江ノ電バス鎌倉営業所
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江ノ電バス鎌倉営業所とは、江ノ島電鉄自動車部の営業所の一つ。横浜市戸塚区・栄区・港南区内路線と一部の鎌倉市の路線の一部を主に管轄する。
営業所を平島(鎌倉市岩瀬 通称平島車庫)に、待機所を戸塚区舞岡町(通称舞岡車庫)に、それぞれ置く。
最寄りのバス停は平島
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[編集] 所在地
[編集] 歴史
- 19xx年-開設
- 19xx年-名称を大船営業所から鎌倉営業所に変更
- 199X年-戸塚駅東口バスターミナルの整備に伴い、戸塚駅のバス乗り場をそれまでのサンテラス・ユニーの北向かいから変更する。
- 1995年-金井循環線開設
- 199x年-下倉田循環線開設
- 200x年-下倉田花立線延伸
- 2001年-1月18日・ひかりが丘循環線開設
- 2005年-鎌倉湖畔循環線・大船高校線・小袋谷線を手広営業所へ移管 所属車両の音声合成装置化 11月12日:明治学院大学南門線開設
- 2006年-新営業所屋落成
[編集] 概要
鎌倉営業所とはいうものの、実際には横浜市内の路線が大半である。メインターミナルは戸塚駅と大船駅であり、 営業エリア内には、古くからの集落に加え横浜市南部の丘陵地帯を造成して建設された団地や住宅地が多く、朝ラッシュ時の戸塚駅行き各路線は大いに混む。このようなエリア事情ゆえ、所管系統の殆どはターミナル駅と団地・住宅地を結ぶものであるが、大船駅と横浜駅を結ぶ長距離系統や本郷台駅から栄区西部の田園地帯を循環するローカル系統も一部に存在する。 上記のように、自転車とは競合しにくい高台の団地路線が多いことと、均一運賃エリアである戸塚区舞岡地区や横浜市中心部への乗り入れ路線があることから、運賃対キロ変動性の区間が多いものの、乗降方式は「前乗り・運賃先払い」(信用支払い)である。
車庫は平島のみであるが、戸塚区舞岡町に待機所として舞岡車庫が置かれ、戸塚方面の運用に就くバスの休憩・待機に使用されている。
[編集] 所管系統
本項では系統番号を表記しているが、これは神奈川県バス協会発行の「かながわのバスマップ」や江ノ電社内で使用されている便宜上のものであり、実際に運行されるバスに系統番号は表示されない。
なお、大船駅では2つのターミナルを使用しており、東口バスターミナル発着の場合は「サティ」(現在のヤマダ電機・ライフが入居するビル)と社内で表記することから(サ)、東口交通広場(モノレール下)を同様に「ルミネ」と表記することから(ル)とする。
[編集] 横浜線
- 江2101:大船駅(サ)~笠間十字路~平島~天神橋~日野~上大岡駅前~日の出町一丁目~横浜駅
- 大船駅より鎌倉街道を北上する長距離系統である。平日ダイヤよりも土・休日ダイヤの方が運行数が多い。
- 江2102:大船駅~笠間十字路~平島~天神橋~日野公園墓地入口~上大岡駅前
[編集] 鎌倉~上大岡線
- 江2801:天神橋→平島→大船駅(ル)→常楽寺→北鎌倉駅→八幡宮前→鎌倉駅
- 往路のみ設定されている。天神橋は栄区本郷地区の中心街。復路は本郷台線として、常楽寺ではなく勤労会館を経由して本郷台駅まで運行される。
[編集] 鎌倉~大船線
- 江601:鎌倉駅~八幡宮前~北鎌倉駅~常楽寺~大船駅(ル)
- 手広営業所と共管である。
[編集] 本郷台線
- 江2802:鎌倉駅~八幡宮前~北鎌倉駅~勤労会館~大船駅(ル)~笠間十字路~平島~本郷台駅
- 江2803:大船駅(ル)~笠間十字路~平島~本郷台駅
- 鎌倉~上大岡線などとは異なり、大船駅付近を勤労会館経由で運行する。正月三が日は鎌倉八幡宮(八幡宮裏駐車場)~本郷台駅の運行となる。江2803系統は区間便。
[編集] 大船~平島線
- 江2601:大船駅(ル)/(サ)~笠間十字路~平島
- 江3001:平島→岩瀬→常楽寺→大船駅(ル)
- 出入庫系統の殆どは笠間十字路経由であるが、免許維持路線として、早朝に岩瀬経由便が1本のみ運行されている。笠間十字路経由とは経路が全く異なる。
