栄区
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栄区(さかえく)は横浜市を構成する18区のうちのひとつで、本郷台駅を中心に、 いたち川(いたちがわ、「いたち」の表記は『けものへんに由』)沿いに広がる本郷地区と、西部の柏尾川沿いの豊田地区からなる。 横浜市の南に位置し鎌倉市と市境を接しており、旧相模国鎌倉郡(一部が高座郡に属していたとする説もある)に属す。中世、中村氏の一族、中村常宗が笠間に移り住み勢力を張った。
古来より鎌倉とゆかりの深い地域である。金沢区との区境は武相国境である。
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[編集] 地理
栄区は市の南部に位置し、東西に長く(東西約7km、南北約6km)、東は金沢区、磯子区、西は戸塚区、南は鎌倉市、北は港南区に接している。
区の中央を、かつてしばしば氾濫したいたち川が東西に流れ、また西側を柏尾川が南北に流れて低地を形成し、その東側・南側を三浦半島に連なる丘陵地がとり囲むように広がる。柏尾川西岸を中心とした低地には工場、また丘陵地を造成した団地が多く、また丘陵地は市民の森という森林公園にもなっている。
交通の面では、区の北西地域をJR根岸線(京浜東北線)が横断し、また区の西部には柏尾川に沿って南北に東海道本線と横須賀線が縦断し東京あるいは小田原・横須賀方面と接続されている。区北部・南部に東西方向にそれぞれ環状3号道路と環状4号道路が通っている。
商業地は主に本郷台駅周辺と大船駅周辺。区役所や警察署など官公庁は本郷台駅周辺に集中している。南側の鎌倉市と接する部分にある大船の繁華街は横浜市栄区と鎌倉市の双方にまたがっており、大船駅のプラットフォームも横浜市栄区と鎌倉市の双方にまたがっている。
山林の面積は212haで、市域全体の約17.5%を占める。一方住宅地は市域の60.4%に過ぎず、横浜市全体と比較すると、宅地割合が少なく山林割合の多い地域である。
[編集] 歴史
[編集] 区の沿革
栄区地域の歴史は、原始・古代にまでさかのぼることができ、古代、鎌倉郡尺戸郷、荘園時代の山内荘が存在した。横穴墓の分布が特徴的である。相模国鎌倉郡であったため、特に、鎌倉時代には幕府との結び付きが強く、いたち川流域の豊かな田園が食料生産を担い、古代から伝わる製鉄の技術とともに東北地方に対する軍事政策のうえで重要な役割を果たしていたと考えられており、鎌倉道や数多くの史跡が残されている。また、鎌倉が近いことから、中世の動乱期にたびたび戦場となっている。 近代の発展としては、明治21年の大船駅の開業と翌年の横須賀線の開通による大船駅周辺の市街化と、 昭和42年の大船PX(占領軍物資倉庫群)返還以降の本郷台駅周辺の公共施設や高層住宅の建設、 そして昭和40年代から50年代にかけての丘陵地の大規模な住宅開発があげられる。
なお、1970年代半ばまでの本郷地区は、電話が横浜電話でなく鎌倉電話に含まれ、市外局番が他の市内と異なり市内へ掛けるのにも「045」をダイヤルしなければならなかった。
[編集] 区のあゆみ
- 1889年(明治22) 市町村制施行により、鎌倉郡本郷村、豊田村、長尾村(後に豊田村に編入)が発足。
- 1938年(昭和13)第一海軍燃料廠、小菅ケ谷に設置される。
- 1939年(昭和14)4月1日 鎌倉郡本郷村、豊田村は、戸塚町などとともに横浜市に編入され、(旧)戸塚区となった。この区域は横浜市の他の区と異なり、瀬谷区、戸塚区、泉区とともに武蔵国ではなく相模国に属する。
- 1943年(昭和18) 原宿六浦線道路、六浦~笠間十字路間開通。(横須賀市 追浜の旧海軍航空隊基地と厚木基地を結ぶ予定であったが、敗戦で頓挫した)。
- 1952年(昭和27) 現在の本郷台駅前一帯にあたる第一海軍燃料廠跡を占領軍が接収、『大船PX』(物資倉庫)を設置。
- 1967年(昭和42) 米軍『大船PX』を全面返還。
- 1973年(昭和48) 国鉄根岸線全面開通、本郷台駅開業。本郷地区センター開設。
- 1986年(昭和61)11月3日 泉区とともに戸塚区から分区し、栄区が誕生。
[編集] 区名の由来
区名は、公募により本郷区、南戸塚区、湘南区、栄区、桂区、大船区、根岸区、光区、戸塚南区、上郷区などから選定し、本郷、豊田の両地区の共栄を期し、新しい区として未来に向けて、大きく栄えていくことを祈願し、明るく、華やかなイメージのある、簡潔で、語調もよい区名を決定した。 (公募時に「戸塚A区」とされていたので「A」→「栄(えい)」とされたという説もある。)
