わさって独自の世界観を生み出した。製作スタッフは数多くのホラー映画を見て作品づくりの参考にしたという。ゲームバランスは秀逸であり、初心者から上級者まで幅広くプレイできる内容となっている。
ファミリーコンピュータ用のほかにMSX2版、アーケード版、スーパーファミコン版、X68000版等で同名の作品があるが、それぞれ内容は異なる。「悪魔城ドラキュラ」が単独の作品名称として用いられる場合、最初に発売されたディスクシステム版のことを指していることが多い。
本作は1986年のファミマガゲーム大賞においてこの年に発売された全120タイトルの中で「ゼルダの伝説」、「ドラゴンクエスト」に次いで第3位を受賞している。また、山下絹代が手掛けたサウンドは現在でもアレンジ版がリリースされるなど根強い人気を得ている。
ディスクシステムが衰退したため、1993年に『もえろツインビー』、『バイオミラクルぼくってウパ』と同時期にイージーモードを追加したROMカセット版が発売された。
[編集] 概要
以下に初代『悪魔城ドラキュラ』の概要を示す。
[編集] ストーリー
舞台は中世ヨーロッパにある平和な小国トランシルバニア。この国には「魔王ドラキュラは百年に一度、キリストの力が弱まる頃に、邪悪な人間の祈りによって復活し、復活のたびに力を増していく」という伝説がある。
ドラキュラは過去に一度復活したが、その時は英雄クリストファー・ベルモンドによって倒された。しかし、それから100年が過ぎた頃、邪教徒がドラキュラ伯爵の亡骸に人間の生き血をそそぐ黒ミサの儀式を行い、ドラキュラ伯爵を復活させてしまった。復活したドラキュラを倒すため、ベルモンド一族の青年シモンが、父ゆずりの不思議な力を秘めたムチを手に、一人ドラキュラ城へ乗り込む。
[編集] 基本ルール
2D横スクロールジャンプアクションに分類される。敵を倒しまたは避けつつ悪魔城内部を進んでいく。
全6ブロックからなる各ブロックは3つのステージから構成されている。ステージとステージの境目には扉があり、この扉をくぐることで次のステージへ進む。各ブロックの最後にはボスが控えており、ボスを倒して赤い玉(「魔力の玉」と呼ばれる)を取るとブロッククリアとなる。最終ステージにいるドラキュラを倒せばゲームクリア。
攻撃はムチおよびサブウェポン(ゲーム中でアイテムとして手に入れる)で行う。ムチによる攻撃はスイングのための予備動作があるため、タイミングを合わせて攻撃する必要があるものの、上手く攻撃すれば複数の敵を一度に倒すこともできる。また、このゲームでは敵キャラクターが発する火弾やオノなどの飛び道具も全て主人公の攻撃で破壊出来るようになっており、「難しいが、上達しがいのある」ゲームデザインになっている。
ムチはアイテムの「クサリ」を取ることで最大二段階まで成長する。サブウェポンは使用するごとに「ハート」を消費する。「ハート」の初期値は5個だが、ステージ各所にあるかがり火やロウソクを破壊すると、各種アイテムや「ハート」が出現し、取得した「ハート」はストックされる。また、敵キャラクターを倒したときにアイテムが出現することもある。
ダメージを受けたときプレイヤーキャラは跳ね飛ばされ、この際一切の操作を受け付けない(階段の昇降中は跳ね飛ばされない)。敵および敵の攻撃に触れるとライフが減っていき(ブロックにより減り方は異なる。初期ライフは16)、0になるとミスとなりプレイヤー数を1失う(初期プレイヤー数は3)。穴や水場に転落するとライフ残量にかかわらずミスとなる。また、各ブロックにはクリアまでの制限時間が設定されており、これの残り時間が0になったときもミスとなる。ミスすると所持していたアイテムが全て無くなり、ムチも強化されていない状態となり、そのステージの最初から再スタートする。このとき、ハートは5個に、残り時間は特定の数(ステージによって異なる)となる。プレイヤー数(残機)が0になるとゲームオーバー。コンティニューすると、そのブロックの最初からやり直しとなる。ゲームオーバー時には進行状況をセーブすることもできる。
また、スコアが設定されており、敵を倒したりアイテムを取ったりすることによって増加する。スコアが一定値に達するとプレイヤー人数が1つ増える。
ジャンプはその場で真上に跳躍、または前方へ決まった幅で跳ぶ。『スーパーマリオブラザーズ』等と違い、ジャンプ中に軌道を変えることはできない。また、ステージのマップの中には階段があることも特徴で、十字ボタンを上下方向に入力することで昇降できる。
ブロックのクリア時には、残り時間とハートに応じてスコアが増加する。ハートは強制的に0となり、次のブロックは5個の状態でスタートする。ただし、他のストックアイテムやムチの状態は持ち越される。
[編集] アイテム
アイテムは基本的に取ったその場で効力を発揮する。体力を回復させる肉は背景のブロックの中に埋まっていたり、特定のポイントに移動することで出現するなど隠しアイテム的な存在と言え、これを探すこともゲーム攻略のポイント。
- クサリ
- メイン武器であるムチは初期状態では威力も低くリーチも短い革のムチだが、このアイテムを1つ取るとチェーンムチになり威力が上昇、2つ取るとロングチェーンムチになりリーチも伸びる。
