逃走中
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run for money 逃走中(らん ふぉあ まねー とうそうちゅう)はフジテレビ系で不定期に放送されているリアルタイム・サスペンス・バラエティ番組。人が少ない早朝の街中や、番組が貸し切ったテーマパークを舞台にした大規模鬼ごっこの様な内容。 2007年4月22日からクロノスで逃走中のレギュラー版が開始される。
目次 |
[編集] 基本ルール・その他
- 「逃げる者」「追う者」「エリア」「時間」「報酬」という5つの基本要素で構成している。簡単に言うと「リアルな大人の鬼ごっこ」「リアルバトル・ロワイアル」のような番組で芸能人が特定の「町」を制限時間いっぱいまでハンターから逃げ回る。
- 報酬は1秒につき数百円単位で加算されていく。特定時間がくると金額が上乗せされたりミッションをクリアしないと今までの金額リセット+その時点からカウントし直しという特別ルールもある。
- 指定されたエリア内で、黒尽くめにサングラスという公安警察或いは某映画の登場人物のような複数のハンター(通称エージェント。ナレーション曰く『スプリンター並みの瞬発力とマラソンランナーの持久力を持つ』という)から逃げ回り、制限時間内にみごとに逃げ切れたら満額の報酬をもらうことができる。プレッシャーに耐え切れず逃げ切れないと判断した場合、報酬(もらえる現金)は途中指定された公衆電話で「自首します」と知らせればその時の時点の報酬がもらえる。ただし、ハンターに捕まったら報酬はゼロとなる。(因みに今まで逃亡者が全滅したことがない)
- 追加ルール・捕まった芸能人情報・自首した芸能人情報などは逃走者が所持している携帯電話にメールで知らされる。着信時に音が鳴る。マナーモードにするなど音を消すことはできない。
- 指定されたエリアの外へは出ることができない。また、ほぼ毎回早朝に収録している(第3回を除く)為、街は無人に近い。
- 交通規制違反(赤信号を渡るなど)は勿論失格となる。ターゲットを追走中のハンターも交通規則は守る。
- ビルの中やショッピングセンター内など私有地への立ち入りも禁止。
- TV撮影であるため当然カメラクルーが複数人(2~3人)行動をともにする。そのため1人で逃げるよりも見つかりやすい。
- 自首する時に公衆電話で指定された電話番号を押して、電話が繋がってから「自首します」と伝えなければ自首にならない。その為電話が繋がるまでに確保されてしまう逃走者もいる。
- 新聞のラテ欄及びフジテレビホームページ上での番組の表記は「run for money 逃走中」や「逃走中」「run for money」と毎回違った表記をしている。しかし番組のロゴは毎回同じである。
- 複数回、出演している芸能人もいる(ウエンツ瑛士、袴田吉彦、ゴルゴ松本、大沢あかね)。
- 出演する逃走者(タレント・アナウンサー)は7~12人のいずれかで構成される。
- ハンターが走る時のBGMは映画『ラン・ローラ・ラン』のサントラが用いられている。
- この番組は若者を中心に非常に人気が高く過去6回の放送で平均視聴率7.6%を記録しており、2007年4月7日の放送でも視聴率11.7%を記録した。
[編集] パイロット版
放送時間:2004年6月26日夜10:00~11:00 他(60分番組)(BSフジ「TV☆Lab」内で放送)
逃走場所:渋谷
[編集] ローカルルール
- 制限時間は51分45秒。逃走者は7名、ハンターは3名。逃走エリアは渋谷。
- 賞金は最初の10分間が1秒10円。その後10分ごとに50円、100円、150円、200円と賞金が上がっていき、50分1秒から51分45秒までは1秒500円となる。
- 制限時間を逃げ切れば35万8500円獲得。
[編集] 逃走者と結末
(逃走者7人(全員芸能人))
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表の見方:時間→スタートしてから確保、自首成立、逃走成功までの時間を表記。
[編集] 第1回
放送時間:2004年10月1日深夜(早朝)0:35~1:35(60分番組)
逃走場所:渋谷
[編集] ローカルルール
- 制限時間は50分。逃走者は9名、ハンターは3名。逃走エリアは渋谷。
- ハンターは30分後に2人追加され、5人になる。
- 賞金は最初の30分間が1秒100円、次の10分間が1秒150円、最後の10分間が1秒200円である。
- 制限時間を逃げ切れば39万円獲得。