- 笠間十字路経由便の大船駅側起終点は、東口交通広場と東口ターミナルの二つがあり、出庫後や入庫前の運用により、異なる。
[編集] 戸塚線
- 江2401:大船駅(サ)~笠間十字路~飯島~飯島上町~長沼~南谷~下倉田~戸塚駅
- 東海道本線の線路沿いに運行される路線。戦後江ノ電がバス事業を再開して以来の幹線である。駅間を結び、沿線人口が多いことから、終日利用者が多い。
- 江2402:飯島上町→飯島→笠間十字路→大船駅(サ)
- 戸塚線のうち、大船行きの朝第1便が飯島上町始発である。
- 江2409:南谷→下倉田→戸塚駅
- 南谷に建設された大型マンションの住人の利便のために開設された路線である。嘗ては夕方に戸塚駅→南谷の便があったが、現在は平日朝の戸塚駅行きのみである。戸塚駅に到着すると、回送で南谷まで戻り、前述マンションの敷地に入って折り返す。
- 戸塚駅~南谷~飯島~笠間十字路~大船駅(サ)~勤労会館~北鎌倉駅~鎌倉八幡宮
- 正月3が日のみ運行される系統である。この期間の日中運行便は大船駅止まりではなく全てが八幡宮まで直通する。
[編集] 平島~戸塚線
- 江2403:平島~(復路のみ)笠間十字路~飯島~飯島上町~長沼~南谷~下倉田~戸塚駅
- 江2404:平島~本郷台駅~本郷台中央公園~飯島上町~長沼~南谷~下倉田~戸塚駅
- 戸塚線に付随した、戸塚駅発着各路線の出入庫便であり、飯島・笠間十字路経由便には、平日・土曜に往路のみ深夜バスが運行されている。
[編集] 本郷台~飯島団地線
- 江2406:平島→本郷台駅→飯島上町→長沼→飯島団地入口→飯島団地→学校下→長沼→飯島上町→本郷台駅→平島
- 本郷台駅・区役所・病院等と飯島団地を結ぶ路線。日中に運行される。行先表示は「飯島団地」であり、循環であるという案内はない。
[編集] 北本郷台線
- 江2405:本郷台駅~本郷台中央公園~野村本郷台~北本郷台
- 本郷台駅近郊の短距離路線。終点付近の野村本郷台住宅は、「本郷台」という地域名の元祖である。最近は中型車で運行されることもある。
[編集] 金井循環線
- 江2408:本郷台駅→栄区役所前→平島→田谷→金井高校前→柏尾川大橋→長沼→飯島上町→本郷台駅
- 神奈川中央交通との共同運行。詳細は、神奈中横浜営業所の項を参照されたい。
[編集] 飯島団地線
- 江2501:戸塚駅→下倉田→南谷→長沼→飯島団地入口→飯島団地→学校下→長沼→南谷→下倉田→戸塚駅
- 江2502:戸塚駅→下倉田→南谷→長沼→飯島団地入口→飯島団地→学校下
- 飯島団地入口→飯島団地→学校下→長沼→南谷→下倉田→戸塚駅
- 戸塚駅と栄区北部の飯島団地とを結ぶ路線。戸塚駅~長沼間は戸塚線と同一ルートである。末端部でバケット状に循環運行しており、区間便も存在する。平日・土曜には深夜バスが多く運行される。
[編集] 下倉田花立線
- 江2407:戸塚駅~下倉田~下倉田中央~下倉田花立~見晴橋
- 元は下倉田花立での折返しであったが、下倉田花立付近で通行する環状3号線が延長開通した際に、見晴橋まで延長された。基本的には見晴橋での折り返し運行であるが、見晴橋で環状3号線と交差する道路が環状4号線(鎌倉街道)の公田まで通じており、回送で平島車庫と往復することもある。
[編集] 明治学院大学南門線
- 江2513:戸塚駅~日立和敬寮前~実方塚~明治学院大学正門~明治学院大学南門
- 2005年11月12日に運行を開始した路線。その名の通り大学関連輸送がメインであり、学校の行事や休日によってダイヤが異なってくるが、概ね平日日中は1時間に6本の間隔、土休日は終日1時間に2本の間隔で運行されている。
[編集] 小田急分譲地線
- 江2510:戸塚駅→日立和敬寮前→第二公園前→小田急分譲地中央→日立和敬寮前→戸塚駅
- 明治学院大学南門線開業前は明治学院大学循環線と称し、明治学院大学横浜キャンパスへのアクセス路線であった。2005年11月12日の明治学院大学南門線開業に合わせ、路線名を小田急分譲地線に変更した。現在は、毎時3本(20分間隔)運行されている。
