日産・ブルーバードシルフィ
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日産・ブルーバードシルフィ(初代) | |
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前期型(2000年8月 - 2003年2月) | |
製造期間 | 2000年 - 2005年 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
エンジン | QG15DE 1.5L 直4 105ps QG18DE 1.8L 直4 120ps QR20DD 2.0L 直4 150ps |
トランスミッション | HYPER CVT 4速AT (E-ATx) 5速MT |
サスペンション | FF車 前:独立懸架ストラット式 後:マルチリンクビーム式 4WD車 前:独立懸架ストラット式 後:独立懸架パラレルリンクストラット式 |
駆動方式 | FF/4WD |
全長 | 4470mm |
全幅 | 1695mm |
全高 | 1445mm (FF) 1475mm (4WD) |
ホイールベース | 2535mm |
車両重量 | 1110 - 1270kg |
乗車定員 | 5人 |
先代 | ブルーバード プレセア パルサー |
同クラスの車種 | トヨタ・プレミオ トヨタ・アリオン マツダ・アクセラ |
日産・ブルーバードシルフィ(2代目) | |
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製造期間 | 2005年 - |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
エンジン | HR15DE 1.5L 直4 109ps MR20DE 2.0L 直4 133ps |
トランスミッション | エクストロニックCVT 4速AT (E-ATx) |
サスペンション | 前:独立懸架ストラット式 後:トーションビーム式 |
駆動方式 | FF/4WD (e-4WD) |
全長 | 4610mm |
全幅 | 1695mm |
全高 | 1500mm/1510mm |
ホイールベース | 2700mm |
車両重量 | 1160 - 1250kg |
乗車定員 | 5人 |
車台を共有 する車種 |
Bプラットフォーム |
同クラスの車種 | トヨタ・プレミオ トヨタ・アリオン マツダ・アクセラ ホンダ・シビック |
ブルーバード シルフィ (Bluebird Sylphy) は、日産自動車のノッチバックセダンである。東南アジアなどではB14サニーのモデルチェンジ版としてG10型がサニーまたはセントラとして販売される。通称:「シルフィ」。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 初代
顧客層のターゲットを60歳台前後のユーザーまたは子育てを終了したエンプティ・ネスト層に設定したため、内外装は極めて保守的なデザインを採っている。このため、中級車には珍しく黒塗りの公用車・社用車仕様も存在する。搭載するエンジンは全て直列4気筒DOHCガソリンエンジンであり、直噴のQR20DD型、北米向け「セントラCA」と同じQG18DE型、そしてQG15DE型の3機種。4WD車にはQG18DE型が搭載される。
発売当初はセカンドネームの「シルフィ」を強調するエンブレムが後部に取り付けられていたが、その後「ブルーバード」がメインになるエンブレムに変わっている。
[編集] 2代目
2000ccのグレードにAFSをオプション装備する、リアランプを再び(=初代前期型同様)細いデザインのトランク組み込みコンビ式にする、ロングホイールベース化することによって圧倒的な室内長を確保するなど、クラスアップを図っている。これは近年メインターゲットを女性に絞った商品が自動車にも増える中、3ボックススタイルのセダンとしてはトヨタ・ベルタ同様女性向に開発された車種であるためでもあるという。ちなみに想定ユーザーは主に「子育てを終えた40代後半の強い女性」とされ、家庭での車選びで「発言力」の強い40代の女性に受けるよう、高級感のあるデザインの内外装と、足を組むことの出来るシーマ以上の脚部スペースをもった後部座席など室内の広さを重視した造りとなっている。カタログなども女性を意識した作りとなっている。
ティアナ、ティーダに続く日産モダンリビングコンセプト第3弾の継承車である2代目シルフィのスタイリングは、3ナンバーサイズのフーガやティアナを、5ナンバーサイズの扱いやすいサイズにダウンサイジングしたとも思えるデザインと言われる。フロントマスクは、目鼻立ちがフーガに似ているが、ヘッドランプやラジエーターグリル形状がティアナに似ている。またAFSを非装着の場合のヘッドランプの丸みはV35スカイラインにも似ているほか、マーチなど最近の日産小型車ではおなじみとなったヘッドランプ組み込み式ヘッドマーカー、逆にティアナやフーガなどの同社高級車種でおなじみとなったボディ同色メッキ済みドアノブグリップなど、まさに最近の日産車の特徴をミックスした印象となっている。一方で、グランドピアノをモチーフとしたダッシュボードや、日産が「Sモーション」と呼ぶS字曲線を全体に取り入れたエクステリア、「シェルシェイプデザイン」とよばれる、二枚貝を口を開いた形をイメージしたというシート形状など、この車独自の発想も、もちろんある。また、所々で歴代ブルーバード及びシルフィを連想させるデザインも取り入れているという。フーガと同じく、セレクトレバーにはシフトブーツが奢られている。