- 前回との変更点
- 逃走者同士の電話連絡が可能になった。
[編集] 逃走者と結末
(逃走者9人(全員芸能人))
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[編集] 第2回
放送時間:2004年12月28日深夜23:30~翌0:50(90分番組・全国26局ネット)
逃走場所:渋谷
[編集] ローカルルール
- 制限時間は60分。逃走者は12名、ハンターは3名。逃走エリアは渋谷宇田川町周辺。東はファイヤー通り、西は文化村通りに挟まれた扇形の一帯。
- 30分を過ぎるとヘリが出動し、空からの情報が無線でハンターに伝わる。
- ハンターは50分後に3人追加され、6人に増員される。
- 賞金は最初の30分間が1秒100円、次の20分間が1秒200円、最後の10分間が1秒300円である。
- 制限時間を逃げ切れば60万円獲得。
- 前回との変更点
- 逃走者の体に時限装置を着けられる。指定された時間を超過すると起動し、その時点で失格となり、報酬もゼロとなる。回避するにはカギで解除する必要があり、カギは全員が持っているが、自分以外の未解除の逃走者を見つけカギを使って解除してもらうために他の逃走者を見つける必要がある。
- 確保者は、ペナルティーとして、ゲーム終了までデコトラに設置された牢獄に収監。
[編集] 逃走者と結末
(逃走者12人(全員芸能人))
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[編集] ザ・リアル
放送時間:2006年4月1日 深夜1:05~2:20(90分番組)
(BSフジ「TV☆Lab」内で放送) 「逃走中 第3回」と爆弾解除ゲーム「解除中 第2回」の二本立て(「解除中」の第1回は、BSフジ「TV☆Lab」内で放送された「ザ・リアル」で実施)
[編集] 逃走中 第3回
[編集] ローカルルール
- 制限時間は50分。逃走者は8名、ハンターは3名。逃走エリアは江戸の村。
- ハンターは40分後に2人追加され5人になる。
- 賞金は1秒100円で固定(時間途中の値上がりは無し)。
- 制限時間を逃げ切れば30万円。
- 確保者は、ペナルティーとして、ゲーム終了まで牢獄に収監。
- 前回との変更点
- 電話BOXではなく、歩いているお奉行様に自首。(第3回のみ)
- デジタル装置はなく、時間通行手形を他の逃走者と交換。(第3回のみ)
- 既に交換済みの逃走者とも交換可能になった。
[編集] 逃走者と結末
(逃走者8人(7人芸能人、1人フジテレビアナウンサー)過去の放送で最も自首する回数が多かった)
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[編集] 解除中 第2回
解除場所:とある廃校
[編集] ローカルルール
- 制限時間は30分
- 報酬は36万円から始まり、1秒毎に200円ずつ減っていく。
- 7人が廃校内に隠された5つの解除装置を探し出す。(7人に5個なので発見できなかった2人はその時点で強制リタイア)
- 探し当てた人は残り時間で5色のコード(青・緑・黄・赤・茶)のうち爆破コード以外の4本をすべて切ればその時点での賞金を獲得。
- なお、5つの解除装置の爆破コードはすべて違う色。(他の人が解除失敗した場合はその色がアナウンスされる(=その色は他の人にとって安全))
- 解除に失敗すれば、背中に背負っている爆弾(専門家により安全性が確かめられたもの)が作動する。
- プレーヤーは解除装置を見つけた時点でその場から動くことはできない(他の参加者の動向はアナウンスでのみ知ることができる)
[編集] 解除者と結末
(解除者7人(全員芸能人。))
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[編集] 第4回
放送時間:2006年9月26日 深夜1:35~2:35(60分番組)
逃走場所:お台場
[編集] ローカルルール
- 制限時間は60分。逃走者は9名、ハンターは2名。逃走エリアはお台場。
- ハンターは10分後、20分後、40分後、50分後に1人ずつ追加され最大6人まで増員される(投入場所は逃走者には知らされていない)。
- 賞金は最初の30分間が1秒100円、次の20分間が1秒200円、最後の10分間が1秒300円である。
- 制限時間を逃げ切れば60万円獲得。
- 確保者は、ペナルティーとして、ゲーム終了まで「KEEP OUT」のテープが貼られたエリアに収監。