- ドル袋
- スコアがアップする。
- ハート
- サブウェポンの使用に必要なハートが1つ増える。
- ビッグハート
- サブウェポンの使用に必要なハートが5つ増える。
- ロザリオ
- 画面上の敵が全て消滅する。
- 透明薬
- 黄色のビン。一定時間透明になり敵からダメージを受けなくなる。
- 肉
- 体力を6メモリ分回復させる。
- 宝箱
- スコアがアップする。特定ポイントに移動、または一定条件を満たすと出現する隠しアイテム。
- サブウェポン
- ↑+Bボタンで使用。懐中時計以外はハートを1つ、懐中時計はハートを5つ消費する。別のサブ武器を取ると取得中の武器は無くなり、連射アイテムも取り直しになる。
- 短剣
- 前方に向け一直線に飛ぶ武器。スピードは速いが、威力は低く敵の貫通もしない。
- オノ
- 放物線を描いて飛び、敵を貫通する武器。上空の敵を倒すのに便利。
- 聖水
- 聖なる水が入った瓶。敵を貫通して落下し、接地すると燃え上がる武器。射程は短いが炎で連続でダメージを与えられるため威力が高い。
- クロス
- 十字架。直進し、敵を貫通しながら飛行し、ある程度の距離を進むと手前に戻ってくる武器。
- 懐中時計
- 敵の動きを少しの間止める。ハートを5つ消費する。ブロック3以降のボスには効果が無い。停止中はBGMも止まり、時計の秒針のSEのみになる。
- 連射アイテム
-
- II連射
- 同じサブウェポンで連続して10回攻撃すると出現。壁を壊すと出現することもある。初期状態ではサブウェポンは画面内に1つしか存在できないが、このアイテムを取ると2発まで連射できるようになる。
- III連射
- II連射取得後、同じサブウェポンで10回攻撃すると出現。サブウェポンを画面内に3発まで連射できるようになる。
[編集] 特徴
- 基本ルールは当時ポピュラーであった一般的な2D横スクロールジャンプアクションのシステムをおおむね踏襲している。
- リアルに描写されたキャラクターや背景が注目された。
- 敵からダメージを受けて弾き飛ばされて穴に転落することも多々あり、これがゲームを難しくしている原因のひとつとなっている。ちなみにカセット版の「EASY」モードでは、ダメージを受けても跳ね飛ばされることがなくなっている。
- 敵キャラクターは西洋の伝統的な怪物のほか、フランケンシュタインやミイラ男など実に多彩な取り合わせであった。また主人公の武器がファンタジーで一般的な剣ではなくムチであったことも話題を呼んだ。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] キャラクター
- シモン・ベルモント
- 先祖伝来の聖なる力を秘めたムチを扱うバンパイアハンター。本作品の主人公。悪魔城伝説以降は「ベルモンド」に変更されている。詳しくは悪魔城ドラキュラシリーズの登場人物を参照のこと。
- コウモリ
- ヴァンパイアの眷属ともいえる存在。前方からふらふらと飛んでくるタイプと、天井にぶら下がっていて、シモンが接近すると飛び立つタイプがいる。
- ゾンビ
- 蘇った死体。直進するだけの単純な動きしかしないが、群れをなして襲ってくる。
- 黒ヒョウ
- 普段は静止しているが、シモンが接近すると素早い動きで襲い掛かってくる。
- 半魚人
- 水辺に生息しているモンスター。水中から飛び上がり、火弾を吐いて攻撃してくる。
- バンパイアバット
- 巨大なコウモリ。空を飛びまわりながら火弾を吐いて攻撃してくる。ブロック1のボスモンスター。
- アーマー
- 動き出した鎧。動きは遅いが防御力が高い。
- スモールメデューサ
- メデューサの眷属。サインカーブを描いて飛行する。
- 骨柱
- 動物の骨が組み合わさったモンスター。動かないが、口から火弾を吐いて攻撃する。耐久力が高い。
- メデューサ
- 巨大なメデューサの首。髪の毛になっている蛇で攻撃してくる。普段は彫像に姿を変えている。ブロック2のボスモンスター
- ホワイトスケルトン
- 骨だけのモンスター。一定の距離を保ち、骨を投げて攻撃してくる。
- カラス
- 不定期に飛行するためコウモリよりも厄介。
- せむし男
- ジャンプをしながらトリッキーな動きで攻撃してくる。SFC版『悪魔城ドラキュラ』以降は自主規制で「のみ男」に変更されている。
- ミイラ男
- ブロック3のボスモンスター。包帯を飛ばして攻撃してくる。
- ホワイトドラゴン
- 骨だけのドラゴン。火弾を飛ばして攻撃してくる。頭以外を攻撃してもダメージにならない上、耐久力が高い。
- 怪鳥
- 中庭に出現する巨大な鳥。せむし男を運んでくる。大きい割には一撃で倒せる。
- フランケンシュタイン
- せむし男とコンビを組んで出現するブロック4のボスモンスター。せむし男は攻撃しても動きが一時的に止まるだけで倒せない。
- レッドスケルトン
- 血の色をした骸骨。攻撃して倒したと思っても一定時間経つと復活する。
- アックスアーマー
- 盾と斧を持った鎧。斧を上下に投げ分け、盾でクロスを弾き、耐久力が高い強敵。
