機動新世紀ガンダムXの登場人物
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機動新世紀ガンダムXの登場人物(きどうしんせいきがんだむえっくすのとうじょうじんぶつ)では、テレビアニメ『機動新世紀ガンダムX』に登場した人物の紹介と説明をする。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] メインキャラ
[編集] ガロード・ラン
ガロード・ラン(Garrod Ran)
父親は旧連邦軍の技術者であったらしいが、第7次宇宙戦争による大破壊によって戦災孤児となる。彼自身もエンジニアになりたかったようだが、モビルスーツ狩りやジャンク屋などでひとり生計を立てていた。(声:高木渉)。15歳。自称「炎のモビルスーツ乗り」(第34話より)。
A.W.(アフターウォー)15年のある時、北米のセントランジェの町でティファ・アディールという少女をバルチャー艦「フリーデン」から奪還するよう依頼され、艦内に潜入。ここでティファに一目惚れしてしまい、依頼者を見ておびえたティファを連れて逃亡。逃げ込んだ先の旧連邦軍秘密工場内で幻のモビルスーツ・ガンダムXを発見する。そしてニュータイプであるティファの力によって、禁断の兵器「サテライトキャノン」を発動させてしまう。その後はニュータイプ保護を目指すフリーデン艦長ジャミル・ニートの元でクルーに加わり、ティファを守るために旅立つ。このとき、シャギア・フロストとオルバ・フロストにライバル視され、以後幾度と無く激戦を繰り広げた。
当初、団体行動に不慣れだったガロードはたびたび失敗を起こしてしまい、ティファに振られたと勘違いしたショックから艦を去ってガンダムXを売り飛ばそうとしたこともある(ガンダムシリーズの主人公ではZZのジュドー・アーシタ以来二人目)。そのたびに持ち前の明るく行動的な性格で困難を乗り越え、ジャミル達の導きもあって人間的に成長してゆく。ティファもそんなガロードに影響されたこともあり、当初閉ざしていた心を徐々に開くようになる。
人工ニュータイプであるカリス・ノーティラスとの対決ではガンダムXのサテライトキャノンを破壊され一時自信を失うものの、ジャミルの叱咤による導きとキッド・サルサミル開発の新兵器ディバイダー、そしてガロード自身の努力と工夫によってこれを打ち破った。
新連邦が開発したガンダムダブルエックスを奪取してからはこちらを愛機とする。ニュータイプ能力こそ持たないものの、MS操縦の才能に関しては目を見張るものがあり、ガンダムタイプのMSを短期間で乗りこなし、同じガンダムタイプを駆るエースパイロットや、ニュータイプを相手にしても一歩も引かず渡り合った。戦闘テクニックを考え出す発想力もあり、ジャミルの見たてでは、特に機体への順応性に優れている。
ティファが宇宙革命軍に連れ去られた際には、彼女を救出するために単身宇宙へと飛び出す。そこでかつてのジャミルの宿敵ランスロー・ダーウェルと出会い、ジャミルがニュータイプ保護を目指していることを知ったランスローは敵ながら密かにガロードに協力するようになる。
ティファを救出して地球へ戻り、紆余曲折を経てフリーデンクルーと合流したガロードは一同と共に、新連邦軍と宇宙革命軍との戦争を食い止めるために月へと飛び立つ。月では「D.O.M.E.」あるいはファーストニュータイプと呼ばれる存在と接触し、ニュータイプという言葉の真実を知る。そして最終戦争を引き起こそうと謀っていたフロスト兄弟を打ち破った。戦後はティファと共に世界を巡る旅に出た。
ガロード・ランと言う名前は「我が道を行く」からきている。すなわち、「我(ガ)が道(ロード)を行く(ラン)」というわけである。
『ガンダムX』の監督であった高松信司は、ガロード・ランというキャラクターを「過去に縛られた古い世界が終わった後に新たな世界を切り拓いていくべき少年」と語っている(『機動新世紀ガンダムX DVDメモリアルボックス』収録のインタビューより)。
ちなみに、高松信司がガンダムXの前年まで「黄金勇者ゴルドラン」の監督を勤めていたせいか、ガロードの服装がゴルドランの主人公「原島タクヤ」の服装とソックリである。このこととガロードの性格も相まって、ガンダムXそのものがファンの間でまれに「勇者ガンダム」と呼ばれることがある。
「スーパーロボット大戦R」では、「ガンダムに乗った王子様」と「GEAR戦士電童」の登場キャラクターである浅野愛子に心の中で比喩されていた。
- 主な搭乗機