[編集] 行政
- 栄区長 宮永啓子(2006年から)
[編集] 立法
- 栄区の横浜市議会議員定数: 3名
- 栄区の神奈川県議会議員定数: 1名
- 衆議院議員定数: 神奈川4区(栄区・鎌倉市・逗子市・葉山町)として1名
[編集] 経済
[編集] 産業
[編集] 産業人口
栄区の完全失業率は、18区中5番目に高く、平成7年と比べ平成12年度では0.6ポイント上昇している。 第3次産業が、事業所数・従業者数ともに全体の約75%を占める。
産業 | 総数(人) | 男 | 女 | 構成比(%) |
第一次産業 | 330 | 200 | 130 | 0.57 |
第二次産業 | 14,120 | 11,273 | 2,847 | 24.48 |
第三次産業 | 42,241 | 23,944 | 18,297 | 73.23 |
[編集] 主な産業
- 農林業
- 工業
精密機械工業の大規模工場が多く、1事業所当たりの従業員数では市内1位、売上高では磯子区に次いでいる。
商店数、従業者数、年間商品販売額ともに市内18区中でもっとも少ない。 また、平成14年度調査によると、栄区内の商店数、従業者数、年間商品販売額はともに減少中。
商店総数 | 従業者数(人) | 年間商品販売額(百万円) | |
横浜市全体 | 29,420 | 256,793 | 9,677,412 |
栄区 | 590 | 4,935 | 125,739 |
[編集] 地域
[編集] 健康
- 平均年齢 42.52歳(2004年)
[編集] 教育
[編集] 高等学校
[編集] 中学校
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[編集] 小学校
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[編集] 保育園
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[編集] 幼稚園
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[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集] 主な施設
- 地球市民かながわプラザ
- 本郷ふじやま公園
- 上郷森の家(上郷市民の森内)
[編集] 名所
[編集] 史跡・寺社
- 笠間中央公園遺跡(古代の大規模集落遺跡であり、また鎌倉道の中ノ道が笠間十字路付近を通過していた)。
- 公田町遺跡(主に東北地方で信仰される製鉄の神「アラハバキ」を祀っている、市内唯一の場所)
- 上郷猿田遺跡
- 深田製鉄遺跡
- 七石山横穴墓群
- ひこしヶ谷横穴墓
- 長尾砦(長尾台城)跡 - 長尾氏本貫の地。後に後北条氏の玉縄城の出城となった。
- 玉泉寺 - 1335年建立。誠拙和尚ゆかりの寺
- 長光寺 - 徳川家康にちなむ伝説あり
- 長慶寺 - 徳川家康にちなむ伝説あり
- 證菩提寺 - 源頼朝が、腹心の家来である佐奈田与一の菩提を弔うために建立したと伝わり、創建当時は大規模な寺域で、幕府の前線基地でもあった。
- 光明寺 - 7世紀建立と伝わる
- 上郷・紅葉橋付近-鎌倉時代のやぐらが残っており、市内では港南区の春日神社とともに、貴重な遺跡である。
[編集] 自然
- 飯島市民の森
- 上郷市民の森
- 瀬上沢市民の森
- 荒井沢市民の森
- 千秀センターキャンプ場バーベキュー場
[編集] 交通
[編集] 鉄道
- 大船駅は、鎌倉市大船に所在するが、笠間口が栄区に置かれている。
- 廃止路線
- ドリーム開発ドリームランド線(ドリームモノレール)
[編集] バス
横浜市営バスは2006年3月26日をもって区内の138系統・139系統を神奈川中央交通に譲渡し、これにより区内の路線はなくなった。
[編集] 道路
- 自動車専用道路
- 横浜環状南線・首都圏中央連絡自動車道(建設中)
- 県道
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- 区内を走る県道:神奈川県道21号横浜鎌倉線(鎌倉街道)、神奈川県道23号原宿六ツ浦線、神奈川県道203号大船停車場矢部線
[編集] 出身者
[編集] ゆかりのある有名人
[編集] 外部リンク
- 神奈川県の自治体等
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