- 死神
- 悪魔城の副官。ブロック5のボスとして登場。多数の鎌を発生させ投げつけてくる。死神との対決は多くの作品で高難易度を誇った。
- ドラキュラ
- 強大な力を持つ魔王。ゲーム中では最後の敵。初期の設定では100年に一度復活するとされた。一定のダメージを与えると変身する。
[編集] シリーズとその変遷
[編集] シリーズ及び関連作品
世界設定の不一致等からシリーズに含むかどうか議論される作品もあわせ、ここでは関連作品をリストアップした。以下、作品名(日本国外で発売されたタイトルは日本国外名も記する)・発売日・対応機種の順に記す。発売元や制作元が表記されていない作品は、全てコナミによる発売・製作である。
- 悪魔城ドラキュラ (日本国外名:Castlevania)
- 1986年9月26日 ファミリーコンピュータ・ディスクシステム
- 1993年2月5日 ファミリーコンピュータROMカセット
- 2004年8月10日 ゲームボーイアドバンス(ファミコンミニシリーズ。発売元:任天堂)
- ※ファミコンROMカセット版にはEASYモードを搭載
- 悪魔城ドラキュラ (ヨーロッパ、ブラジル:VAMPIRE KILLER)
- 1986年10月30日 MSX2
- ドラキュラII 呪いの封印 (日本国外名:Castlevania II: Simon's Quest|)
- 1987年8月28日 ディスクシステム
- 悪魔城ドラキュラ (アーケード版) (日本国外名:Haunted Castle)
- 1988年2月(稼動開始) アーケード
- 2006年5月25日 プレイステーション2 (オレたちゲーセン族シリーズ。発売元:ハムスター)
- ドラキュラ伝説 (日本国外名:Castlevania: The Adventure)
- 1989年10月27日 ゲームボーイ
- 悪魔城伝説 (日本国外名:Castlevania III: Dracula's Curse)
- 1989年12月22日 ファミリーコンピュータ
- 悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん
- 1990年10月19日 ファミリーコンピュータ
- (シリーズ番外的作品。ドラキュラの息子が主人公。コミカルな内容になっている。)
- ドラキュラ伝説II (日本国外名:Castlevania II: Belmont's Revenge)
- 1991年7月12日 ゲームボーイ
- 悪魔城ドラキュラ (スーパーファミコン版) (日本国外名:Super Castlevania IV)
- 悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん (日本国外名:Kid Dracula)
- 1993年1月3日 ゲームボーイ
- (ファミコン版同名作品の続編)
- 悪魔城ドラキュラ (X68000版)
- 1993年7月23日 X68000
- 悪魔城ドラキュラX 血の輪廻
- 1993年10月29日 PCエンジン SUPER CD-ROM²
- VAMPIRE KILLER (北米:Castlevania: Bloodlines 欧州:Castlevania: The New Generation )
- 1994年3月18日 メガドライブ
- 悪魔城ドラキュラXX (北米:Castlevania: Dracula X 欧州:Castlevania: Vampire's Kiss)
- 1995年7月21日 スーパーファミコン
- (「血の輪廻」の移植版。サブキャラクター使用不可、一部ステージのカット。)
- 悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲 (日本国外名:Castlevania: Symphony of the Night)
- (両者でキャラクターやアイテムの数、部屋数等、異なる点が多少ある。プレイステーション版は初期版、改良版がある。)
- 悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲 (日本国外名:Castlevania: Legends)
- 1997年11月27日 ゲームボーイ
- 悪魔城ドラキュラ黙示録 (日本国外名:Castlevania)
- 1999年3月11日 NINTENDO64
- (シリーズで初めて全面的に3Dグラフィックを採用し、ポリゴンによって暗く絶望的な雰囲気を表現していた。従来作とは見た目・プレイ感とも異なるため、手応えのあるゲーム内容や、独特の暗い雰囲気を評価する声がある一方、従来作のファンの多くからは辛い点をつけられている。)
- 悪魔城ドラキュラ黙示録外伝 LEGEND OF CORNELL (日本国外名:Castlevania: Legacy of Darkness)
- 1999年12月25日 NINTENDO64