- GX-9900 ガンダムX
- GX-9900-D.V. ガンダムXディバイダー
- GX-9901-DX ガンダムダブルエックス
[編集] ティファ・アディール
ティファ・アディール(Tiffa Adill)
戦後において唯一確認されている地球上に自然発生したニュータイプの少女である。(声:かないみか)。15歳。
幼い頃からアルタネイティブ社等によって研究材料にされていた為か、無口で人見知りする傾向にある。その後、ジャミル・ニート率いるフリーデンに助け出される。
そしてティファの能力によって、ジャミルのニュータイプ探しの旅を導いて行った。なお、その際に予知能力を具象化する為に絵を描いているが、腕前はなかなかなものであるようだ。
後にフリーデンに来たガロード・ランと出逢い、その時にガンダムXのサテライトシステムの初回登録を行なっている。そのガロードとの出会いが後に彼女を一人の少女としての感情を表に出していくようになる切っ掛けになった。
最終決戦後は、世界を巡ることを望んだガロードと共に旅に出た。
余談ではあるが、「スーパーロボット大戦α外伝」で、フォートセバーンルート第19話においてヒイロ・ユイのウイングガンダムゼロカスタムに同乗して市長官邸を脱出した。その際、ガンダムデスサイズヘルに同乗していたガロード・ランにティファをゼロに乗せた理由を聞かれたデュオ・マックスウェルは、「無口な者同士だから、気が合いそうだと思ったから」と返していた。また声優ネタからかミオ・サスガのファミリアから、「性格は違うが、主人と声が似ている」とつっこまれていた。
[編集] ジャミル・ニート
ジャミル・ニート(Jamil Neate)
バルチャー艦フリーデンのキャプテンであり、バルチャーの中でもその名は通っている。(声:堀内賢雄)。30歳。
15年前の第7次宇宙戦争に旧地球連邦軍に所属するニュータイプ兵士として参加し、ガンダムXを操縦していた。当時宇宙革命軍のランスロー・ダーウェルとはライバル関係にあり、また上官に当たるルチル・リリアントに対して淡い想いを抱いていたらしい。 だが、コロニー落としによる地球壊滅という悲劇を自分が招いたという罪悪感がトラウマになり、コックピット恐怖症を抱えその際にニュータイプ能力も失っている。
戦後はバルチャーとして活躍。そんな中で、大戦中に道具の如く利用されてしまったニュータイプの保護を志しニュータイプ探しの旅を始める。その最初の対象となったのがティファ・アディールであった。
また、ガロード・ランがフリーデンに来てからは、厳格さと寛大さを状況によって使い合わせ接する等、育成の才も窺わせる。
一方、そのガロードの直向きさに感化されコックピット恐怖症を克服してからはガンダムXディバイダーで自ら出撃している。
寡黙で容易に心の内を窺わせない人物だが、人望は篤く、フリーデンのクルーは無論のこと、バルチャーにも彼を慕う人間は多いようである。ティファをめぐってのアルタネイティブ社との戦闘では、ジャミルの私的な戦いにも関わらず、三隻ものバルチャー艦が応援にかけつけたほどである。
最終決戦後は、フリーデンを解散し、サラ・タイレルと共に新連邦軍と宇宙革命軍との和平交渉に参加している。
- 主な搭乗機
- GX-9900 ガンダムX
- GX-9900-D.V. ガンダムXディバイダー
- DT-6800 ドートレス
[編集] ウィッツ・スー
ガンダムエアマスターに搭乗するフリーのモビルスーツ乗り。17歳(声:中井和哉)
フリーデンに雇われてティファ奪取のためアルタネイティヴ社を襲撃。オルバ・フロストにティファがさらわれた際、再襲撃するときに契約料増額を言い出すなど、金にこだわる言動が多い。だがそれは死んだ父の代わりに2年前より出稼ぎに出ており、母親と弟や妹たちに楽な生活をさせたいがためである(貯めた金は金塊に換えていた)。契約解除後、動力炉爆発の影響で金塊の隠し場所が破壊されてしまったため、その金塊を預けるためフリーデンに舞い戻り、そこで正式に専属契約をロアビィと共に結び、ニュータイプを探す旅に同行することとなる。性格は熱血漢で、戦いでも先陣を切ることが多く、エスタルドでの戦闘に置いても参加意志を示している。最終決戦前に、トニヤに指輪をプレゼントしプロポーズをする。フリーデン解散後は、その彼女を故郷に案内する。
[編集] ロアビィ・ロイ
ガンダムレオパルドに搭乗するフリーのモビルスーツ乗り。18歳(声:山崎たくみ)
