西武豊島線
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豊島線(としません)は、東京都練馬区内の練馬駅~豊島園駅間を結ぶ西武鉄道が運営する鉄道路線である。
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[編集] 路線データ
[編集] 歴史
現・西武鉄道の前身である武蔵野鉄道が、1927年に開業したものであるが、当初は、当時全く資本関係のなかった豊島園への輸送を企図したものではなかった。武蔵野鉄道が豊島園を買収し、鉄道と遊園地の総合的な経営が実現したのは、漸く1939年のことである。
[編集] 運転
一部に線内折り返し列車があるが、基本は、西武池袋線池袋駅と豊島園駅間を直通する各駅停車である。池袋直通列車は8両編成で、線内折り返し列車は4両編成で運行されるが、練馬発の始発列車のみ8両編成である(この列車のみ練馬駅を3番線から発車することも要注意である)。
[編集] 駅一覧
[編集] 接続路線
[編集] その他・エピソード
- 現在では池袋線からの直通列車はすべて普通列車であるが、かつて(1988年まで)は平日朝の下りのみ準急列車が設定されていた。池袋を発車すると途中停車駅は練馬駅のみであった。これはかつて、急激な利用客増に車輌増備が追いつかない恐れが想定され、上り各駅停車が池袋へ到着後、豊島園まで急いで8両編成車を営業扱いで送り込む為の苦肉の策であった。一部では池袋発豊島園行き準急の事を「豊島園準急」と称していた。
- 豊島園駅が8両編成までしか対応できないために10両固定編成の電車(6000系、9000系、20000系の10両固定編成)は入線できない。特急用電車は団体臨時で5000系の入線実績がある。
- 練馬駅の高架工事のために1988年12月~1998年3月26日の間は、池袋線直通は中止され全列車練馬折り返しとなっていた。その間でも1997年8月2日からは、池袋線との線路も渡り線も完全に遮断され線内には101系の155F(4両編成)と211F(6両編成)が封じ込められ運用を行っていた。なお、それ以前に練馬駅が仮設ホームに移る際にも数日間池袋線との接続が断たれ、車両が封じ込めとなった時期がある。