- 悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon (日本国外名:Castlevania: Circle of the Moon)
- 2001年3月21日 ゲームボーイアドバンス (制作元:コナミコンピュータエンタテイメント神戸)
- 悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ (日本国外名:Castlevania Chronicles)
- 2001年5月24日 プレイステーション
- (X68000版をベースに移植)
- Castlevania 白夜の協奏曲 (日本国外名:Castlevania: Harmony of Dissonance)
- 2002年6月6日 ゲームボーイアドバンス (制作元:コナミコンピュータエンタテインメント東京)
- Castlevania 暁月の円舞曲 (日本国外名:Castlevania: Aria of Sorrow)
- 2003年5月8日 ゲームボーイアドバンス (制作元:コナミコンピュータエンタテイメント東京)
- Castlevania (日本国外名:Castlevania: Lament of Innocence 欧州:Castlevania)
- 2003年11月27日 プレイステーション2 (制作元:コナミコンピュータエンタテイメント東京)
- 悪魔城ドラキュラ完全版
- (ディスクシステム版のリメイク)
- 悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架 (日本国外名:Castlevania: Dawn of Sorrow)
- 2005年8月25日 ニンテンドーDS
- 悪魔城ドラキュラ 闇の呪印 (日本国外名:Castlevania: Curse of Darkness)
- 2005年11月24日 プレイステーション2、XBOX(日本未発売)
- 悪魔城ドラキュラ ギャラリー・オブ・ラビリンス (日本国外名:Castlevania: Portrait of Ruin)
- 2006年11月16日 ニンテンドーDS
- Castlevania: The Dracula X Chronicles
- 2007年秋発売予定、日本で発売されるかは現時点では不明。 プレイステーション・ポータブル
また、1989年にLCDゲーム版が発売されている。開発はコナミではなく米国タイガーエレクトロニクス製、日本での輸入販売はセガ。セガ・ゲームビジョンシリーズとして「セガ キャッスルバニア」「セガ シモンズクエスト」の商品名で発売。
[編集] 世界観の変遷
初期の「リアルさ、硬派な雰囲気」といった世界観はシリーズが進むに従って変化していった。
1つの転機はPCエンジン版「血の輪廻」前後といえる。ゲームシステム的には従来の作品の発展型で完成度の高いものだったが、イベントシーンに挿入されるアニメ調のグラフィックや条件を満たすと使える隠しPC「マリア」のキャラクター性は賛否両論であった。
1997年に「月下の夜想曲」の発表によって、悪魔城ドラキュラは決定的な転換点を迎えることになる。RPGの要素を深めた他、キャラクターデザインに小島文美を起用し、これまでと異なった耽美的な世界観を打ち出した。 難易度的にも敷居が下がり、この結果多くの新規ファン獲得に成功したが、この成功によりストイックなアクションゲームから探索型のアクションRPGが主流になっていく。
また、作品数が増えるにつれ年表に書き出すと矛盾が生じだし、『ドラキュラは100年に一度復活する』と言う設定を無理やり改変(完全復活しているのは100年に一度であり、その他の作品は完全復活を阻止するストーリー、らしい)し、一部のゲーム(GB版「漆黒たる前奏曲」等)を外伝扱いにしたりしている。「Castlevania 暁月の円舞曲」(以下「暁月」)のストーリーでは、過去にドラキュラが完全に滅亡したことになっており、「暁月」にはドラキュラが登場しなかった。(ただしドラキュラの生まれ変わりである青年・来須蒼真が登場)さらに、これによって、ドラキュラ(=ヴラド・ツェペシュ)の生存限界年代も設定されてしまったため、「続編が作れない」と一部のファンから批判された。
「月下の夜想曲」以後ゲームシステムが大きく変化し、装備やアイテム、マップ探索の要素が加わっているが、本編クリア後にマップ探索を除くこれらの要素を排除したモードが用意されている場合がある。このモードでは本編とは別のキャラクタを操り、以前のシリーズ程ではないものの、硬派なアクションを要求される。「暁月」の続編である「悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架」の裏モードでは、ドラキュラになってしまった主人公を仲間達が倒しに向かうストーリーが用意され、好評を博した。又、「月下の夜想曲」~「Vanpire Killer」間において、本来ベルモンド家に伝わる鞭「ヴァンパイアキラー」が、何故モリス家へと渡っていたのか。その謎に対する答えの一部が「ギャラリー・オブ・ラビリンス」のストーリーで語られる事となった。