クールな雰囲気を持ち、思想や政治的な関わりを嫌うようなことを言うが、フリーデンが危機に陥った際救出に駆けつけるなど、義理堅い面も見せる。その容姿のため、各地には口説いた女性がおり、「アフターケア」と言って、彼女達にバラの花を配るなどといったきめ細やかさを持つ。しかし、本命は自分にガンダムを譲ってくれた女性であった(後に故人となっていたことが分かる)。
フリーデンの専属契約を結んだ後は、船内に自費でリクレーションルームを設置する一方、サラを口説こうとしたり、サラとトニヤに水着をプレゼントするなどマイペースぶりを発揮する。エスタルドでの戦闘においては、戦争を嫌ってフリーデンから一時離れ、現地の女性、ユリナ・サノハラのところで生活。しかし、彼女の死を目撃して戦争というものを考えるようになる。最終決戦前に、サラに自分の気持ちを伝えるが、彼女はジャミルを選び新連邦に志願する。フリーデン解散後、理由は分からないがエニルと共にウィッツの故郷の村に現れる。
[編集] キッド・サルサミル
フリーデンのメカニックチーフを務める自称「天才少年」(声:くまいもとこ)
12歳という若さではあるが、ロココ(声:中村大樹)・ナイン(声:千葉一伸)達年上のメカニッククルーを束ねる。メカニックとしての腕も高く、なにより仕事に対するプロ意識が大変高く、それが彼のチーフたる立場を確かなものにしている。
機体の改造が好きらしく、常日頃から目ぼしいジャンクパーツを収集し、ガンダムXディバイダーやガンダムエアマスターバースト、ガンダムレオパルドデストロイの新装備の建造を行なったりしている。他にも訓練用ビットシミュレータの調整などその能力は計り知れない。改造のためなら何日徹夜しようとも仕事を続けようとするほど。一方でガンダム顔の柄の海水パンツを履くなど、子供っぽさを垣間見ることができる。
フリーデン解散後、シンゴ、ロココ、ナインやパーラ等と共にジャンク屋「フリーデンIII」を営む。
[編集] サラ・タイレル
フリーデンのオペレーターを受け持つ一方、副官のような役割も担う。19歳(声:かかずゆみ)
一見するとキツい印象を与える容姿をしている。ジャミルの事を密かに思っていた。ジャミルがティファにこだわることから彼女に対し嫉妬心を持ち、ティファの忠告にも聞き入れないなどの面を見せるが、わだかまりが解けた後は彼女の能力を頼りにする一方、穏和な面も見せるようになる。最終決戦前にロアビィに気持ちを打ち明けられ、ジャミルへの思いとの間で揺れ動く。最終的にはジャミルについて行く道を選び、フリーデン解散後は、ジャミルと共に新連邦和平協議会のメンバーとなり、ジャミルに「最高のパートナー」と紹介された。
[編集] シンゴ・モリ
陸上戦艦フリーデンのブリッジクルーとして操舵士を担当する。20歳(声:中村大樹)
温和で明るい性格で、工場跡からの物資搬出や交易にも立会ったり、ガロード・ランがフリーデンの独房に収容された際の見張り等、地味ではあるが多芸なところがある。宇宙に発つ際には宇宙戦艦フリーデンIIをマニュアルを読んだだけで操縦するという並ならぬ技量を見せている。
フリーデン解散後は、キッド・サルサミルらと共に修理工場“フリーデンIII”を開業している。
[編集] トニヤ・マーム
陸上戦艦フリーデンのブリッジクルーで通信オペレーターを担当する。17歳(声:三石琴乃)
奔放な性格で露出の高い格好を好む。その一方で感性が鋭く、他人を気遣う側面も持ち合わせている。セインズアイランドでガロード・ランと因縁があるエニル・エルと出逢って親友になりフリーデンへの乗船を誘ったりもしているが、この時は叶わなかった。最終決戦を前にして、互いに意識していたウィッツ・スーから指輪を贈られてのプロポーズを受けて戸惑い見せたり、純粋な一面も見せている。
フリーデン解散後は、ウィッツの故郷の村を共に訪れる。
[編集] テクス・ファーゼンバーグ
フリーデン乗艦の医師(フリーデン内には、計2名の医師がいる模様)。36歳(声:中博史)
艦の最年長者で、ジャミルやクルーの相談役など、あくまで医師としても立場を貫く。若い頃はヴェルレーヌやハイネの詩を諳んじていたり、ビリヤードの腕もなかなかであるなど意外としゃれた趣味を持っている。本人曰く戦前の恋人は天国にいる。
フリーデン解散後、戦闘が続く野戦病院に勤務し、医師として新連邦・ゲリラの区別なく治療をおこなう。
[編集] フロスト兄弟
兄シャギア・フロスト(声:森川智之)と、弟オルバ・フロスト(声:佐々木望)の双生児。
