札幌市交通局600形電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
札幌市交通局600形電車とは、1949年に登場した札幌市電の路面電車である。
目次 |
[編集] 概要
1949年（昭和24年）から1951年（昭和26年）にかけて、市営化後に導入された単一型式の車両としては最大の20両が製造された。
単車の2倍の収容力がある大型車で、当初は前後扉だった。室内と屋根は木造の半鋼製車であった。また、電気暖房が初めて装備された。登場当初の塗色は窓周りがクリーム、ほかはブルーであった。後に330形と同様の塗色に変更された。集電装置は当初ポールであった。日本鉄道自動車で製造された616号のみ前面下部の排障器周辺の形状が他車とは異なっていた。
地下鉄開業に伴う路線縮小の行われた1971年（昭和46年）12月に全車廃車となった。末期には前中扉に改造されていたが、ワンマン化は行われなかった。
| 車両番号 | 製造年月 | 製造元 | 廃車年月 |
|---|---|---|---|
| 601号 | 1949年6月 | 日本車輌 東京支店 |
1971年12月 |
| 602号 | |||
| 603号 | |||
| 604号 | |||
| 605号 | |||
| 606号 | |||
| 607号 | |||
| 608号 | |||
| 609号 | |||
| 610号 | |||
| 611号 | 1950年 | ||
| 612号 | |||
| 613号 | |||
| 614号 | |||
| 615号 （現601号） |
|||
| 616号 | 1951年 | 日本鉄道自動車 | |
| 617号 | 1951年4月 | 汽車製造 東京製作所 |
|
| 618号 | |||
| 619号 | |||
| 620号 |
[編集] 改造
[編集] 集電装置
1952年（昭和27年）の全車ビューゲル化に伴い、集電装置がポールからビューゲルに変更されたが、611号以降の車両にはパンタグラフを装備した。しかしこのパンタグラフは故障が多く、後に全車ビューゲルに交換された。
[編集] 前面窓
1960年（昭和35年）に3枚窓からHゴム固定の曲面ガラス1枚窓に改造され、方向幕も大型化された。
[編集] ドア配置
1962年（昭和37年）に後部扉を埋めて中央部に1,400mm幅の両開き扉を新設する改造が行われ、一部の側窓もHゴム固定に改造された。同時に室内照明の蛍光灯化も行った。後に601～614号は前扉の鋼製化と側窓のアルミサッシ化が行われた。
[編集] 制御器
1963年（昭和38年）に601・602・611・612号の制御器を直接制御器から間接非自動制御器に変更した。
[編集] 保存車
615号が601号に改番の上、廃車時の形態で札幌市交通資料館に保存されている。 （実際の601号はミニバッファーが2つ設置された特徴あるスタイルであった）
[編集] 主要諸元
- 全長：12,350mm
- 全幅：2,230mm
- 全高：3,730mm
- 自重：15.0t
- 定員：90人
- 出力・駆動方式：37.3kW×2・吊り掛け式
- 台車型式：扶桑金属ブリル76E
 |
この「札幌市交通局600形電車」は、鉄道に関連した書きかけ項目です。 この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。（ポータル 鉄道/ウィキプロジェクト 鉄道） |
| 単車 |
| ボギー車 |
| 親子電車 |
| 連接車 |
| 連結車 |
| 内燃動車 |
事業用車
|
