愛光中学校・高等学校
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愛光中学校・高等学校 | |
所在地 | 〒791-8501 愛媛県松山市衣山5-1610-1 |
国公私立 の別 |
私立学校 |
設置学科 (高等学校) |
全日制普通科 |
設立母体 | 聖ドミニコ修道会 |
設置者 | 学校法人愛光学園 |
設立年月 | 1952年8月(昭和27年) 学校法人「愛光学園」に名義変更 (松山城西高校から譲渡) |
建学の精神 | 「世界的教養人」の育成 |
学校長 | 五百木誠也 |
創設者 | 田中忠夫 |
共学・別学 | 共学校 |
外部リンク | 愛光中学校・高等学校 |
愛光中学校・高等学校(あいこうちゅうがっこう・こうとうがっこう)とは、愛媛県松山市衣山にある中高一貫の私立学校。
目次 |
[編集] 概要
聖ドミニコ修道会を設立母体とし、カトリック精神に基づいて「愛(Amor)と光(Lumen)の使徒」たる「世界的教養人」を育成することを目標としている。開校以来、男子校として名声を広めたが、創立50周年に当たる2002年度より共学化を実施。2005年2月には、初めての女子生徒を送り出した。
中学・高校受験では西日本の最難関校の一つであり、全国各地から生徒を集め、学園構内にある寮には多くの生徒が寄宿している。(寮生は全国生徒の約半数を占める。なお、女子寮は設置されていないため、一部の女子学生は親と松山市内へ転居し通学している。)
東京大学や国公立大学医学部への高い進学率を誇る全国的に有名な進学校であり、 灘、ラ・サールと並び「西日本御三家」と称せられた名門校である。しかし、近年は関西圏に東大寺学園などの進学校が新設されたため、以前に比べ関西圏からの入学者は減少傾向にある。
[編集] 沿革
- 1953年4月 松山市宮西(現、フジ本部)に開校。
- 1960年4月 3年計画で全学年3学級に増員、62年度に完成。
- 1964年4月 3年計画で全学年4学級に増員、66年度に完成。
- 1972年9月 創立20周年を記念して、現在の衣山地区に移転。
- 1976年3月 武道館・合宿所・食堂を新設。
- 1977年4月 3ヶ年計画で高等学校を5学級に増員、79年度完成。
- 1982年11月 創立30周年を記念式典を挙行。校舎を増築。ドミニカンセンターが完成。
- 1992年7月 創立40周年を記念し、図書館新設。
- 1992年10月 創立40周年記念式を挙行。
- 1996年4月 各教室にエアコンを設置。
- 2002年4月 男女共学化、マリナ館新設。(同様の例は大分県大分市の大分西高等学校)
- 2002年10月 創立50周年記念式を挙行。
[編集] 歴代校長
- 代 氏名
- 初代 田中忠夫
- 二代 門屋方典:文武両道を掲げた。
- 三代 五百木誠也:本校4期卒業生。
[編集] 歴代理事長
- 代 氏名 (生年-着任-退職)
- 初代 ビセンテ・ゴンザレス神父 (1908年-1953年-1957年)
- 二代 マルシャノ・ディエズ神父 (1908年-1957年-1965年)
- 三代 サトルニノ・ゴンザレス神父 (1926年-1965年-1981年)
- 四代 ホビノ・サンミゲル神父 (1941年-1981年-1987年)
- 五代 岡本哲男神父 (1933年-1987-1993年)
- 六代 フェリペ・ミゲレス神父 (1937年-1993- )
[編集] 我らの信条
初代校長田中忠夫が愛光生の意思として作成
われらは、世界的教養人として深い知性と、高い徳性を磨かんとする、学徒の集まりである。
学問に対する情熱と、道義に対する渇望とは、われらの生命である。
幾千年にわたる、人類苦心の業績―この高貴なるものによせる愛情と尊敬、これを学びとるための勤勉と誠実、これを伝え、これに寄与するための忍耐と勇気とは、われら学徒の本分である。
かくて、高貴なる普遍的教養を体得して、世界に愛と光を増し加えんこと、これがわれらの願いである。
輝く知性と曇りなき愛
愛(Amor)と光(Lumen)の使徒たらんこと!