- 収録日、雨が降り注いでいた。逃走者、ハンターが滑るなど、アクシデント続出の逃走劇だった。
- 前回との変更点
- 時限装置のルールが変更され、指定時間内に解除していなくても即失格にはならなくなった。ただし、大きな音が鳴り続けハンターに見つかる可能性が増大する。音を止めるには引き続き別の逃走者を見つけなければならない。
- 残り5分を切ると逃走エリアが限定される。指定時間以内にそのエリアにいない逃走者は即失格となる。
[編集] 逃走者と結末
(逃走者9人(8人芸能人、1人フジテレビアナウンサー))
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[編集] 第5回
放送日時:2007年1月1日 深夜23:30~翌0:30(60分番組・全国26局ネット)
逃走場所:渋谷
[編集] ローカルルール
- 制限時間は60分。逃走者は12名、ハンターはスタート時3名。
- 賞金は1秒300円(時間途中の値上がりは無し)。
- 制限時間を完全に逃げ切れば108万円獲得(過去最高金額)。
- 前回との変更点
- 時限装置の制度を廃止。その代わりに、下記の3つのルールが加えられ、一層厳しさを増した逃走が強いられる。
- 残り30分までに逃走者全員(確保、自首した人間は除く)がある指令をクリアしなければ、今まで獲得した賞金がリセット、0円に戻ってしまう。その指令とは、エリア内にある3つの街頭ビジョン(ヒューマックスパビリオン、献血ルーム、渋谷ちとせ会館)に映し出される数字を携帯メールで送信しなくてはいけない(今回は「428」であった)。但し、街頭ビジョンを本人が直接見なくても、既に解除成功した逃走者を見つけて数字を聞きだしても良いが、残り30分時点で残っているメンバーのうち、1人でも間違ったり、答えを送信できなければ全員の賞金リセット。
- 残り30分を切るとヘリコプターによる上空からの捜索が始まる。(上空から発見された場合は、その位置情報が地上のハンターに送信される。)
- 残り18分を切ると、「1人確保されると、1人ハンターが増える。1人自首すると、2人ハンターが増える」というルールが追加された。
- なお、確保者はペナルティーにより、渋谷ビデオスタジオ前に設置されている牢獄に収監される。
[編集] 逃走者と結末
自首することで残った逃走者に課せられるペナルティが重すぎることもあり、自首者はいなかった。また今回のルールにより、最後の約50秒間は逃走者1人に対しハンターは8人となった(さらに空からの監視もあった為、実質的にハンターは9人存在した)。
表中の★印は上空のヘリからの発見に伴い、位置情報を逐一ハンターに知らされたことによって確保された挑戦者。
(逃走者12人(全員芸能人))
挑戦者 (上段は、紹介時のコピー) |
時間 | 「428」確認 | 獲得報酬 | 備考(結末等) |
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春日部の飢えた狼 ビビる大木 |
60:00 | 自ら確認 | ¥1,080,000 | ハンターを何度か見たものの、最後にはハンターが水野と交戦していたため、見つかることなく逃走成功。 |
愛知が誇るアスリートガール 水野裕子 |
59:06 | 勝村から | ¥0 | ★センター街の路地裏(?)で、ハンターの先回りに遭い、残り時間54秒で確保。初の女性逃走成功者ならず |
予測不能の天然ママドル 西村知美 |
55:15 | 勝村から | ¥0 | ★自首を考えるも他の逃走者の負担を考えて自首しなかったが、東急ハンズ付近で確保 |
静かなる役者魂 勝村政信 |
52:33 | 自ら確認 | ¥0 | ★追走の末、パルコ付近で確保 |
無制限ダンディズム 細川茂樹 |
49:14 | 自ら確認 | ¥0 | 逃走中、外国人と挨拶するものの、その直後ファイヤー通り付近でハンターの執拗な追跡に遭い、逃げ切れず確保 |
大沢親分の孫娘 大沢あかね |
43:43 | 自ら確認 | ¥0 | ★制限時間5秒前にリセットを解除するも、BEAM付近の路上で確保 |
自覚なき天才少女 辻希美 |
36:44 | 自ら確認 | ¥0 | 自首を迷っていたところでハンターに遭遇。ファイヤー通り付近で確保 |
大阪からの刺客 岡田圭右 |
29:00 | - | ¥0 | 制限時間を気にしてビジョンを探しに行ったがハンターに遭遇。北谷公園付近の路上で確保 (しかし、結果的にリセット解除失敗による上記メンバーの賞金リセットを免れる) |
