縁日
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縁日(えんにち)とは、神仏との有縁(うえん)の日のことで、神仏の降誕・示現・誓願などの縁(ゆかり)のある日を選んで、祭祀や供養が行われる日である。この日に参詣すると、普段以上の御利益があると信じられた。
近代以降では、神社などで行われる祭り(露店などが多く出る)の日のことを指す場合も多い。
[編集] 主な縁日
- 水天宮 - 毎月5日(毎月1日,5日,15日とする所もある)
- 薬師如来 - 毎月8日
- 金毘羅 - 毎月10日
- 虚空蔵菩薩 - 毎月13日
- 閻魔 - 毎月16日
- 歓喜天(聖天) - 毎月16日
- 観世音菩薩 - 毎月18日
- 弘法大師 - 毎月21日
- 地蔵菩薩 - 毎月24日
- 愛宕権現 - 毎月24日
- 天神 - 毎月25日(天神祭)
- 不動明王 - 毎月28日
- 妙見菩薩 - 毎月1日,15日
- 鬼子母神 - 毎月8日,18日,28日
- 摩利支天 - 亥の日
- 毘沙門天 - 1月,5月,9月の最初の寅の日
- 大黒天 - 甲子の日
- 弁才天(弁財天) - 己巳の日
- 帝釈天 - 庚申の日
- 元三大師 - 1月3日
[編集] 縁日の屋台
縁日の風物詩の出店として伝統的にみられるもの。盆踊りの出店とほぼ同じ。下記以外にもたこ焼き、焼きそば、磯辺焼きなど日常見かける屋台も並ぶ。これらは子供はもとより、童心に帰った大人・青年らの関心も集める。なお、これらの一部は、冬季の縁日には出店しない(夏を中心に、4月~10月頃のみ出店する)。
- 綿菓子 - キザラを高温で熱し、綿状にした菓子。
- リンゴ飴 - リンゴに飴を絡ませた物。現在は小さなリンゴなどもリンゴ飴にしている。
- あんず飴 - 果物に飴をからめた菓子。
- ベビーカステラ - 小さなカステラという意味だが、ホットケーキの丸めた物という感じ。 東京ケーキ、チンチン焼、ピンス焼の名で売られることもある。
- お面 - プラスチック製のアニメ・ゲーム・特撮等の人気キャラクターのものを販売する。
- 金魚すくい - 小さな金魚を掬う。大抵は高級金魚養殖の選抜で間引かれた個体で、一晩で死んでしまうことも多いが、育て方が上手だと結構良い形に成長する。
- ひよこ - 養鶏場で商品価値の低い雄の ひよこの処分手段として売られているケースが殆ど。スプレーで着色し「カラーひよこ」と称して売ったり、稀にウズラの子などを売るものもあった。近年は余り見かけなくなった。
- 型ぬき菓子 - 型ヌキ、ヌキなどの通称で呼ばれる。小麦粉などで作って色づけされた板の絵柄を爪楊枝や針などで削る遊び。菓子といっても食用ではない。
- ヨーヨー釣り - カラフルな模様の水風船をかぎ針で吊り上げる遊び。
- チョコバナナ - 丸ごとのバナナをチョコレートでコーティングした菓子。
- コルク射的 - 遊戯銃でコルク弾を打ち出し、倒した景品をもらえる遊び。
- スマートボール - 横になったパチンコ台でボールを穴に入れる遊び。