渡辺ギ修
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渡辺顗修(わたなべぎしゅう、1953年 -、「ぎ」は「豈」偏に「頁」)は法学博士。弁護士。甲南大学法科大学院長(刑事訴訟法教授)。法律評論家、社会評論家。宗教評論家。元司法試験考査委員(刑事訴訟法)。
渡辺修(わたなべおさむ)をペンネームとしている。本名は僧籍を持つことに関係し、本人も常に剃髪している。
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[編集] 経歴
- 1953年 北海道札幌市に生まれる。
- 1976年 京都大学法学部卒業。
- 1981年 京都大学大学院法学研究科後期博士課程修了。
- 1986年 LL.M.(コーネル大学ロースクール修士課程修了)。
- 1994年 京都大学より法学博士の称号を得る。司法試験考査委員に就任。
- 2003年 司法試験考査委員を辞任。
- 2004年 神戸学院大学法学部教授を退任し、甲南大学法科大学院長に就任。弁護士登録。
[編集] 人物
- 刑事訴訟における弱者(ろう者、外国人労働者など)に対する法的支援の問題について著書多数。自らも司法NPO「当番弁護士制度を支援する会」代表となる等、支援活動の最前線に身を置いている。
- 神戸学院大学教授時代は「被害者の人権」「加害者の人権」「第三者の一方的価値観による偏見」に関する問題を投げかけ、法律と感情の間に身を置いて考えさせる講義が多かった。甲南大学法科大学院教授となってからは、専門家養成ということもあり、法的解釈と理論構築のセンスを磨くことを第一としている。しかし「ぬくもりのあるローヤー」の理念は常に渡辺の言動の根底に在り続けており、学生から多くの支持を得ている理由の1つとなっている。
- 「現場主義」の実践を教え、自らもオウム真理教関連の裁判傍聴や、神戸市児童殺傷事件の現場などにも足を運んでいる。本人は「何が真実で何がマスコミ等の作り上げた虚構なのかを判断できないような人間にはなるな。」という自らの教えの見本を示しているつもりであったようだが、学生からは「不謹慎な物見遊山」との非難を浴びることもあった。
[編集] 著書
- 被疑者取調べの法的規制 1992年5月 三省堂 ISBN 438531330X
- 聴覚障害者と刑事手続―公正な手話通訳と刑事弁護のために 1992年8月 ぎょうせい ISBN 4324034761
- 捜査と防御 1995年3月 三省堂 ISBN 4385356270
- 刑事手続の最前線 1996年5月 三省堂 ISBN 4385313741
- 刑事裁判と防御 1998年5月 日本評論社 ISBN 4535511462
- 外国人と刑事手続―適正な通訳のために 1998年11月 成文堂 ISBN 4792314917
- 刑事法入門―刑事裁判の風景 2000年6月 新世社 ISBN 488384014X
- 司法通訳―Q&Aで学ぶ通訳現場 2004年4月 松柏社 ISBN 4775400568
- 刑事裁判を考える -21世紀刑事司法の展望- 2006年5月 現代人文社
[編集] 外部リンク
- 甲南大学法科大学院 - 院長
- ぎしゅう先生の刑事訴訟法教室OnLine - 公式サイト
- 当番弁護士制度を支援する会 - 代表
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