矢口清治
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矢口 清治(やぐち きよはる 1959年10月28日-)は、群馬県桐生市出身のラジオディスクジョッキー、音楽ライター。早稲田大学教育学部卒。
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[編集] プロフィール
大学時代に湯川れい子がDJをつとめるラジオ日本「American Top 40」アシスタントDJコンテストに合格した事をきっかけに音楽業界に入る。その後「American Top 40」を経て、東京、横浜、大阪、京都等各地のFM局で活躍。現在NHK-FMミュージックプラザ第2部ポップス木曜日を担当。 魅惑の低音ボイスと評される美声と落ち着いた語り口が特徴。担当番組では楽曲に関する幅広い知識と演出で楽曲の魅力を最大にして紹介する事に重点を置いており、楽曲を引き立たせる能力には定評がある。
音楽ライターとしてはエルトン・ジョン、セリーヌ・ディオン、ビリー・ジョエル、イーグルス、ミート・ローフ等のCDライナーノーツを手がけ、ミュージック・マガジンやレコード・コレクターズなど音楽雑誌への執筆も多数。
[編集] エピソード
- 本名は漢字は同じ矢口清治だが、読み方は「やぐち・せいじ」である。
- American Top 40では出演者に山本さゆりはチャッピー、今泉圭姫子はスヌーピーといったニックネームがあり定着していた。矢口も一時期アンソニーという名前で売り出そうとしたが、今泉がキャンディ・キャンディのアンソニーを連想して必ず吹き出すので定着しなかった。 アンソニーにしようとした理由は矢口が本番組に投稿して最初に読まれたのが、ビリー・ジョエル"Moving Out(The Anthony's Song)"の訳詞だったからである。
- 洋楽への関わりが非常に強い人物であるが、J-POPや歌謡曲など邦楽に関する知識も豊富である。現在担当しているNHK-FMの番組内では、同じNHK-FMでつのだ☆ひろ氏が担当している歌謡曲中心の音楽番組の内容について触れたり、「邦楽も聴きますよ。最近はaikoさんとかよく聴いています」と語ったこともある。
- 自分の担当番組において決まった時期に必ずかけるお約束の曲がいくつか存在する。例えば6月最終週はModern Romanceの"Walking In The Rain"、 9月最終週は ロッド・スチュワートの"Maggie May"、クリスマス時期はダン・フォーゲルバーグの"Same Old Lang Syne (懐かしき恋人の歌)"など。
- 1986年頃から担当番組の年末最後の放送ではその年最も気に入った洋楽ヒット曲を1曲紹介する事にしている。
- 数多くのライナー・ノーツ執筆を手掛けているが、ミリ・ヴァニリのデビュー・アルバムの担当も矢口清治であった。そこでは1990年を引き続きおもしろくしてくれるアーティストのひとつはミリ・ヴァニリに違いないと締めくくられている。矢口がその年後半の口パク騒動(グラミー賞最優秀新人賞剥奪、アルバム発禁)を図らずも予見していたのかは謎である。
- BSラジオを除けば関西では2002年4月、関東では2003年4月からラジオレギュラーが一時的に無い状態になり、旧リスナーがネットを中心にDJ矢口清治の消滅を心配し、惜しむ声が相次いだ。しかし2005年4月に全国ネットであるNHK-FMにて見事レギュラー復活。現在に至る。
- ミュージックプラザ第2部木曜日は「懐かしの洋楽ヒット」担当日であり、以前の担当番組よりも古い時代50's~60'sの楽曲も比較的よくかかる。その為近年矢口清治のファン層は60才以上の年配層も増えつつある。一方で矢口本人は最新の洋楽事情にも精通している事から、最新洋楽も紹介可能な番組の復活も待たれている。
[編集] 出演番組
現在の出演番組
過去の出演番組
- FMヨコハマ GOOD MORNING YOKOHAMA
- FM802 MUSIC GUMBO 木 22:00-24:00 1989年6月~1995年9月
FM802開局時から担当
- FM大阪 矢口清治のポップ・マガジン 水 25:00-27:00 1995年9月~1996年3月
- FM大阪 COUNT DOWN KANSAI 金 12:00-20:00 1995年4月~2002年3#x6708;&の1996年3月から担当
- InterFM TRIPLE M -MUSIC MAN'S MORNING SHOW- 月-木 6:00-9:00 2001年4月~2001年9月
- InterFM Inter TOP 30 土 17:00-19:00 2001年10月~2003年3月
[編集] 出版物
- これを聴かずにいられるか ポップスマニュアル70'S 1996年 随想舎