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魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物(まほうしょうじりりかるなのはしりーずのとうじょうじんぶつ、英:Characters in Magical girl lyrical Nanoha series)は、テレビアニメ作品『魔法少女リリカルなのは』シリーズに登場する架空の人物の一覧である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 主人公
- 高町なのは(たかまち なのは)(声・田村ゆかり)
- 詳細は高町なのはを参照
- シリーズを通しての主人公。とある偶然から傷を負った異世界の少年ユーノを助け、彼に協力すべく魔法少女(魔導師)となる。
- フェイト・テスタロッサ(声・水樹奈々)
- 詳細はフェイト・テスタロッサを参照
- 金色の髪と「寂しげな目」をした魔法少女。もう一人の主人公。第1期では、なのはと敵対する。
- 八神はやて(やがみ はやて)(声・植田佳奈)
- 詳細は八神はやてを参照
- A'sから登場する主人公の一人。ヴォルケンリッターの面々と共に暮らす少女。A'sにおける一連の事件(闇の書事件)の中心人物。
[編集] 魔法関係
[編集] なのはの友人
- クロノ・ハラオウン(声・高橋美佳子(第1期・A's本編)、杉田智和(A'sエピローグ・StrikerS))
- 詳細はクロノ・ハラオウンを参照
- 次元航行艦「アースラ」艦長、リンディ・ハラオウンの息子で、弱冠14歳にしてアースラ所属の時空管理局執務官を務める。
- ユーノ・スクライア(声・水橋かおり)
- 異世界、ミッドチルダからなのは達の世界にやってきたなのはと同い年の少年。遺跡の発掘を生業とするスクライア一族の出身で、自らが発掘した「ジュエルシード」が事故によって散らばってしまったことに責任を感じ、独自にその回収を行っていた。封印に失敗して重傷を負ったところをなのはと出会い、一命を取り留める。その後の成り行きから彼女に協力を申し出、「レイジングハート」を託す。
- なのは達の世界にいるときはフェレットに姿を変えており、その姿のまま高町家にペットとして預かられることになる。最初、なのはに保護されたときも(体力・魔力の温存のため)フェレットの姿だったため、なのはもフェレットが本当の姿だと思っていたらしく、後々ユーノが人間に戻ったときは仰天していた。またアルフには「ネズミ型使い魔」に間違われ、クロノには「フェレットもどき」とからかわれる事もある。
- A'sでは裏方にまわり、「闇の書」に関する調査をほぼ一人で引き受け、事件解決に大きく尽力した。また、最終局面ではなのはのもとに駆け付け、なのはのフォローに「闇の書の闇」転送サポートにと地味ながら堅実な活躍をしている。
- 魔導師としても優秀な能力を持つ結界魔導師。結界魔法による防御・治癒などの補助魔法を得意とし、また豊富な知識をもってなのは達をサポートしている。
- 6年後では管理局の「無限書庫」司書長に就任し、眼鏡をかけている。考古学者としても古代史の論文を著す等実績を積んでいる。なのはとの関係には進展がなく、依然親友止まりであるようだ。
- アルフ(声・桑谷夏子)
- ミッドチルダの山奥に住む狼を元にフェイトが作った使い魔。初登場時点で2歳。大形の狼の姿をしており、人間(外見年齢16歳)の女性に姿を変えることもできる他、A'sでは小型犬に変身する新形態「こいぬフォーム」も披露した。勝気で明るい性格。
- 生まれて間もなく死病に侵され、群れからも見放された所をフェイトに拾われ、彼女と契約することで一命を取り留めた。契約内容は「ずっとそばにいること」であり、実質どちらかが死を迎えるまで契約は有効となる。
- フェイトを心から慕っており、その関係は主従というより仲のいい姉妹のよう。戦闘の援護から身の回りの世話まで献身的にこなす一方、フェイトを虐待するプレシアには強い反感を抱いていた。イヌ科である狼型の使い魔だけあって、なのはの世界のドッグフードが大好物。よくも悪くも少々短絡的な性格で、A'sにおける最終局面では彼女の何気ない一言が状況打開の一手を導きだした。ユーノとはなんとなく仲がいい。
