玉島バイパス
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玉島バイパス(たましまバイパス)は岡山県倉敷市街地(玉島地区)の交通渋滞の緩和と交通安全の確保を目的として整備された、倉敷市大西から同市玉島阿賀崎に至る、延長9.3kmの国道2号バイパスである。 整備中・計画中の笠岡バイパス、玉島笠岡道路、福山道路と共に地域高規格道路倉敷福山道路の一部を構成する。 このバイパスの供用により、平行する旧国道2号の一部区間は国道429号となり岡山県の管理になった。現在は現道拡幅区間を除くバイパス区間の8.6km全線を暫定2車線供用している。
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[編集] 概要
- 起点:倉敷市大西(国道2号岡山バイパスと接続)
- 終点:倉敷市玉島阿賀崎(国道2号玉島笠岡道路と接続予定)
- 延長:9.3km(現道拡幅区間の0.7kmを含む)
- 規格:第3種第1級
- 道路幅員:40.0~42.0m
- (本線部)土工部:18.25m 高架部:18.0m
- 車線数:4車線(暫定2車線)
- 車線幅員:3.5m
- 設計速度:80km/h
- 制限速度:60km/h
- 総事業費:約511億円
[編集] 沿革
当初から大西地区と玉島市街地区は高架化される設計であった。
- 1974年(昭和49年) 用地着手
1975年(昭和50年)3月に山陽新幹線新倉敷駅が開業(岡山~博多間)する。この当時の駅南は未開発のままであった。
- 1977年(昭和52年) バイパス終点部の四ツ土井側より工事着手
- 1981年(昭和56年)3月31日 初となる、倉敷市大西~同市片島町間(L=0.9km)の側道供用
- 1983年(昭和58年)12月10日 岡山県道54号倉敷美袋線~岡山県道35号倉敷成羽線間(L=2.2km)の側道供用、岡山県道35号倉敷成羽線~倉敷市玉島道越(四ツ土井)間(L=0.5km)の暫定2車線供用
これにより、バイパス経由の暫定ルートとして、 四ツ土井交差点 → バイパス側道 → 岡山県道54号倉敷美袋線 → 新霞橋(現国道429号) → 大西交差点 となる。 高梁川大橋は建設に時間がかかる為、供用は後になってしまったが、岡山バイパスが西端の大西まで開通により、渋滞の激しい玉島地区の吹き溜まり現象を未然に防ぐ必要があるので、上記のように一部暫定で先行供用された。
- 1985年(昭和60年)11月13日 高梁川大橋(L=630m)を暫定2車線供用、倉敷市船穂町~岡山県道54号倉敷美袋線間(L=3.0km)の側道供用
1986年(昭和61年)2月に新倉敷駅南第一土地区画整理事業(26.8ha)が工事着手される。1988年(昭和63年)3月1日に山陽自動車道の早島IC(倉敷JCT経由)~福山東IC間(L=39.3km)が開通し、翌月に開通した瀬戸中央自動車道と連結される。
- 1989年(平成元年)11月20日 大西高架橋(L=0.9km)を暫定2車線供用し、国道と交わるため主要渋滞ポイントとなっている大西交差点を立体化
- 1994年(平成6年)3月17日 終点部の里見川を越える橋と阿賀崎高架橋(L=1.3km)を暫定2車線供用し、一部側道経由ながら全線開通(ネットワーク概成)
1994年(平成6年)12月に新倉敷駅南第二土地区画整理事業(22.8ha)が工事着手となる。
- 1998年(平成10年)3月23日 爪崎高架橋(L=2.7km)を暫定2車線供用
- 2001年(平成13年)4月1日 旧2号部分を国道429号に番号付け替え
- 2001年(平成13年)5月26日 長尾高架橋(L=1.1km)を暫定2車線供用
- 2002年(平成14年)7月27日 船穂高架橋(L=1.4km)を暫定2車線供用
2005年(平成17年)7月に新倉敷駅南土地区画整理事業を完了する。
- 本事業は1977年(昭和52年)度から工事着手し、バイパス側道の整備を先行して1985年(昭和60年)には側道と高梁川大橋を供用した。当時、高梁川大橋建設の際には橋の完成を早めるため、有料道路にするか否かの議論が繰り広げられたが、住民の生活道路にも使われる為に反対され、側道開通に遅れながらも無料開通の運びとなった。しかし、バイパス側道は連続する平面交差点のため、BP美袋線交差点を先頭に1kmを越える慢性的な渋滞が発生。その後、渋滞緩和を目的に順次高架橋が施工され、2002年(平成14年)7月に船穂高架橋が完成することによって暫定2車線ながら全線高架化が完了した。
[編集] 通過市町村
[編集] 当該道路の位置関係
(広島方面) - 玉島笠岡道路〔計画〕 - 玉島バイパス - 岡山バイパス - (岡山方面)
[編集] 主な接続道路
- 大西ランプ/大西交差点(国道2号岡山バイパス)
- 船穂ランプ
- 船穂JCT(山陽自動車道玉島IC)
- 玉島長尾ランプ
- 玉島八島ランプ
- 玉島道越ランプ
- 玉島阿賀崎ランプ/竹川橋交差点(国道2号・玉島笠岡道路〔計画〕)
[編集] 備考
- 2002年(平成14年)7月の全線高架化後も朝夕の通勤時には渋滞が発生する。上下線とも渋滞の先頭になっているのが高梁川大橋中央部あたりで、道路線形が悪いこと(勾配、カーブ、上り坂への合流など)による自然渋滞である。早急な4車線化が求められている道路である。
[編集] 今後の見通し
[編集] 主な構造物
- 大西高架橋(下り線:S64完成、延長874m、幅員8.0m)
- 片島高架橋(下り線:S59完成、延長311m、幅員8.0m)
- 高梁川大橋(下り線:S60完成、延長630m、幅員10.5m)
- 船穂高架橋
- 船穂ランプ橋(195m)
- 長尾高架橋
- 爪崎高架橋(上り線:H10完成、延長2383m、幅員8.0m)
- 道口高架橋(424m)
- 里見高架橋(226m)
- 里見川橋(142m)
- 阿賀崎高架橋(220m)