二人は二卵性(一説に一卵性という説もあるが、似ていないため可能性は低い。)双生児であり、特殊能力として彼ら同士でテレパシーによる意思疎通をすることができるツインズシンクロニティを持っていた。その能力のため連邦軍においてニュータイプ訓練を受けていたが、フラッシュシステムには感応しなかった為カテゴリーFに分類されてしまった。彼らはその事を恨み続けて、ニュータイプを至上としながら自分達を紛い物として隅に追いやった全世界への復讐を志した。数々の人を踏み台にして軍中枢部に入り込み、暗躍の果てに昇進を重ねていく。
最終決戦時に、ガンダムDXと相打ちになり死亡したように見えたが。その後、ガロードとティファが立ち寄ったセントランジェの町に、車椅子に乗ったシャギアとそれに付き添うオルバの後姿が描かれている。
共に冷酷な性格だがオルバの方がやや激昂しやすい性格で度々シャギアに諌められていた。撤退の場面で度々見られる「オルバよ引き揚げだ」「なぜだい、兄さん!?」の掛け合いが、二人の性格上の差を端的に表しているといえよう。しかし、最終回ではそれが逆になっている。(焦るシャギアをオルバが諌めている。)
なおこの兄弟のキャラクターデザインや設定は、ドラマ『NIGHT HEAD』の主人公である霧原直人(演:豊川悦司)・直也(演:武田真治)兄弟がモデルになっているとの説がある。ちなみに同作のアニメ版『NIGHT HEAD GENESIS』ではシャギア役の森川智之が直人を演じている(直也役は石田彰)。
[編集] エニル・エル
バルチャーに雇われていたフリーのモビルスーツ乗りで、戦中から地球に潜入していた宇宙革命軍情報将校ナーダ・エルと地球の女性との間に生まれた。戦後、革命軍将校であった過去が発覚してしまった父が革命軍を憎む地球住民に殺されて以来、天涯孤独の身となって生きてきた。19歳 (声:本多知恵子)
とある事から見せられたガロードの写真から彼に興味を持ち、近づくも拒絶されたことでガロードを倒すことに執念を燃やす。フォートセバーンまでフリーデンを追いかけ、ノモア市長と接触を図る。その後、移り住んだ太平洋上の都市セインズアイランドで、入国管理官のマイルズからのプロポーズを受けるが、偶然入港していたフリーデンを目撃し、元の世界に戻ることとなる。
ゾンダーエプタ島でダブルエックスを偶然目撃したためフロスト兄弟に撃墜され、その際フリーデンに救助される。フリーデンがエスタルドに入港した際に退艦、セインズアイランドに戻るが、マイルズは新連邦に処刑されており、復讐のため戦いを挑む。その戦いの最中、宇宙革命軍の工作員と接触、革命軍に入ることを進められるが、彼らがティファをさらおうとしていることを知るとそのことをフリーデンに伝えに行き、その後、最終決戦に赴くなど、ガロード達へ協力するようになる。ただし、漫画版では協力するのは同じものの、エピソードが省略された関係で、セインズアイランドなどに関するくだりはほとんど端折られている。
フリーデン解散後は、何故かロアビィと共にウィッツの故郷の村に現れる。
[編集] カリス・ノーティラス
北米北部にあるフォートセバーン市出身の、市長のノモア・ロングによって作り上げられた人工ニュータイプ(強化人間)である。(声:水谷優子)
潔癖な理想主義者であり、市の平和のためと信じ、自らノモアの手で人工ニュータイプとなることを選び自警団を率いて戦っていた。ガロード・ランのガンダムXと対峙し、彼のMS、ベルティゴでガンダムXを撃破した。それと同時にティファ・アディールを拉致する。だが、自分と同じ人工ニュータイプだと思っていたティファは生まれながらにニュータイプ能力を得ていたと知り、ノモアの本心にも気づいてしまう。
ガンダムXディバイダーに乗ったガロードとの再戦に敗れた後、ガロードにわざと撃たれて死のうとしたが、テクス・ファーゼンバーグの処置によって助かる。夜中にフリーデンを脱走するが、ガロードに生きろと言われ、彼に笑顔が生まれた。
その直後、ノモアによって巨大MA『パトゥーリア』に生体部品として組み込まれてしまうが、ガロードによって無事に救出され、フォートセバーンの復興のためにも生き抜く事を誓う。後には新連邦に抵抗する武装組織に参加。一隊を率いてフリーデンのクルーたちを助け、最終決戦では共闘した。
人工ニュータイプ特有の後遺症「シナップス・シンドローム」には最後まで苦しめられていたが、それもまた自分の人生だと認める心の強さを見せる。
他のガンダム作品に登場する強化人間は、MIA(戦闘中行方不明)で生存未確認なTV版Zガンダムのゲーツ・キャパを除いて全員死亡しているのに対し、彼だけは最終話まで生存した稀有な例である。