- 戦闘時はフェイトをサポートするように抗バリア魔法・捕縛系バインド魔法等の補助系魔法や拳での格闘を得意とし、積極的に前に出る。前衛を行くフェイトの更に前に出る戦闘スタンス。
- 6年後もフェイトの傍に寄り添い、登校するフェイトをこいぬフォームで見送っている。
- エイミィ・リミエッタ(声・松岡由貴)
- 時空管理局通信主任兼執務官補佐で、アースラの管制官。16歳。頭の回転が早く。明るくお喋り好きな女の子。気さくな性格で、なのはたちともすぐに仲良くなる。
- 直属の上官であるクロノとは学生時代からの友人。公私に渡って彼をサポートする良きパートナーで、彼女の存在は父を失い、周囲から心を閉ざしていたクロノの人格にかなり影響している。管理局内でも二人のコンビはそれなりに知られているようだ。
- オペレータとして非常に優秀で、艦長のリンディ、執務官クロノに次ぐ実質的なアースラのNo3。1期ではプレシアの本拠を突き止めたり、A'sでは不在の二人に代り、臨時で現場の指揮をとっていた。A'sの「闇の書事件」では、ヴォルケンリッターの追跡や本拠の特定に失敗し、常に後手後手を踏んでしまっていることに責任を感じていた。
- 6年後では管制司令としてアースラに乗艦、クロノとのコンビも健在である。
- リンディ・ハラオウン(声・久川綾)
- 時空管理局提督で巡行艦「アースラ」の艦長。クロノの実の母で、11年前の事件で夫・クライドを亡くして以降、女手一つで彼を育ててきた。穏やかでどこかほのぼのとした雰囲気を持つが仕事の上では厳しく、時に冷酷とも思える判断を下し、なのはを叱責することも。指揮官としての職務が主だが、1期終盤では現場に赴き魔導師として活躍した。大の甘党で、緑茶に砂糖やミルクを入れるなど変わった味覚の持ち主。
- なのはが魔法や次元世界と関わりを持ちながら魔法を捨てることもなく(表向き)平穏な暮らしができたり、フェイトが大きく罪を減刑出来たりしたのは、本人の経緯や功績に加えて彼女の働きかけによる所が大きい。
- 1期では優秀な指揮官として全体を指揮し、時に直接現場に赴いて被害を最小限に収める。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
- 天涯孤独となったフェイトに養子にならないかと誘っていた。A'sでは後方からクロノ達の行動をバックアップし、最終局面では魔導砲・アルカンシェルで闇の書のコアを撃ち抜き、夫の死の因縁にその手で終止符を打った。
- 6年後では艦長職を退き地上勤務に転任。養女となったフェイトに弁当を作るなど、良好な親子関係を築いている模様。
[編集] ヴォルケンリッター
- シグナム(声・清水香里)
- 闇の書の守護プログラム「守護騎士ヴォルケンリッター」の一人にして将。「剣の騎士シグナム」。四人のリーダー格で、実際に「リーダー」と呼ばれている場面もある。
- 生真面目で実直、騎士道精神を持つ武人。家族として接するはやてに対しても常に敬語を崩さないが、はやての優しさに安らぎを得ているのは他の騎士と同様。凛々しい風貌の、外見年齢19歳前後の美女。和食、入浴が好き。
- 守護騎士達の纏め役としてはやての信頼も厚く、守護騎士を代表して「闇の書の蒐集を行わない」との約束をはやてと交わした。しかし主が命の危機に瀕していることを知り、自身の誇りを捨ててでもはやてを救うことを誓い、はやてとの約束を破って魔導師の魔力の元・リンカーコアの蒐集を始めた。普段は近所の剣道場で非常勤講師をしていたらしく、蒐集時の(はやてに対する)隠れ蓑にしていた。
- 本編ではヴィータの救援として、同じくなのはの救援に駆けつけたフェイトと刃を交え、以降数度に渡り衝突する。互いの実力と誇り高さを認めてライバルと見なしていたが、結局本編中に決着が着くことはなかった。
注意: |
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- 終盤、「闇の書」の完全封印を狙うグレアムの策略で一度は他の騎士共々消滅してしまうが、「闇の書の真の主」となったはやての手で復活。最終決戦ではなのは達と共に攻撃の一翼を担った。事件解決後は主らと共に管理局での保護観察が決定。贖罪を兼ねて管理局での仕事に従事するように。その際フェイトとはいずれ決着をつける約束を交わし、後に何度か模擬戦をしている。また模擬集団戦の際、なのはが訓練でも実戦さながらの気迫で挑むシグナムを苦手にしていると漏らしていた。
