横浜市交通局2000形電車

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2000形電車（2000がたでんしゃ）は、横浜市交通局（横浜市営地下鉄）で運行されていた通勤形電車。

[編集] 概要

横浜市交通局2000形（湘南台駅にて撮影）

1号線上永谷駅～舞岡駅間および3号線横浜駅～新横浜駅間（現行路線愛称・ブルーライン）の開業に併せて1984年（昭和59年）に登場し、6両編成9本（54両）が製造された。

主回路制御には1000形の抵抗制御に代わり、三菱電機製または日立製作所製の電機子チョッパ制御装置を採用した。ブレーキ装置は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキである。また、新製時から冷房装置も搭載した。

車両のバリアフリー対応や2007年（平成19年）度に開始予定のワンマン運転に対応するため、2004年（平成16年）度から2006年（平成18年）度にかけて8本が順次更新され、台車・ブレーキ装置や補助電源装置・空気圧縮機等の機器類を流用した上で3000形と同様の車体・制御装置となり、新たに3000S形とされた。ただし書類上は2000形の廃車による3000形への代替新造扱いとなっているため、車籍は引き継がれていない。

製造されてからの経年は20年前後であるが、3000S形に供出した台車や機器類以外は他事業者へ売却されずにすべて解体されてしまった。

更新の対象外とされた1本は必要編成数の見直しでそのまま廃車扱いとなった。この編成は2161Fで、2006年11月28日に「ありがとう2000形　横浜市交通局」と表記した特製ヘッドマークを先頭車の前面に装着した。1000形と同様に同年12月13日をもって定期運用から離脱し、12月16日に新羽車両基地で開催された「はまりんフェスタ」にともなうさよならイベントを最後に営業運転を終了した。

[編集] 外観

車体長18mで3扉、車体は外板・骨組共にステンレス鋼を使用した「オールステンレス」構造とされた。1000形と同様に基本的には無塗装だが客用ドア部分は縦方向に青で塗装されたことから、「ゼブラ塗装」と呼ばれていた。前面は窓のない非常用貫通扉を配置していたが、1000形よりもやや横に移動し、運転席部分の窓寸法を拡大した。前照灯や尾灯の形状も丸型から角型に変更された。