色川大吉
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色川大吉(いろかわだいきち、大正14年(1925年)7月23日-)は、日本の歴史家。専門は日本近代史。1960年代以降に盛んになった民衆思想史研究の第一人者。
千葉県佐原市(現、香取市)生まれ。東京大学文学部卒。東京経済大学講師となり、後に教授。1996年に同大学を定年退職、名誉教授になった。
明治初期に各地で起草された私擬憲法の一つである「五日市憲法草案」を1968年に発見したことでも有名。
小田実と共に、市民団体「日本はこれでいいのか市民連合」(日市連、1980年結成、95年解散)の共同代表だった。
[編集] 著作
- 『明治精神史』 黄河書房 1964年 /『新編明治精神史』 中央公論社 1973年
- 『明治の文化』 (『日本歴史叢書』)岩波書店 1970年
- 『ユーラシア大陸思索行』 平凡社 1973年
- 『歴史家の嘘と夢』 (『朝日選書』8)朝日新聞社 1974年
- 『ある昭和史 自分史の試み』 中央公論社 1975年
- 『水俣の啓示 不知火海総合調査報告』 筑摩書房 1983年
- 『自由民権の地下水』 岩波書店 1990年
- 『昭和史世相篇』 小学館 1990年
- 『北村透谷』 東京大学出版会 1994年
- 『近代日本の戦争』 岩波ジュニア新書 1998年
- 『フーテン老人世界遊び歩記』 岩波書店 1998年
- 『廃墟に立つ 昭和自分史』 小学館 2005年
- 『定本 歴史の方法』 洋泉社 2006年
ほか多数