- A's最終話エピローグでも登場しているが、プログラムであるため容姿に変化は見られない。これは他の3騎士も同様である。
- 戦闘面では接近戦のスペシャリストとして非常に高い戦闘能力を持っており、フェイトとの初戦では彼女に圧勝。彼女がデバイスの強化を果たしてなお「クロスレンジでもミドルレンジでも圧倒されっぱなし」と言わしめていた(同時にシグナムもフェイトのスピードを賞賛していた)。また、シグナムの魔法は炎を使うものが多い。
- 使用デバイスは剣型のアームドデバイス、炎の魔剣「レヴァンティン」。幾多の戦いを主と共に潜り抜けた、シグナムの騎士としての誇りの象徴的存在。
- ヴィータ(声・真田アサミ)
- ヴォルケンリッターの一人。「鉄槌の騎士ヴィータ」。
- 騎士たちの中では外見、精神ともに最も幼く(外見は小学1年生程度)常に勝気で自由奔放に振舞うが根は優しい少女。外見年齢が近いこともあってか、はやては実の妹のように可愛がっており、彼女もまた「優しいはやて」を強く慕っている。変身後の帽子にははやてに買ってもらった「のろいうさぎ」がデザインされており(守護騎士の騎士服は主であるはやてが形作っている)、なのはとの戦いで帽子が撃ち飛ばされた際に激怒した。近所の老人会のゲートボールチームと交流があり、老人達のアイドル。蒐集に出る際はそれを隠れ蓑にもしていた。
- 他の騎士たちと同様、はやてを救うために魔導師達を襲撃し、リンカーコアを強奪していく。その途中、高町なのはをターゲットとして定めたことで、A'sの本編は幕をあける。初戦で彼女を圧倒して以降、なのはとは数度に渡って戦う。その中で「なのは」の名を上手く発音できずに逆切れするなどの幼い一面も見せ、他にも小噺のオチを諺と勘違いしていたり、なのはに「高町なんとかっ」と呼びかけたり、無茶苦茶な敬語を使ったりと、何かと憎めない人物。
- 天邪鬼で負けず嫌いだが決して好戦的な訳ではなく、不必要な戦いは可能な限り避けており、模擬戦時にノリノリなシグナムとフェイトを「バトルマニア」呼ばわりしていた。また「闇の書の完成によるはやての治療」に関して、騎士たちの中で唯一疑問を感じていた。
注意: |
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- 他の騎士同様グレアムの策略によって捕らえられ、闇の書暴走の最後の引き金としてはやての目の前で消滅させられた。後、はやてによって復活し、なのは達と共に攻撃の一翼を担う。なお、この際「高町なのは」の名を初めて正確に呼んだ。事件解決後は他の騎士と同様、はやてに従って贖罪を兼ねた管理局任務に従事することに。
- 戦闘スタイルは遠近両用に防御をも兼ね備えたオールラウンダーで、シグナム同様に非常に高い戦闘能力を持っている。特に防御は、完全に徹すればシグナムを上回る。しかし本人は射撃戦よりも近接戦を好む傾向があり、中距離から飛び込んで一撃の破壊力で勝負するタイプ。
- 使用デバイスはハンマー型のアームドデバイス、鉄(くろがね)の伯爵「グラーフアイゼン」。
- シャマル(声・柚木涼香)
- ヴォルケンリッターの一人で参謀格。「湖の騎士シャマル」。
- 外見年齢は騎士たちの中でもっとも年長で22歳相当。金髪のおっとりした優しげな美人だが、守護騎士の中では少々頼りない面が目立つ。参謀格と言う割には計略を働かせるような場面は無く、どちらかというと各種補助とバックアップで他の騎士たちの戦いを支えていた。また、年齢設定の近いシグナムとは二人で相談する場面も多かった(ヴィータは大抵はやてにくっついている)。
- はやての家事手伝い(当初、料理は仲間達に不評だった)や日常での警護の大部分は彼女の担当となっている。召喚されてからの日常に最も早く馴染んだのも彼女で、買い物はもちろん近所付き合いなどもこなすようになり、はやての主治医である石田女史に対応しているのも主に彼女だった。本編序盤で不意をついてなのはのリンカーコアを奪う。
注意: |