またグレード構成は従来のベースグレードであった1800ccエンジンを積むものが廃止され、2000ccのMR20DEと1500ccのHR15DEの2種類のエンジンを積み、トランスミッションは2000ccがジヤトコ製ニッサン・エクストロニックCVT(無段変速機)、1500ccがフルレンジ電子制御4速オートマチック (E-ATx) となる。
ベースグレードがスタンダードな装備内容の20Sで、ほかにやや使い勝手に優れた装備内容の20M、オートドライビングポジションシート等が標準装備される最上級グレードの20G、エコノミーグレードで、より低燃費のHR15DEを搭載する15Sがあり、4輪駆動モデルのみの1500cc 15Mも存在する。オーテックジャパン扱い特別仕様車のアクシス(本革シート、メッキグリル等を装備)はFF 2000ccのみに設定。さらに法人向けグレード「ブロアム」も用意される。このグレード名称は旧セドリック・グロリアの上級グレードの名称であり、当初ブロアムは現行(Y31型)セドリック営業車に替わり法人向けの送迎用、及び法人タクシー用に販売されるものと見られたが、主に法人向けに販売され、一方でタクシーにはセドリック営業車が並売されている(タクシー業界ではFRが好まれるため)。
ボディカラーには、初代の後期型で反響の大きかったウォーターブルーの進化版であるセシルブルーを筆頭に、ミスティラベンダー、シルキーベージュ、ローズレッド、サファイアブラック、ダイヤモンドシルバー、ホワイトパールの7色を全グレードに設定(うちホワイトパールは税込み31,500円高の特別塗装色)、アクシスではミスティラベンダーとローズレッドを除いた5色が選択できる。内装色はサンドベージュとブラックの2色で、ボディカラーと自由に組み合わせられる。シート地はグレードGとMがシルキースエード(スエード調クロス)、Sがモール織物となる。アクシスでは内装色は同じだが専用本革シートとなる。
[編集] 歴史
[編集] 初代(G10型、2000-2005年)
- 2000年8月30日 - G10型発売開始。それまでの「ブルーバード」と「パルサー」、そして「プレセア」との統一後継車種としての位置づけで登場。初代ブルーバードから数えると11代目にあたる。2001年8月まではブルーバードと並売されていた。排気ガスがクリーンなのも売りで、ガソリン車としては日本初の「超-低排出ガス」車に認定されている。
- 車名にはブルーバードとあるものの、実際はN16型アルメーラ(欧州向けパルサーの後継モデル)をベースに前後のデザインをアレンジしたもので1つ下のクラスとなり、事実上、従来のブルーバードより下級車種のサニーをベースとし、CMなどで「上質」を謳っていたことからローレルスピリットの再来と解釈することも出来る。
- 2001年10月 - オーテックジャパンの手による「教習車」を設定。搭載するエンジンはQG15DE型。マニュアルミッションはローギア化され、パワーステアリングオイルクーラーを設定する等、教習車専用装備がなされている。
- 2002年 - 韓国のルノーサムスンが「SM3」という名称で現地生産を開始した。初期型のSM3は日本仕様シルフィとの外装での大きな違いはテールランプ形状(シルフィがボディーフレームとトランクリッド両側に及ぶデザインなのに対し、SM3はボディーのみで終わっている)程度だが、2005年に顔面を大幅に変更している。また、リアもこのマイナーチェンジでそれまでトランク側にあったナンバープレートがバンパーに取り付けられており、テールランプの形状もまったく異なっている。結果、この"ニューSM3"のリアはどちらかといえば本家のブルーバードよりむしろ、初期の三菱・ランサーセディアなどに似た形状になっている。05年10月20日現在、グレードは6個あるが、エンジンは小型車の排気量の上限が1500ccから1600ccに格上げされた韓国の税制の関係上からか、5グレードが1600cc(残り1グレードは1500cc)になっている。このSM3は欧州地域では「日産・アルメーラクラシック」として供給販売されている。
- 2003年2月12日 - 大幅なマイナーチェンジが行われる。リアフェンダーのデザインを変更し、リアコンビネーションランプがティアナに近しいデザインとなった。また、ティアナに設定されている16インチアルミホイールのデザインを模した15インチアルミホイールが設定された。
- 2003年4月 - 上海モーターショーにG10型ブルーバードシルフィ(前期型)をベースとする中国向け「サニー(陽光)」を出展。直列4気筒2.0Lエンジンに4速A/Tおよび5速M/Tを組合わせる。
- 2003年7月 - 中国にて陽光の生産を開始。日産と東風汽車との合弁会社東風汽車有限公司で生産される。
- 2003年12月 - 日本で初めて「平成17年基準排出ガス75%低減レベル (SU-LEV) 」の認定を受ける。
- 2004年12月 - マイナーチェンジ。新色「ウォーターブルー」が設定された。
[編集] エンジン
型式 | QR20DD (NEO Di) | QG18DE (NEO) | QG15DE (NEO) |
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種類・シリンダー数 | DOHC・水冷直列4気筒 | ||