革命"小"戦士 長州小力 |
18:07 | - | ¥0 | 自首しようと電話ボックスに向かう途中で後方からハンターが。スタミナ切れでBEAM前で確保 |
福岡が生んだ暴言王 カンニング竹山 |
14:40 | - | ¥0 | 渋谷消防署前で後方から襲われ、完全に不意討ちに合い確保 |
笑顔の重戦車 堤下敦 |
09:20 | - | ¥0 | 一時は振り切るも、スタミナ切れでマルイシティ前で確保 |
がけっぷちアイドル魂 くまきりあさ美 |
02:10 | - | ¥0 | 北谷公園前で、ハンターに真正面から出合い、番組開始前に確保(第5回までの時点で最短終了者)。 |
[編集] 第6回
[編集] ローカルルール
- 制限時間は80分。逃走者は12名。
- 賞金は1秒200円(時間途中の値上がりは無し)。
- 制限時間を完全に逃げ切れば96万円獲得。
- 確保者はペナルティーにより、牢獄バスに収監される。
- 誰かが自首をすると、ハンターがエリアに2人追加される。
- 開始時、9人のハンターはエリア内に凍結されている。残り70分までに凍結装置についてる赤いボタン(1つとは限らない)をすべて同時に押すことで、そのハンターの解凍を防ぐことができる。今回は結果として5人のハンターの解凍を阻止。
- エリア内には、いくつか宝箱が設置されており、中には逃走を手助けするグッズが入っている。中身については別記とする。但し、宝箱は基本的に開けた場所に設置されており、ハンターに見つかるリスクも大きい。
- 逃走者にはカウンター(Nike+iPod Sport Kit)がつけられており、残り40分までに2.5km以上移動していないと、強制失格となる。逃走者は自主的に走ったりハンターに追われたりしながら距離を稼ぎ、強制失格者は出なかった。
- 残り20分になると、エリアにハンターが100人追加される。それを避けるには、住人に「パスポートプリーズ」と声をかけ、パスポート(IQサプリで用いられるモヤッとボールを灰色にしたようなもの)を受け取って新エリア(パレス・ハウステンボス近く)に移動しなければならない。全住民がパスポートを持っているとは限らない上、持っていたとしても1個しか持っていないようである。時間を過ぎると、旧エリアと新エリアをつなぐつり橋は封鎖され、移動は不可能になる。余談だが、100人のハンターは非常に壮観である。
- 同じく残り20分になると、新エリアにハンターが7人追加され、また上空からヘリによる監視が行われる。
- また、新エリアに移動する際に使用したパスポート(トゲトゲボール)はハンターにぶつけるとハンターを倒すことができる武器となる。(倒されたハンターはゲームから離脱)ただし、効果は1度しかない。
[編集] 宝箱の主な中身
- 無敵サングラス・・・これをかけるとハンターは逃走者を仲間と認識し、追いかけない。ただし効果は1度きり。
- ヘルメット・・・・・これをかぶればエリア内の自転車に1分間乗車することができる。乗っている間はハンターに追跡されない。
複数用意されていたようで、何人かの逃亡者が手にしていた。 - 潜望鏡・・・・・・・隠れた場所から上を確認することができる。(手にした徳井は「あんまり、いらん!」と憤慨していた。)
- 双眼鏡・・・・・・・遠くを確認することができる。
- また、1つの宝箱には偶然かハンターが隠れており、これを見つけた増田は捕まってしまった。
[編集] 逃走者と結末
前回を同じく、今回も自首することで残った逃走者に課せられるペナルティが重すぎることもあり、自首者はいなかった(しかし、自首を考えた者はいた)
(逃走者12人(全員芸能人))
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[編集] クロノス
『クロノス』とタイトルを改め、2007年4月22日からレギュラー化。
基本ゲーム『逃走中』過去にザ・リアルで行なった『解除中』のほか新ゲーム『密告中』なども放送予定
[編集] アラカルト
- 新潟総合テレビは2004年12月28日に全国ネットの「逃走者(#2)」の後、「逃走者(#1)」を放送している。
[編集] DVD
2007年7月18日にDVDの発売が決定した。 第1回と第2回を収録。特典映像としてテレビでは放送されなかったシーンも収録予定。
[編集] スタッフ
[編集] 外部リンク
逃走中 DVDオフィシャルウェブサイト (ポニーキャニオン)