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- 終盤では他の騎士たち同様、為す術なく消滅させられる。はやての手で復活した後は、それまでの戦闘で傷ついたなのは・フェイトのダメージを完全に回復し、賞賛されていた。その後の最終決戦では全体のタイミングを計り、「闇の書の闇」の本体コアを軌道上に転送するという重要な役割を果たす。事件終了後は仲間たちと共に管理局に。
- 直接的な戦闘能力を持たない分各種サポートに非常に秀でており、魔導師の探索や結界形成、騎士たちのダメージの回復など縁の下の力持ちとしてなくてはならない存在。いざという時の控えとしてたびたび仲間の窮地を救う場面があった。
- 使用デバイスは補助機能に特化したペンデュラム(振り子)型のアームドデバイス、風のリング「クラールヴィント」。
- ザフィーラ(声・一条和矢)
- ヴォルケンリッターの一人。「盾の守護獣ザフィーラ」。
- アルフと同タイプの獣人の男性で、人間時は外見年齢20代半ばの筋骨隆々とした青年の容貌、獣時は青い毛皮の大柄な狼の姿。召喚後は八神家唯一の男性であることへの配慮と、はやてが犬を飼いたがっていたという理由から、日常では基本的に獣の姿をとっている。
- 寡黙な性格で、常に仲間たちから一歩引いた冷静な目線で全体を把握している。そのため、フェイトとの初戦でシグナムが手傷を負っていることを一人見抜いていた。一方で「守護獣」である事に高いプライドを持ち、アルフとの戦いの中で自分は使い魔ではなく守護獣だと強く宣言していた(直後に「似たようなもの」と反論される)。
- そのポジション故か戦闘ではアルフと衝突する。互いに「主に仕え守る獣」として通じるものがありながらも、互いの信念を激しくぶつけ合った。
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- 終盤では、唯一仲間たちと離れていたためバインド魔法による捕縛を免れ、消滅した仲間達の仇に一矢報いる形で一撃を加えるものの、力及ばず仲間の後を追うことに。後に仲間たちと共に復活し、最終決戦ではアルフ、ユーノと共に「闇の書の闇」の反撃をほぼ完全に抑えきった。事件終了後はやはり仲間達と共に管理局へ。アルフとは親しい友人となり、変身魔法(子犬フォーム)を教わったりしていた。
- 戦闘での役割やスタイルもやはりアルフと酷似したものだが、彼はより防御面に特化しており、クロノの襲撃を受けた際はヴィータの盾となり、その奇襲をほとんど完全に防いだ。また状況を見極める力が高く、戦局不利と見て後方に控えるシャマルに指示を飛ばす場面もあった。アルフ同様にデバイスは使用していない。
[編集] その他
- プレシア・テスタロッサ(声・五十嵐麗)
- フェイト・テスタロッサの「母さん」。非常に優秀な研究者であり魔導師でもある。
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- 過去、仕事上のプレッシャーに加えて実の愛娘・アリシアを実験中の事故で亡くしてしまった事により精神に異常をきたす。アリシアの身代わりとしてクローン体「フェイト」を生み出すが、彼女はアリシアには成り得なかった。アリシアを完全に生き返らせるためにフェイトを使ってジュエルシードを集め、失われし都アルハザードを目指し禁断の儀式を行おうとする。「フェイト」とは、人工生命体のプロジェクトのコードネームである。
- 以前は温和な人物であったのだが、現在は非常に冷酷な人物になり、フェイトを道具と見なしていた。
- 最終決戦で自分に手を差し伸べるフェイトを最後まで拒絶し、アリシアの亡骸とともに時間の狭間へと消えていった。
- アリシア・テスタロッサ(声・水樹奈々)
- プレシア・テスタロッサの娘。5歳の時に、魔導実験の事故で亡くなった。
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- フェイトは彼女の遺伝子を元に作り出されたクローンであり、当然ながら二人は容姿も声もほぼ同一のもの。しかしプレシアの魔法資質を受け継がなかったため魔法が使えない、大人相手にも物怖じしない活発で明るい性格、左利きであるなど、外見以外は正反対である。