[編集] 舞岡台線
- 江2503:戸塚駅→道岐橋→舞岡高校前→舞岡台→公園前→坂下口→舞岡台→舞岡高校前→道岐橋→戸塚駅
- 戸塚駅から地下鉄舞岡駅(道岐橋停留所)を経由し、舞岡台付近を循環する路線である。日中は1時間に4本運行される。
- 戸塚駅→道岐橋→舞岡台→公園前→坂下口
- 江2503系統の区間便。坂下口行きではあるが、方向幕を装備の車両は、「舞岡台」と表示する。
- 公園前→坂下口→舞岡台→道岐橋→戸塚駅
- 江2503系統の区間便。
- 戸塚駅~舞岡高校
- 江2503系統の区間便。平日の通学時間帯に運行される。
[編集] 京急ニュータウン線
- 江2508:戸塚駅~道岐橋~日限山~京急ニュータウン
- 戸塚駅と京急ニュータウンを結ぶ路線。京急ニュータウンに乗り入れるバス路線で最も本数が多い。江2509系統とペアで運行される。
[編集] 上永谷線
- 江2509:上永谷駅~日限山~京急ニュータウン
- 全区間で横浜市営バス、神奈中と並走。本数は少ない。江2508系統とペアで運行される。
[編集] 下倉田循環線
- 江3301:戸塚駅→下倉田→下倉田中央→下倉田南→ちからいし→下倉田→戸塚駅
- 鎌倉営業所初のミニバス運行路線。以下の2つの区間便がある。戸塚駅~下倉田付近の乗客が多いためか、近年は中型車を使用しての運行も多く見受けられる。
- 江3302:下倉田南→ちからいし→下倉田→戸塚駅
- 江3301系統の区間便で朝等に運行される。ミニバスで運行。
- 江3303:戸塚駅→下倉田→下倉田中央→下倉田南→ちからいし
- 江3301系統の区間便で夜間等に運行される。ミニバスで運行。
[編集] ひかりが丘循環線
- 江3401:大船駅(ル)→笠間十字路→飯島中学校前→ひかりが丘西→笠間十字路→大船駅(ル)
- 2001年1月18日に開設された路線。ミニバスで運行。戸塚線の支線的な位置づけながら、大船駅では交通広場発着である。
- 大船駅(ル)→笠間十字路→飯島中学校前→ひかりが丘西
- 江3401系統の区間便。ミニバスで運行。
- 飯島中学校前→ひかりが丘西→笠間十字路→大船駅(ル)
- やはり江3401系統の区間便。ミニバスで運行。
[編集] 廃止路線
[編集] 栄区役所循環
- 本郷台駅~栄区役所~平島~飯島~飯島東公園~本郷台駅
- 廃止時期・運行形態等不詳。一部バス停のポールに案内表示が残る。
- 大船駅~仲宿~飯島~南谷~戸塚駅
- 廃止時期不詳。大船駅東口バスターミナル整備前の戸塚線の運行形態。
[編集] 戸塚ダイエー乗り入れ便
- 戸塚線:戸塚ダイエー~戸塚駅~飯島~大船駅
- 廃止時期不詳(1990年代前半か)。
- 舞岡台線:戸塚ダイエー~戸塚駅~舞岡台
- 廃止時期不詳(1990年代前半か)。
[編集] 車両
所属車両の社番は頭が2番台。大型車は殆どが三菱ふそう製で、94年度車までのボディは富士重工製。以降は三菱純正である。近年は、ノンステップのPJ-MP37JMが配置されている。 また、ごく稀にいすゞ車も導入され、1996年式までは富士重工製ボディであった。最新車はエルガのワンステップ車で、1台のみ所属している。
中・小型車は、下倉田循環線が開設された際に、新車の日産ディーゼル製小型車KC-RN210CSNと藤沢営業所から転属のいすゞ製中型車P-LR312Fが配置されて以降増え始めた。2001年のひかりが丘循環開設の際には、日野製小型車リエッセが2台導入され、ほぼ同線専用の扱いで使用されていたが、輸送力不足からか、この2台は藤沢・横浜営業所へと相次いで転属となり、代わりに日産ディーゼル製小型車KK-RN252CSNが2台導入された。 また、横浜営業所からは、日産ディーゼル製中型ノンステップ車KK-RM252GAN(301号車)が転属してきて、下倉田循環線を中心に使用されるようになり、2006年には新たに日産ディーゼル製中型車が導入された。
特定車は、日産シビリアンが在籍し、マンション送迎用と明治学院大学職員送迎用の二種類がある。
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