[編集] パーラ・シス
宇宙革命軍にレジスタンス活動をおこなう組織サテリコンのメンバー。15歳(声:長沢美樹)
ダブルエックスが不慣れな宇宙戦のために撃破寸前となった時にGファルコンのパイロットとしてあらわれ、ガロードを救出する。年長者ばかりの中で育ったためか、快活で男勝りな少女となった。サテリコン壊滅後は、ガロードと共にコロニーレーザーを撃破し仲間の仇を討った。ガロード、ティファと共に地上に戻る直前フロスト兄弟に捕らえらるがその後脱出、ジャミル達と合流することに成功する。その後はフリーデンのクルーと行動を共にする。フリーデン解散後は、キッド・シンゴらと共に修理工場“フリーデンIII”を開業している。
[編集] ランスロー・ダーウェル
ランスロー・ダーウェル(Lancerow Dawell)(声:竹村拓)。34歳。
宇宙革命軍に所属しており、階級は大佐である。第7次宇宙戦争時はライラック作戦に参加し、ベルティゴに搭乗していたが、作戦開始直前に当時地球連邦軍に所属していたジャミル・ニートの駆るガンダムXによって作戦を阻止され、それ以来ジャミルとは宿敵同士となる。
第7次宇宙戦争末期の宇宙革命軍によるコロニー落とし作戦の際はフェブラルに搭乗し、ジャミルのガンダムXと死闘を繰り広げ、最後は相討ちとなる。この時、ジャミルと同じくニュータイプ能力を失う。
第7次宇宙戦争後も引き続き軍に残り、教導部隊を率いることとなった。また、ニュータイプ主義の下で英雄として祭り上げられ、軍でも優遇されていたが、ランスロー自身はそのことを疑問に思っていた。
その後、宇宙に上がってきたガロード・ランやティファ・アディールと出会い、またジャミルがニュータイプを保護するために戦っていることを知り、強い衝撃を受ける。そして新連邦軍との武力衝突の際、クラウダを駆りジャミルと合流。共にガロードのガンダムダブルエックスを援護、フロスト兄弟と親衛隊の行く手を阻んだ。
最終決戦後は、新連邦軍、宇宙革命軍との和平交渉に参加している。
- 主な搭乗機
- RMSN-008 ベルティゴ
- RMSN-002 フェブラル
- RMS-019 クラウダ(ランスロー専用機)
[編集] 新連邦
[編集] フィクス・ブラッドマン
政府再建委員会のリーダーで、新連邦政府樹立後は新連邦軍総司令官。(声:青森伸)
ニュータイプを秩序を乱すものとして恐れる。物語後半のフロスト兄弟はブラッドマン直属の部下にまでのし上がっていった。ブラッドマン本人はフロスト兄弟を使いこなし、事を進めてきたつもりであったが、兄弟にとってブラッドマンも又、利用する存在にすぎなかった。マイクロウェーブ送信施設を掌握しサテライトランチャーを使用したフロスト兄弟が宇宙革命軍総統ザイデルの抹殺に成功、ブラッドマンの覇権はなったかに見えたが、直後に自らも裏切られサテライトランチャーで消滅させられた。
[編集] アイムザット・カートラル
新連邦政府再建委員会のメンバーで諜報統括官。(声:石塚運昇)
太平洋上の地図に無い人工島・ゾンダーエプタ島でガンダムダブルエックスの開発を指揮する。フロスト兄弟の当初の上官で、彼等に北米大陸の情勢やニュータイプ能力者に関する情報を探らせていた。他の政府再建委員会メンバーと異なり、ニュータイプやその専用機であるガンダムを重要視、それらを新連邦の力の象徴とすることを目論み、ニュータイプ研究所と独自に接触を図ろうとするなど、野心家としての一面もあった。フロスト兄弟のことは優秀な側近として重用していたものの、恐らく内心ではニュータイプとして認めず、「カテゴリーF」として蔑んでいたと思われる。フロスト兄弟も表面的には従順だったものの、アイムザットの内心を察して相当憎んでいたようで、フロスト兄弟の裏切りによって射殺される寸前の、アイムザットの「カテゴリーFのくせに、とり立ててやった恩を忘れたか」という台詞に、普段冷静でポーカーフェイスのシャギアが表情を険しく歪めたことからも、それがうかがえる。
[編集] カトック・アルザミール
新連邦軍特殊部隊隊長。フリーデン捕獲作戦を指揮する。(声:広瀬正志)
第7次宇宙戦争のコロニー落とし作戦の時に、ジャミルが打ち落としたコロニーの中に妻子がいたため、以来ニュータイプを憎んでいる。実際は、革命軍占領時にコロニー住民は皆殺しになっており、それが逆恨みであるのを分かっていても、自分が軍人であるためにそれを認められなかった。ティファが言った「もう会えない」との言葉を覆すためにガロードと共に行動。再会した二人をかばうために銃弾を浴び満足して死んでいく。その死の間際言った言葉が、ガロードの行動に大きく影響を与える。