- 1期では保存された遺体と過去の回想のみの登場で、最後にはプレシアと共に次元断層の闇に消えていった。A'sでは「闇の書」に取り込まれたフェイトの「夢」の中で、フェイトの姉として登場した(容姿は五歳当時のまま)。自身が既に死亡していて、夢としてしか存在出来ない事を自覚しており(この辺りの解釈は諸説ある)、フェイトが望み続け、得られなかった「幸福な夢の世界」に留まるようフェイトを誘う。結局「現実」を選び、泣きながら謝るフェイトに「姉」としてその背中を押す。最後には彼女を優しく抱きしめながら消滅した。
- 闇の書の意思(声・小林沙苗)
- 闇の書の機能を司る管制人格。10代後半相当の銀髪赤眼の女性の姿をとる。闇の書の全機能は彼女の管理下にあるため、守護騎士達の精神ともリンクしている。闇の書そのものであると同時に「第五の騎士」と言うべき存在。
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- 明確に姿を取って現れるのは闇の書の完成・暴走開始後となるが、本人の意思はヴォルケンリッターの出現時に目覚めており、騎士たちと主との暮らしを見つめていた。同時に、これまでと同様に暴走への道を進んでいることを悲嘆していた。
- 終盤、グレアムの策略により絶望したはやてを取り込んで覚醒を果たす。主の「全てが夢であればいい」という願いを叶えるため世界を破壊し尽くそうとし、なのは達と交戦する。なのはから蒐集したスターライトブレイカーに代表される種々の魔法を駆使し、フェイトを自らの内に吸収する等、圧倒的な強さでなのはの前に立ちふさがった。しかし、彼女の内で意識を取り戻したはやてに諭され、「リインフォース」の名を贈られて暴走した防衛プログラムから分離。以後ははやてのパートナーとして防衛プログラム=「闇の書の闇」との決戦に臨んだ。
- 事件解決後、やがて闇の書の再生機能が防衛プログラムを再生し、再び暴走てしまうであろうとして自分の破壊を進言。なのはとフェイト、4人の騎士達、そして儀式の場に駆けつけたはやてに看取られ、剣十字の紋章と感謝の言葉を残して静かにその生涯を閉じた。
- リインフォースII(ツヴァイ)(声・小林沙苗(A'sエピローグ)、ゆかな(StrikerS))
- A's最終話エピローグに登場する。全長30cm。
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- はやて自ら作り上げたデバイス「蒼天の書」の管制人格。リインフォースの遺した剣十字の紋章から立体映像のような姿で出現し、彼女を幼くしたような10歳ほどの愛らしい青髪の少女の姿をとる。任務に際しては、はやてに「マイスター」の尊称をつけて呼んでおり、出会うことの叶わなかった初代のリインフォースに憧れと敬意を持っている。
- ギル・グレアム(声・長克巳)
- 英国出身の老紳士で、時空管理局顧問官を務める局の重鎮。クロノの父・クライドの上官であり、ハラオウン母子との親交も深く、クロノの執務官研修の担当官を勤めた。また、フェイトの保護監察官でもある。
- 非常に温厚で、物腰穏やかだが威厳のある人物。
- なのはの世界のイギリス出身。高い魔法資質の持ち主で、傷ついた管理局員を助けたことにより魔法と出会うなど、なのはと似ている部分がある。
- A'sの11年前、艦隊司令として「闇の書」を護送中、闇の書の防衛プログラムが暴走。クライドの乗艦「エスティア」が闇の書に取り込まれてしまう事態となり、最後まで艦に残ったクライドごと闇の書を破壊した。その件について深く思い詰めており、「闇の書の永久封印」に密かな執念を燃やす。
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- 独自の調査によって闇の書の次の主がはやてであることを突き止め、身寄りのない彼女に「両親の知人」と偽って生活の援助を行いつつ、はやてもろとも闇の書を封印するという非情な作戦を進めていた。しかし内心では自分の行いに葛藤を抱えており、闇の書覚醒時にクロノによって作戦を看破された際に実行を断念。闇の書封印の切り札として製作されたデバイス、氷結の杖「デュランダル」を彼に託した。
- 事件終結後は自ら局を辞職し、故郷でリーゼ姉妹とともに隠遁生活を送っている。
- リーゼアリア&リーゼロッテ(声・アリア/谷井あすか、ロッテ/松来未祐)
- グレアムに長年仕える双子の使い魔。猫を素体としている。通称アリアとロッテ、二人を指すときはリーゼと呼ばれる。双子ゆえに髪型以外はほぼ同一の容姿だが、冷静沈着なアリアに対して奔放ないたずらっ子のロッテと性格は対照的。
