栃木県立佐野高等学校
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栃木県立佐野高等学校 | |
過去の名称 |
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国公私立の別 | 公立学校 (都道府県立) |
設置者 | 栃木県(教育委員会) |
設立年月日 | 明治34年(1901年)4月15日 |
校訓 | 質実剛健・不撓不屈・文武両道 |
共学・別学 | 男子のみ |
教育課程の特例 | 学力向上フロンティアハイスクール研究指定校 栃木県教育委員会から指定 |
課程 | 全日制 |
学科 | 普通科 |
栃木県立佐野高等学校(とちぎけんりつさのこうとうがっこう 英称:Tochigi prefectural Sano high school)は、栃木県佐野市にある県立の高等学校。 県内では4番目に古い男子校である。通称:佐高。(読み方には「さこう」と「さたか」の二種類があるが、佐高関係者の自称はほとんど「さこう」であり、「さたか」と呼ぶのは学校関係者以外に多い。)平成20年度から中高一貫教育がスタートし共学校となる。選考方法は、小学校在学時の「学習や生活の記録」や「適性検査」「作文」「面接」の結果、候補者を選定し、その中からおおよそ男女同数を抽選によって入学予定者として決定する。学区は県内全域で、募集定員は男女105名程。ただし、中高一貫教育ではあるが高校からの入学も55名受け入れる。
目次 |
[編集] 概要
- 沿革
- 1901年(明治34年) 栃木県第四中学校として開校(翌月、栃木県立佐野中学校と改称。因みに現在の創立記念日は5月15日。)
- 1948年(昭和23年) 栃木県立佐野高等学校となる
- 1950年(昭和25年) 栃木県立佐野高等学校に栃木県立佐野実業高等学校(大正13年開校)を統合する
- 1974年(昭和49年) 商業科が栃木県立佐野商業高等学校(現栃木県立佐野松陽高等学校)として分離独立する
- 1996年(平成8年) 農業科閉科
- 2006年(平成18年) 定時制閉課。新部室落成。
- 所在地 栃木県佐野市天神町 761-1
- 交通 JR東日本、東武鉄道佐野駅より徒歩8分
- 敷地面積
- 総面積 64,005.26m²
- 建物敷地 21,173.04m²
- 運動場 18,537.21m²
- 第二運動場 16,861.01m²
- 学校積 7,434.00m²
[編集] 施設・名物
- 第一体育館・第二体育館-校地の南東に並んで設置されており、北側にある方が第一体育館で南側にある方が第二体育館。
- 凌樟寮(りょうしょうりょう)-校地の南西に位置する寮。部活の合宿などに使われる。
- クスの大樹-佐野高校の前身・第四中学校創立とほぼ同時期に植えられたもの。因みに名前はない。
- (近くの栃木県立佐野女子高等学校にも同じようなクスの大樹があり、こちらは名前がある。詳しくは佐野女子高校の項目を参照のこと。)
[編集] 教育目標
- 1.自主独立の精神に充ちた質実剛健・不撓不屈の人となる。
- 2.真理を愛し、合理的判断の的確な人となる。
- 3.生命を尊重し、健康にして明朗な人となる。
- 4.礼儀と情誼に厚く、勤労と責任を重んずる人となる。
- 5.正義と平和を愛し、進んで社会に奉仕する人となる。
- 6.個性を伸長し、技能に習熟した人となる。
[編集] 佐野高校の代名詞「旭城」
学校の精神を示す言葉に「旭城(きょくじょう)」という言葉がある。 これは佐野高校の西側にある「朝日森天満宮(かつての表記は「旭森」)」と東側にある「城山公園(佐野城跡)」に由来している。 それぞれが「文」と「武」を体現するものであり、その文武両道精神が今日まで続く佐野高校の伝統を築いてきた。因みに学校祭の名称も「旭城祭」であるがこれについては後述する。
[編集] 学校祭「旭城祭」
近隣の高校が隔年で文化祭・学校祭を実施しているのとは対照的に、佐野高校では毎年八月下旬に「旭城祭」と銘打った文化祭を実施している。展示内容は主として一年生は展示・発表、二年生はアトラクション、三年生は模擬店、更に美術部の巨大壁画の展示などを実施するのが通例である。因みに後夜祭も実施されるが、これは近隣の高校のそれとは違い学校関係者以外の参加も可能である。
[編集] 校章~二枚栃の葉に『佐高』~
現行の校章は新制高等学校として新たなスタートを切る際に制定されたもの。栃の葉を二枚用いたのは、「常に和合を尊べ」という思いと、栃木県立佐野実業高等学校との統合記念という意味を含んでいる。
[編集] 著名な出身者
- 崎山龍男-ロックバンド「スピッツ」のメンバーでドラム担当。在学中は剣道部に所属。
- 酒巻久-キヤノン電子株式会社代表取締役社長。
- 田村耕一-重要無形文化財保持者。(人間国宝)
- 小堀光詮-天台宗三千院門跡第六十一世門主。大僧正。この人によって「照千一隅」と書かれた(右から書いてある)書が今でも当校の図書館に飾ってある。
- 柿沼博彦-JR北海道取締役副社長・技術開発担当長。DMV(線路と道路の両方を走れる車両)の開発指揮者として有名。
- 篠崎隆-オーボエ奏者。東京交響楽団所属。
[編集] 関連のある高等学校
- 栃木県立宇都宮東高等学校 - 本校と同じく県立で中高一貫教育校となる高校。
- 栃木県立佐野松陽高等学校 - 本校から分離した(分離当時の名称は栃木県立佐野商業高等学校。)商業系の実業高校。