[編集] デマー・グライフ
新連邦軍のモビルスーツパイロット。アフリカ戦線にて戦果をあげ、「白い死神」の異名をもつ。階級は少尉。(声:遊佐浩二)
ニュータイプ研究所から、フラッシュシステム起動の素質がある人間の一人として、フロスト兄弟の下へ送り込まれた。「白」という色に偏執的なこだわりを持ち、搭乗機体のコルレルを白色に塗装することを要求する。ガロードとの決闘において常識離れしたスピードで苦しめたが、ガロードの機転をきかした攻撃に機体が倒れた後、装甲の薄さが災いしバルカン砲の一斉射撃によって蜂の巣にされ死亡する。
[編集] ドゥエート・ラングラフ
新連邦軍のモビルスーツパイロットで、「東部戦線の狩人」の異名をもつ。階級は少尉。(声:真殿光昭)
ニュータイプ研からフロスト兄弟の下に送り込まれる。搭乗機体はブリトヴァ。非戦闘時は心優しい青年だが、モビルスーツに乗ると獰猛な「狩人」に変貌する二重人格者。ガロードとウィッツの連携攻撃に敗れるが、死の寸前に平和的な方の人格が、凶暴なもう一つの人格も自分であると認め、人格の統合を果たす。
二重人格かつ武器はワイヤー。ブギーポップ同様元ネタは菊地秀行の小説に登場する秋せつらだと思われる。
[編集] ミルラ・ドライド
新連邦軍のモビルスーツパイロット。インド戦線で活躍し、「不死身の殺人マシーン」の異名をもつ。階級は少尉。(声:津久井教生)
搭乗機体は巨大MSガブル。ニュータイプ研の候補者の一人。「死」に対する独特な哲学を持ち、戦場で敵とぎりぎりまで命をせめぎあった結果、死することを至上の目的とする。しかし自分を死なせられないものは、容赦なく殺すという。上の二人やミルラなど、ニュータイプと目された者は皆、心理学で取り上げられる症状や、特異な思考の持ち主で、作中において連邦軍のニュータイプ研究所が、どういったアプローチでニュータイプ研究に取り組んでるかの一端がうかがえる。ガブルの強力な装甲でフリーデンの攻撃をまったく寄せつけなかったが、ロアビィが特攻をかけて、レオパルドで近接一斉射撃を加えたことで撃破する。機体が大破する寸前、ミルラは自分が捜し求めていたものを実感し、歓喜しながら爆散する。
[編集] アベル・バウアー
新連邦軍のMSパイロット。太平洋戦線からフロスト兄弟の下に派遣された。(声:中村秀利)
階級は中尉で搭乗機体はラスヴェート。太平洋戦線ではセインズアイランド攻略に活躍し、エニルにとっては恋人の仇ともいえる。上の3人同様、ニュータイプの素養ありと目されていた人物で、一見精悍な軍人風。自分のMS操縦の技量と特殊な才能(登場時点では完全に目覚めていなかったが)を鼻にかけていた節がある。実際ガロードとウィッツを同時に相手にしても、渡り合う戦いぶりを見せたが、戦闘中にフロスト兄弟は故意にバウアーを単独にし、戦闘中に死の恐怖に直面させてニュータイプ能力の発現を促すため、撤退する。窮地に陥ったバウアーは、気迫と共にフラッシュシステムの起動に成功し、ビットMSを巧みに操ってフリーデンを追い詰める。しかしティファのニュータイプ能力に助けられたガロードが、バウアーの搭乗する本体を見極め、撃墜すると共に、ビットMSも動きを止める。バウアーは中破した機体で帰還するが、待ち受けていたフロスト兄弟に、連邦軍内のニュータイプの抹殺が自分達の真の目的であり、バウアーは連邦軍が欲しがっていたフラッシュシステムを起動させるだけのニュータイプにすぎないと告げられ、銃殺される。
[編集] カロン・ラット
中央アジアにあるニュータイプ研究所の所長。(声:浦和めぐみ)
ニュータイプを道具のように扱う女性で、フロスト兄弟に「カテゴリーF」の烙印を押した張本人。この事でフロスト兄弟は、フラッシュシステムを扱えるニュータイプを憎むようになり、カロンはフロスト兄弟の殺意を買う事になる。フロスト兄弟は、新地球連邦軍と協力して、フリーデンを拿捕する計画を提案し、ティファを欲していたカロンはそれに協力するが、実はフロスト兄弟の罠であり、新地球連邦軍は、オルバに「ニュータイプ研究所がフリーデンと内通しクーデターを目論んでいる」という嘘の情報を流されていた。ニュータイプ研究所は、新地球連邦軍の総攻撃を受け、カロンもガンダムヴァサーゴのメガソニック砲を受け、死亡した。
[編集] ロマノフ
南アジア統一最高司令官。
[編集] カザフ
第36方面軍総司令官。陸上戦艦(移動要塞)バンダール2世を指揮する。
[編集] 宇宙革命軍