- クロノの幼い頃の魔法と戦闘の師であり、アリアは魔法、ロッテは体術の師として持てる技術を教え込んだ。
- 主であるグレアムの意思に賛同し、彼の手足となって様々な場面で暗躍する。
- 仮面の戦士(声・檜山修之)
- ヴォルケンリッターやなのは達の前に現れ、闇の書完成を支援するかのような行動をとる謎の男。なのはの砲撃を難なく防いだ直後に別の次元にいたフェイトを奇襲する等、通常ではありえない動きを見せる。
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- その正体は、魔法で能力を強化し姿を変えて、グレアムの意を受けて暗躍していたアリアとロッテ。前述のトリックも二人が分散して別の次元に赴いていたためであった。(なのはと対峙したほうは魔法を、フェイトと対峙したほうは接近戦を行っていることからどちらかを確認できる)
- 終盤、闇の書のページ蒐集が十分と見てなのはとフェイトを拘束し、なのはたちになりすましてはやての元に出現。闇の書の最後のページとして彼女の目の前で騎士たちを消滅させて深い絶望を与え、闇の書の主として覚醒させる。闇の書の意思をなのはたちにぶつけた後は封印の機会を窺っていたが、クロノが独力で身に付けた魔法の前に正体を暴かれ、封印を断念する事となる。
- クライド・ハラオウン(声・中田譲治)
- クロノ・ハラオウンの父親であり、リンディ・ハラオウンの夫。
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- A'sの11年前、艦隊として「闇の書」を護送中、闇の書の防衛プログラムが暴走。自分の艦である「エスティア」のコントロールをジャックされてしまう。クルーを全員脱出させたのち、艦隊司令のギル・グレアムに嘆願し「エスティア」と運命を共にした。
- レティ・ロウラン(声・鈴木菜穂子)
- 時空管理局本局運用部の提督。リンディとは友人同士であり、クロノとも面識がある。管理局の装備・人事・運用の責任者であり、フェイトの嘱託魔導師試験の採点官でもある。「優秀な人材であれば過去や出自は問わない」という信条を持っており、なのはやフェイト、はやてが管理局で働けるようになったのも彼女の存在が大きい。
- マリー(声・阪田佳代)
- レティの部下。エイミィの後輩にあたる。時空管理局本局メンテナンススタッフ。
- リニス(声・浅野真澄)
- プレシア・テスタロッサの使い魔。アリシアの飼っていた山猫を素体としている。基本的に耳や尻尾を隠しているので、一見すると普通の人間との違いがわかりにくい。フェイトの教育係兼育ての親でもあり、フェイトに対して親同然の愛情を持っていた。フェイトの為にバルディッシュを製作する。フェイト自身も彼女を強く慕っていたが、役目を終えてプレシアとの契約を解き消滅する。
- 使い魔ながら高い能力を持ち(プレシアが「維持するのも楽じゃない」と言うほど)、主人に反論したりすることもある。
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- A'sにおいて「闇の書」に取り込まれたフェイトの「幸福な夢の世界」で登場したが、アニメ本編で出てきたのはこの時のみである。
- サウンドステージ02では全編において登場している。
[編集] 日常関係
[編集] なのはの友人
- アリサ・バニングス(声・釘宮理恵)
- なのはのクラスメートで親友。なのは、すずかと3人で常に行動を共にする。実業家の両親を持つお嬢様でかなり気が強い。成績が非常に優秀で「学校のテストなんて100点で当たり前」と言っていた。
- 以前は大分ひねくれていたようで、小学1年生の時すずかにいたずらをして、止めに入ってきたなのはと大喧嘩をやらかした。この出来事をきっかけになのはやすずかとは親友になった。友達思いで、1期では一人で思い悩むなのはと彼女の力になれない自分に苛立ち、なのはとケンカ寸前になった。
- 大の犬好きで自宅で10匹もの犬を飼っている。また、1期ではプレシアに逆らって大きなダメージを受け、逃げ延びたものの力尽きて倒れたアルフを助け、結果的になのはと巡り合わせた。
