長生郡
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長生郡(ちょうせいぐん)は、千葉県の郡。人口65,402人、面積226.97km²。(2003年)
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[編集] 郡域
以下の5町・1村を含む。
昭和の大合併より以前、茂原市が離脱する前の郡域は以下の通り。
[編集] 隣接する市町村
[編集] 沿革
- 1897年4月1日 - 長柄郡・上埴生郡が合併し発足。(4町22村)
- 1897年6月4日 - 上長柄村が長柄村に改称。
- 1906年9月10日 - 帆丘町が本納町に改称。
- 1940年2月11日 - 白潟村が町制施行し白潟町となる。(5町21村)
- 1941年2月11日 - 高根本郷村が高根村に改称。
- 1952年4月1日 - 茂原町・東郷村・豊田村・二宮本郷村・鶴枝村・五郷村が合併し、茂原市が発足、郡より離脱。(4町16村)
- 1953年4月1日 - 本納町・新治村が合併し、本納町が発足。(4町15村)
- 1953年11月3日(4町12村)
- 一宮町・東浪見村が合併し、一宮町が発足。
- 一松村・八積村・高根村が合併し、長生村が発足。
- 1954年4月1日 - 長生村の一部が一宮町に編入。
- 1954年12月1日 - 太東村が夷隅郡古沢村と合併し、夷隅郡太東町(現・いすみ市)が発足、郡より離脱。(4町11村)
- 1955年2月11日(4町6村)
- 白潟町・関村・南白亀村が合併し、白子町が発足。
- 庁南町・西村・東村・豊栄村が合併し、長南町が発足。
- 1955年4月1日
- 水上村の一部が長南町に編入。
- 長生村の一部が一宮町に編入。
- 1955年4月29日 - 長柄村・日吉村・水上村が合併し、長柄町が発足。(5町3村)
- 1955年7月20日 - 土睦村、長南町の一部が夷隅郡瑞沢村と合併し、睦沢村が発足。(5町3村)
- 1955年9月30日 - 長生村の一部が一宮町に編入。
- 1956年9月30日 - 本納町・豊岡村が合併し、本納町が発足。(5町2村)
- 1972年5月1日 - 本納町が茂原市に編入。(4町2村)
- 1983年4月1日 - 睦沢村が町制施行し睦沢町となる。(5町1村)
[編集] 平成の大合併
本郡では5町1村と茂原市との合併を目指し、2002年9月17日に任意協議会である「長生郡市合併問題協議会」を設置、さらに2003年8月20日には法定協議会「長生郡市合併協議会」を発足させて議論を行った。法定協議会において、合併が実現した際の新市名は「長生市」とすること、新市の市役所は茂原市役所とすることなどが決定された。
しかし、2004年9月24日、茂原市議会が「協議会からの離脱を求める決議案」を可決、10月1日に協議会からの離脱を表明したことで合併協議は停止し、法定協議会は同年12月24日に廃止された。茂原市議会が協議会離脱を決めた背景としては、合併の期日や多額の債務を抱えていた茂原市土地開発公社の合併後の取り扱いについて、協議の場において他町村と意見の一致を得られなかったことなどがある。
この合併協議の破綻後、茂原市を中心とした小規模な合併、または再び7市町村による合併を目指して協議を行うことが各市町村で検討されている。2006年現在、長生村を除く各市町は合併協議の再開に前向きとされるが、比較的豊かな財政を背景とした長生村では、村長をはじめとして合併に消極的な意見が多い。