電波
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
電波(でんぱ)
電波(でんぱ)は、端的には光より周波数が低い(言い換えれば波長の長い)電磁波である。一般には、光としての性質を備える電磁波のうち最も周波数の低いものは赤外線(又は遠赤外線)であるが、それよりも周波数が低いものであると考えられている。空間を伝播する性質がある。
ただし、電波を周波数のみにより他の電磁波から区別する場合の境界(特に、その周波数上限)は定まっておらず、電波天文学などでは光としての性質を備える電磁波であっても「電波」と呼称される場合があるなど、若干の混乱がある。また、ごく一部の辞書においては、通信(無線通信)に用いられる電磁波を指すとの見解も見受けられるが、一般にはあまり支持されていない。
ちなみに、電波法では、第2条で3,000,000MHz(= 3,000GHz = 3THz)以下の周波数の電磁波を「電波」と定義しているが、これは法による規制の及ぶ範囲として定義しているのに過ぎない。(将来的に規制の必要性が生じれば、光の周波数下限を上限として、この定義は拡大される可能性があるものと考えられている。)
[編集] 用途
比較的よく知られた用途としては、次のようなものが挙げられる。
[編集] 関連項目
- 電波の周波数による分類 - アマチュア無線の周波数帯
- 電離層
- 電波工学・無線工学
- 電波障害
- 通信・電気通信・無線通信
- エレクトロニクス用語一覧
- 電波利用料
- 電波天文学
- 電波の日(6月1日)
- 電波伝搬障害防止区域
電磁波 |