[編集] ザイデル・ラッソ
宇宙革命軍総統。(声:岸野一彦)
ニュータイプを盲信。ニュータイプを中心に据えたニュータイプ主義を革命軍のイデオロギーとする。しかし、ザイデルは自らの権力の為ニュータイプを神格化したいに過ぎず、本当の意味でのニュータイプの力に興味など示していなかった。D.O.M.E.が機能を停止するに及んで、なおもニュータイプ主義にこだわり戦闘を続行しようとしたが、フロスト兄弟のサテライトランチャーによって、消滅させられた。
[編集] ニコラ・ファファス
ニュータイプ研究所の所員。(声:梅津秀行)
正体は宇宙革命軍のスパイであり、地球での情報収集を行っていた。新連邦の情報とティファを手土産に宇宙に帰還する。しかし、ザイデルのやり方に反発した事で、処刑されてしまう。
[編集] ノモア・ロング
フォートセバーン市の市長。その正体は宇宙革命軍のドーラット博士。(声:中田和宏)
第七次宇宙戦争時にモビルスーツ「ベルティゴ」とモビルアーマー「パトゥーリア」からなるニュータイプ部隊で地球を攻撃する「ライラック作戦」を指揮していたが、連邦軍の攻撃によって作戦が失敗し地球に不時着した。そして同じく落下したパトゥーリアの周辺にフォートセバーン市を築き、さらには人工ニュータイプ・カリスを産み出して、再起の準備を進めていた。エニルの父ナーダ・エルとは旧知の仲であった。
[編集] アルタネイティブ社
[編集] フォン・アルタネイティヴ
アルタネイティヴ社の社長。旧連邦の技術仕官だったが、大戦後、北米大陸の旧連邦の軍事施設を押さえることで、強大な力を持つアルタネイティヴ社を起ち上げた。ティファのニュータイプ能力に早くから目をつけ、その力を利用して更に自らの勢力を拡大させることを目論んでいた。監禁していたティファをフリーデンに奪われたため、奪回を試みる。
[編集] ライク・アント
ガロードにティファ奪還を依頼しに来た謎の紳士。正体はアルタネイティヴ社の幹部でエージェント。 依頼人を意味するクライアントのアナグラムが名前の由来と思われる。
[編集] バルチャー
[編集] クロッカ
荒くれ者のモビルスーツ乗り。物語冒頭でセントランジェの町を襲うが、ガロードの計略の前にモビルスーツを奪われてしまう。
[編集] ヴェドバ・モルテ
情報屋からガンダムXの情報を買い、ガロードを襲ったフリーの女モビルスーツ乗り。搭乗機体は赤い改造ジェニス(通称スラッシュバッファロー)。
[編集] ザコット・ダットネル
エニルが最初に組んでいたバルチャー艦艦長。火炎放射攻撃を得意とする。ガンダム強奪を狙いフリーデンに挑む。
[編集] グリーツ・ジョー
アルタネイティヴ社との戦闘でジャミルの応援にかけつけたバルチャー艦艦長。ジャミルに借りを返す時を待っていた。
[編集] ローザ・インテンソ
アルタネイティヴ社との戦闘でジャミルの応援にかけつけたバルチャー艦の女艦長。
[編集] ロッソ・アラマント
アルタネイティヴ社との戦闘でジャミルの応援にかけつけたバルチャー艦艦長。ジャミルが敬語を使う程の相手。
[編集] シー・バルチャー
[編集] ドーザ・バロイ
シーバルチャー(オルク)艦艦長。イルカの脳を使う水中センサー・Dナビ製造のためイルカの乱獲をしていた。
[編集] マーカス・ガイ
シーバルチャー(オルク)潜水艦艦長。オルバ・フロストの依頼でローレライの海でGビットの探索を行う。
[編集] ルマーク・カウト
太平洋上の都市セインズアイランド近辺で活動するシーバルチャー。女性のような物腰をしている。物語後半のエニル・エルの機体は彼から買い取ったもの。
[編集] エスタルド
[編集] ウイリス・アラミス
フリーデンが訪れた、南アジアの小国エスタルドの若き国家主席。民族の英雄だった前国家主席の息子。父の後を継いだばかりで、優柔不断な青年だったが、やがて指導者としての責任に目覚めていく。
[編集] リー・ジャクソン
エスタルドの将軍。併合をせまる新連邦への抵抗戦を主導しフリーデンにも協力を依頼する。ウイッツに自分の若い頃の面影を見て気に入り、エアマスターの修理・強化に協力する。新連邦への敗北が決定的になる中、自ら最後の出撃をし、玉砕した。
[編集] グラント・スチュアート
国民議会議長。抗戦派のリーに対し和平派。新連邦への敗北が不可避になった時、ウイリスを国外に逃がそうとする。
[編集] ルクス・ハノマアク
前国家主席からウイリスを託された補佐官。優柔不断なウイリスに代わり国政を主導する機会も多かったが、ひとえにウイリスの指導者としての成長を願っていた。新連邦との和平条約締結の際、自分に罪をかぶせて糾弾するようウィリスに進言した。
