水上の音楽 (ヘンデル)
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水上の音楽 (すいじょうのおんがく Water Music) はヘンデル(1685年 - 1759年)作曲の管弦楽曲集。
弦楽合奏とオーボエ、ホルン、トランペット、フルート、リコーダーなどからなる管弦楽編成。フランス風序曲形式による序曲と、舞曲形式を主とする数曲の楽章からなり、管弦楽組曲のジャンルに属する。今日ではヘンデルの代表的な管弦楽作品の一つとして知られる。
なお、ゲオルク・フィリップ・テレマンの作品にも同名の(ドイツ語で全く同義の"Wassermusik"と題する)管弦楽組曲が存在する。
[編集] 作曲の経緯
ヘンデルはドイツのハノーファー選帝侯の宮廷楽長の地位(1710年~)にありながら1712年以降ロンドンに定住していたが、そのハノーファー選帝侯が1714年イギリス王ジョージ1世として迎えられることになった。1715年のテムズ川での王の舟遊びの際に、王との和解を図ってこの曲が演奏されたとの伝説があるが、これは正確ではない。現在確実とされているのは1717年の舟遊びの際の演奏である。他に1736年にも舟遊びが催されている。この曲は、これらの舟遊びに関係して数度に分けて作曲、演奏されたのであろう。
[編集] 構成
(新ヘンデル作品全集に含まれるH.F.レートリッヒ版(1962年))
1723年頃、11曲のパート譜が出版され、1743年にはチェンバロ編曲版(26曲)が出版された。オリジナルの管弦楽曲は一旦遺失したが、レートリッヒ版(25曲)は、これらを元に管弦楽に復元したものである。他にも管弦楽復元版が数種類存在し、20曲からなるF.クリュザンダー版、6曲からなるH.ハーティ版が知られる。