シリンダー 内径×行程 mm | 89.0×80.3 | 80.0×88.0 | 73.6×88.0 |
総排気量 L | 1.998 | 1.769 | 1.497 |
圧縮比 | 10.5 | 9.5 | 9.9 |
最高出力 kW (PS) /rpm | 110 (150) /6000 | FF車:88 (120) /5600 4WD車:86 (117) /5600 |
80(109)/6000 |
最高トルク N・m (kgm) /rpm | 200 (20.4) /4400 | 163 (16.6) /4400 | 143 (14.6) /4000 |
燃料供給装置 | ニッサンDi | ニッサンEGI (ECCS) | |
使用燃料・タンク容量 L | 無鉛レギュラーガソリン・50 | ||
搭載時期 | 2000年8月 - 2005年10月 | 2000年8月 - 2005年10月 |
[編集] 2代目(G11型、2005年-)
- 2005年10月 - 第39回東京モーターショーに「ブルーバードシルフィ プレビュー」として参考出品。2005年12月21日発売。
- 当初はブルーバードの名前がなくなり「シルフィ」のみになる事が確実的とされていた。これは近年自動車業界でビッグネームの消滅や、サブネームがメインネームに昇格するということが多い傾向にあった上、女性を意識した商品戦略の場合、短いネーミングの方が名前を覚えてもらいやすいためである(日産でもここ最近「セドリック」、「グロリア」、「ローレル」、「サニー」といったビッグネームが消滅している)。ところが東京モーターショーにて「ブルーバード・シルフィ」の名前で出品され、ビッグネームが存続するという、従来のブルーバードファンや自動車ファンにとってはうれしい結果となった。しかしCMなどでは「日産・シルフィ」と紹介されることが多く、シルフィを愛称もしくは通称として定着させたい構えだ。
- カタログの写真撮影は神戸西神オリエンタルホテルで行われた(カタログにも表記されている)。
- G11型には三代目マーチ(K12型)などでおなじみのBプラットフォームの発展版が採用されている。
- 2006年8月24日 - 中国で「シルフィ」(中国名「軒逸」)の名称で発売開始。「サニー」(中国名「陽光」、G10型ブルーバードシルフィ)との併売となる。この他、シンガポールでも「シルフィ」として発売されている。
- 2006年12月27日 - 台湾で「シルフィ」発売開始。
[編集] エンジン
型式 | HR15DE | MR20DE |
---|---|---|
種類・シリンダー数 | DOHC・水冷直列4気筒 | |
シリンダー 内径×行程 mm | 78.0×78.4 | 84.0×90.1 |
総排気量 L | 1.498 | 1.997 |
圧縮比 | 10.5 | 10.0 |
最高出力 kW (PS) /rpm | 80 (109) /6000 | 98 (133) /5200 |
最高トルク N・m (kgm) /rpm | 148 (15.1) /4400 | 191 (19.5) /4400 |
燃料供給装置 | ニッサンEGI (ECCS) 電子制御燃料噴射装置 | |
使用燃料・タンク容量 L | 無鉛レギュラーガソリン・52 | |
搭載時期 | 2005年10月 - | 2005年10月 - |
[編集] 車名の由来
「シルフィ (SYLPHY) 」は四大精霊のひとつである風の精を表わす英語の「シルフ (SYLPH) 」からの造語。
[編集] キャッチコピー
- 初代
- 細部にわたって上質(前期型)
- 上質は細部に宿る。(後期型)
- 2代目
- クルマでドレスアップしませんか。
- salon de sylphy
- シフト_ワードは、「SHIFT_elegance」。エレガンスをシフトする。
[編集] CMソング
- フランツ・シューベルトの『アヴェ・マリア』/アーロン・ネヴィル(初代前期型) シセル・シルシェブー(初代後期型)。ともにリンダ・ロンシュタットの編曲でP.A.シュトルクのラテン語訳版。
- 『There must be an Angel(ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル)』(2代目)ユーリズミックスのカヴァー。発売時の2006年1月1日以降、米ジャズ・シンガーのジョアン・ビスカントのジャズ風アレンジバージョンが放映されていたが、2006年6月29日よりウクライナ出身で日米のライブハウスを中心に活動するスウェットラ-ナ・ヴァシリアウクのタンゴ風アレンジバージョンが中心に放映されている。
[編集] 関連項目
- ベリーベリーサタデー!(関西テレビ・フジテレビ) - ごほうびセレクションでこのクルマが使われている。
[編集] 外部リンク
- 日産・ブルーバードシルフィ 日産自動車による公式サイト
- シルフィブロアム公式サイト
- SUNNY Lounge 「陽光」のウェブサイト(中国語)
- 日産・シルフィ中国仕様
- Nissan Sentra マレーシア仕様(英語)
- Renault-Samsung Motors 韓国・ルノー三星(サムソン)自動車公式サイト(韓国語)
- Nissan ロシア日産N17型アルメーラクラシックホームページ(ロシア語)
- 自動車CM大全 - ブルーバード/ブルーバードシルフィ