[編集] ユリナ・サノハラ
(声:渡辺久美子) エスタルドでフリーデンを一時退艦していたロアビィ・ロイが身を寄せていた女性で、酒場のピアニストだった。実は反新連邦ゲリラ組織「民族独立戦線」のメンバー。ロアビィに協力を迫る組織の幹部達に体を張って反対するなど、ロアビィを思いやる女性だったが、新連邦のゲリラ狩りによって命を落とした。
[編集] サテリコン
[編集] トグサ・アイン
サテリコン所属宇宙戦艦ヴァローナの艦長。
[編集] ロイザー
サテリコン司令官。
[編集] その他
[編集] ウィッツの家族
ウィッツ・スーの故郷にいる家族。母ショーラ(声:横尾まり)、長女オニミム(声:天野由梨)、次男ドラッソ(声:高乃麗)、一卵性双生児のコルトル(声:江森浩子)とサエリア(声:冬馬由美)がいるが、末っ子で三男のバステルはコロニー風邪で亡くなっている。父親はモビルスーツ乗りに殺され、そのため母親はモビルスーツとモビルスーツ乗りを憎んでいる。
ウィッツが出稼ぎに出ていた2年間の間に、母はバーテン業の男性(声:池水通洋)と再婚しており、それとウィッツがモビルスーツ乗りになっていたことが原因で母と口論となってしまう。
[編集] 白いイルカ
ティファが予見したサンルーカス海岸にいたイルカ。人間でいえばあたかもニュータイプのような特殊な能力をもっていた。シーバルチャー達からは、嵐やオルクの襲撃前などといった不吉なことの前に現れるため非常におそれられているが、実際は、それらは仲間を守るために行った行動であった。また、数々の人間達の仕打ちにより人を全く信じず憎んでおり、ティファに対しても心を閉ざしていた。しかし、自分たちを助けるために戦うガロード達の行為を理解し、彼等に力を貸す。最初にあった時の態度や別れ際にティファの心に語った言葉から、ティファが外に目を向けるきっかけとなった。ジャミルは「本来のニュータイプはあいつといえる」と語っている。なおこのイルカは、ティファの台詞からメスであることが窺える。
[編集] ルチル・リリアント
旧連邦軍ニュータイプ部隊の教育士官であった女性。優れたニュータイプであり、またジャミルの憧れの女性でもあった。
しかし革命軍との戦いで精神を破壊し尽くされた上、身体は「Lシステム」という機器の生体部品として利用されてしまう。これはニュータイプの精神波により周囲の電子機器を使用不能にするシステムであったが、敵味方問わず使用不能にしてしまう問題があり、またシステム自体輸送中にコロニー落としに伴う大津波で海底に沈んでしまう。その場所はライン川のローレライ伝説になぞらえて「ローレライの海」と呼ばれていた。
後にフロスト兄弟の依頼によりオルク(海賊)のマーカス・ガイによってGX-bitと共に引き上げられ、ティファと精神感応したことで再起動、ルチルの意識はティファの身体を借りてジャミルと「再会」した。新連邦軍の襲撃で窮地に陥ったフリーデンを救うため、ジャミルに力を貸しGX-bitを起動させる。撃退に成功したもののルチルは全ての力を使い果たし、その身体は深い海底へと葬られた。
[編集] D.O.M.E.
D.O.M.E.("Depths Of Mind Elevating")は月面に存在する謎の施設で、ガンダムXのサテライトシステムにマイクロウェーブを送り出す施設でもある。ここには『ガンダムX』の世界で最初に誕生したニュータイプが封じられている。「ファーストニュータイプ」とも呼ばれているその人物は生体部品としての研究のため身体は遺伝子レベルで分解され、(サテライトシステムを含む)月面基地にシステムとして組み込まれている。しかし、その意志は残っており、自らを「D.O.M.E.」と名乗ってガロード達や新連邦・宇宙革命軍の指導者達に接触、ニュータイプの真実について語り始める。
D.O.M.E.は、自分はニュータイプ=人類の革新ではなく、そのようなものは幻想に過ぎないとした上で、ニュータイプと呼ばれるものは未来を作るものではないと語った。また、そのような考えに縛られていても未来は無いとし、ニュータイプであることに悩むティファには「ニュータイプ」という言葉を捨てることで普通の人間として暮らせると語った。そしてガロードのように未来に希望を持って行動することが世界を作り、新たな時代を開くことであると言い、今を生きる人々に未来を託した。(声:光岡湧太郎ちなみに当初は古谷徹が検討されていたが、後にナレーターである光岡湧太郎に変更された)