福岡県立稲築志耕館高等学校
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福岡県立稲築志耕館高等学校(ふくおかけんりつ いなつきしこうかん こうとうがっこう)は、福岡県嘉麻市にある男女共学の県立高等学校。1997年に福岡県内で最初に総合学科を導入した。校名の「志耕館」は当時の在校生が決めたものであるが、地元からは現在でも旧校名の通称であった「稲高(いなこう)」と呼ばれて親しまれている。
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[編集] 沿革
※1941年4月17日 稲築村は町制施行により嘉穂郡稲築町となる
- 1948年 学制改革により全日制課程普通科を設置した福岡県嘉穂郡稲築町立稲築高等学校となる。又、11月には定時制課程を併置する
- 1949年 学区制(小学区制)を導入。5月1日、町立稲築高校は県立へ移管、福岡県立稲築高等学校となる
- 1965年 定時制課程閉鎖
- 1971年 小学区制における最後の入試
- 1972年 中学区制導入。これにより稲築高校は福岡県立高校普通科第14学区に属することとなり、嘉飯山地区全域からの受験が可能となる
- 1986年 脳性麻痺をかかえる志願者に対し口述試験を実施
- 1988年 制服を学ラン・セーラー服からブレザーへ変更
- 1997年 校舎移転。それと同時に福岡県下で初めての総合学科を導入し、現校名に改称
※2006年3月27日 稲築町は山田市・嘉穂郡碓井町・同嘉穂町と合併(新設合併)、嘉麻市となる
[編集] 概要
小学区制時代は国公立大学や難関私立大学への合格者を数多く輩出した進学校であったが、中学区制導入の影響をモロに受け進学率も低下。それに加え、1988年度(昭和63年度)より筑豊地区で最初に導入されたブレザー制服は当時様々な問題を起こしていた管理教育の象徴として生徒には大不評であった。しかし、1990年(平成2年)、学区トップ校かつ筑豊地区最難間の福岡県立嘉穂高等学校が理数科新設に伴い普通科の募集定員を減らした為にそのしわ寄せが学区二番手である福岡県立嘉穂東高等学校どころか本校にまで来てしまった結果、競争倍率および難易度が急激にアップ。更には1991年(平成3年)、嘉穂東高校も普通科英語コースの新設によって一般普通科の募集定員を減らしたことも追い風(志願者にとっては追い討ち)となり、現在では嘉穂東高校との差がかなり縮まった。尚、稲築高校時代の1986年(昭和61年)には脳性麻痺という重いハンデを抱えた志願者に対して全国的にも稀な口述試験を実施。大きな注目を浴び、その生徒も見事に合格した。
[編集] 設置課程
- 全日制総合学科
[編集] 受験可能エリアの推移
※自治体名は当時のものとする
- 小学区制時代(1949年~1971年)
固定区(普通科志願者は稲築高校のみ受験可能)
- 嘉穂郡稲築町
自由区(普通科志願者は嘉穂高校又は嘉穂東高校との選択が可能)
※尚、桂川町は上記2高校に加え福岡県立山田高等学校との選択も可能だった。
- 中学区制時代(1972年以降、稲築高校の場合は1996年まで)
- 嘉飯山地区全域
- 総合学科導入後(1997年以降)
- 福岡県内全域
[編集] 主な卒業生
- 加納歌佳(演歌歌手、ラジオパーソナリティ)
[編集] 通学手段
- 西鉄バス筑豊
- 稲築支所バス停下車徒歩5分
[編集] 連絡先
〒820-0205 福岡県嘉麻市岩崎1318番地1