札幌市交通局10形電車
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札幌市交通局10形電車とは、1918年に登場した札幌市電の路面電車である。
目次 |
[編集] 概要
車両番号 | 廃車年月 |
---|---|
11号 | 1936年4月 |
12号 | 1934年3月 |
14号 | 1936年8月 |
15号 | |
16号 | 1936年4月 |
17号 | 1934年3月 |
18号 | 1936年4月 |
19号 | 1936年8月 |
20号 | 1934年3月 |
21号 | 不明 |
22号 | 1936年8月 |
24号 | 1934年3月 |
25号 | 1930年7月 |
26号 | |
27号 | 1934年3月 |
28号 | |
29号 (現22号) |
1936年8月 |
30号 | 1934年3月 |
31号 | 1936年4月 |
32号 | 不明 |
34号 | 1936年4月 |
35号 | 1930年7月 |
36号 | 1936年8月 |
37号 | 1930年7月 |
1918年(大正7年)の札幌電気軌道株式会社開業に伴い、1898年(明治31年)~1907年(明治40年)に名古屋電車製作所で製造された車両を名古屋電気鉄道から購入した木造4輪単車。11~37号(13・23・33は欠番)の24両。
購入にあたり、すそ絞り形状の車体は絞りのない直線の羽目板の車体となり、オープンだった運転台には窓ガラスが取り付けられた。開業にあたり、当初はイギリスより輸入する事を目論んでいたが、第一次世界大戦の混乱で同年開催の北海道博覧会に間に合わないと判断されたため、中古車両の購入となった。運転台は窓ガラスを取り付けたとは言え、扉は装備されていなかったため冬季の運転は乗務員にとって厳しいものであった。
1927年(昭和2年)の市営化後、1930年(昭和5年)から1936年(昭和11年)にかけて全車廃車となった。1両が現在も保存されている。
[編集] 改造・転用
市営化の時点で3両が未届けで除雪車に改造されていた。 ほかに水1~2号(初代)、雪11~13号の種車となったほか、コントローラほか電装品はササラ電車のブルーム駆動や中央車庫のクレーンに流用された。
[編集] 保存車
廃車後29号が車庫内で保管されていたが、1951年(昭和26年)の円山動物園開園にあたり、遊戯物として園内に展示された。1960年(昭和35年)に円山動物園より返還され、運転可能に整備され、22号に改番された。イベント等で数回運転されたが、現在は札幌市交通資料館で保存されている。
[編集] 主要諸元
- 全長:7,387mm
- 全幅:1,828mm
- 全高:3,500mm
- 自重:5.5t
- 定員:26人
- 出力・駆動方式:17.25kW×2・吊り掛け式
- 台車型式:ペックハム
単車 |
ボギー車 |
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連接車 |
連結車 |
内燃動車 |
事業用車
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