これが、われらの信条である。
[編集] 学校行事
[編集] 一学期
[編集] 4月
入学式 対面式 新入生ガイダンス 始業式 中1遠足 中2遠足 中3遠足 高IE遠足
[編集] 5月
父母会総会 学級懇談会 定期健康診断 中1集団宿泊研修(大洲)
[編集] 6月
参観日 中学部全体集会 高校部全体集会 クラスマッチ(中3、高I) 中学部スポーツ大会 高II修学旅行(北海道)
[編集] 7月
終業式 父母面談
[編集] 二学期
[編集] 8月
オープンスクール
[編集] 9月
文化祭 体育祭
[編集] 10月
中学部全体集会 高校部全体集会 校内柔道大会 中3研修旅行 中2遠足 中1遠足
[編集] 11月
学校説明会 学園関係物故者追悼式 終業式
[編集] 三学期
[編集] 12月
始業式 クリスマス祝会 クラスマッチ 父母面談
[編集] 1月
年頭の挨拶(放送) 中高入試 聖トマスの日
[編集] 2月
高校卒業式 中学部マラソン大会 参観日 中1合唱コンクール 中2弁論大会
[編集] 学校施設
[編集] 校舎
[編集] 本館
- 各クラスルーム
- 事務室
- 職員室
[編集] 特別教棟
[編集] 連絡棟
[編集] マリナ館
[編集] 寮
[編集] その他
- 司祭館(ドミニカンセンター)
- 図書館
- 武道場(柔道・剣道)
- 食堂
[編集] 部活動
[編集] 運動部
- 陸上競技
- サッカー
- バレーボール
- バスケットボール
- 硬式テニス
- 柔道
- 剣道
- ソフトボール
- 卓球
- ラグビー
- 弓道
- バドミントン
[編集] 文化部
- 音楽
- カトリック学生の会(通称:カト学)
- 自然探究(通称:自探)[1]
- 写真
- 鉄道研究(通称:鉄研)
- 美術
- パソコン
- 棋道
- ESS
- 文芸
- アマチュア無線(休部中)
- 茶道
[編集] 著名出身者
- 今井環 - NHK「ニュース10」のメインキャスター
- 小野晋也 - 衆議院議員(自民党)
- 山本順三 - 参議院議員(自民党)(愛光中学→愛媛県立今治西高等学校)
- 小野俊彦 - 日新製鋼社長
- 杉作J太郎 - 漫画家、映画監督
- 亀井文雄 - 愛媛FC代表取締役
- 白石隆 - 政治学者、政策研究大学院大学副学長
- 広瀬伸哉 - 「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」内コーナー「勉強して東大に入ろうね会」出演者(故人)
- 二神能基 - 二神塾主宰、NPO法人ニュースタート事務局理事長(中退)
- 酒井直行-脚本家、作家、漫画原作者。
- 村上周三-建築学者、慶應義塾大学理工学部教授、日本建築学会会長
- ロマン優光-音楽家。ロマンポルシェ。、プンクボイ
- 上田和夫-物理学者。東京大学物性研究所所長
- 樽茶清悟-物理学者。東京大学工学部教授
- 加藤和也-数学者。東京大学理学部教授
- 塩崎恭久-内閣官房長官(愛光中学→都立新宿高校)
[編集] 元教員
- 濱田初幸 - 柔道家。1979年キューバ国際柔道大会優勝。アトランタオリンピック全日本柔道連盟派遣日本代表コーチ。現、国立鹿屋体育大学助教授。
[編集] 著名な関係者
[編集] 最寄駅
[編集] 参考文献
- 愛光学園50年史 発行:愛光学園