- A'sでは新たにクラスに転入してきたなのはの友達・フェイトを迎え、質問攻めでフェイトを困らせたクラスメートをまとめるなどリーダーシップを見せていた。終盤、結界内に取り残される形で「闇の書事件」に巻き込まれ、その際なのは・フェイトの戦う姿を目撃。後、事件終了後に全てを打ち明けてもらった。最終話エピローグにおいては髪型も一新して登場、ノートの貸し借り等で管理局の任務で欠席の多いなのは達をサポートしている。
- 月村すずか(つきむら すずか)(声・清水愛)
- なのはのクラスメートで親友。姉の忍はなのはの兄・恭也の恋人でもある。資産家の娘で大きな屋敷に姉やメイド達と共に暮らしている。容姿は、髪にウェーブがかかっている点を除けば『とらいあんぐるハート3』や『とらいあんぐるハート1・2・3 DVD EDITION』のミニシナリオで登場していた、姉の忍の幼少期の姿と同じ。大の猫好きで猫を何匹も飼っている。大人しく引っ込み思案な性格だが運動神経は抜群で、フェイトが驚愕するほど。
- アリサにいたずらされていた所をなのはに助けられ、大喧嘩を始めたなのはとアリサを止めて以来、3人は親友になった。1期ではなのはを心配するあまりキツく当たってしまうアリサとなのはの干渉役となり、見守っていた。
- A'sでは、偶然からはやての貴重な友人となり、たびたび彼女の家にも遊びに行っていた。その際ヴォルケンリッターの面々とも顔見知りとなっている。はやては「すずかなら全てを知っても受け入れてくれる」というほど彼女を信頼していたが、この事が良くも悪くも「闇の書事件」の転機を呼んだ。彼女もアリサと共に結界内に取り残される。事件終了後全ての真実を知ったときは、はやての思った通りに受け入れている。最終話エピローグにもアリサとともに登場している。
[編集] 高町家
- 高町恭也(たかまち きょうや)(声・緑川光)
- なのはの兄(19歳)。クールで朴訥だが優しく、なのはにとっても頼れる人物。父・士朗から「小太刀二刀御神流」という剣術を受け継ぐ。なのはの親友である月村すずかの姉、月村忍は両家公認の恋人である。
- 当作の元作品であり、パラレルワールド関係を持つ別作品『とらいあんぐるハート3』の主人公でもある。
- 高町美由希(たかまち みゆき)(声・白石涼子)
- なのはの姉で私立風芽丘学園2年生(17歳)。眼鏡にみつあみの明るい少女。兄・恭也と父・士朗より「小太刀二刀御神流」を教えてもらっている。可愛いもの好きで、フェレット状態のユーノを非常に可愛がっていた。また、アースラスタッフが近所に引っ越して来た時は、年齢の近いエイミィと気が合うようだった。
- 高町士郎(たかまち しろう)(声・一条和矢)
- なのはと恭也と美由希の父(37歳)、喫茶店「翠屋」店主、地元少年サッカーチームの監督も務めている。器が大きく、包容力のある人物。「小太刀二刀御神流」正当継承者であり、恭也・美由希に伝えている。かつてボディーガードとして世界中を飛び回っていた際テロに遭い、瀕死の重傷を負うものの生還を果たす。しかし彼の看病や実家の切り盛りのため、なのはは少々寂しい幼少期を送ってきたらしい。なお、『とらいあんぐるハート3』ではそのテロで死亡してしまっており、士郎の生死が『とらハ』世界と『なのは』世界がパラレルワールドとして分離するきっかけであるらしい(各キャラクターの設定を抜きにすれば)。
- 高町桃子(たかまち ももこ)(声・天野エリカ)
- なのはの母(33歳)。「翠屋」のパティシエール及び経理。なのはを心から心配しながら、なのはを信頼し、その意思を尊重する優しい母。未亡人だった『とらハ』での鬱憤を晴らすかのごとく、士郎とは新婚さながらの仲の良さ。
[編集] その他
- 月村忍(つきむら しのぶ)(声・松来未祐)
- 高町恭也の高校時代からの同級生(18歳)で恋人。なのはの級友月村すずかの姉。大の機械好き。『とらいあんぐるハート3』のスピンアウトキャラ。詳細はこちらを参照のこと。
- ノエル・K・エーアリヒカイト(声・氷青)
- 月村家のメイド長。クールな容貌の大人の女性。『とらいあんぐるハート3』のスピンアウトキャラ。詳細はこちらを参照のこと。
- ファリン・K・エーアリヒカイト(声・谷井あすか)
- ノエルの妹で、月村家のすずか専属メイド。ドジっ子。
- 槙原院長(まきはらいんちょう)(声・木下紗華)
- 槙原動物病院院長。重傷を負ったユーノを治療した。『とらいあんぐるハート2』の登場人物で『とらいあんぐるハート3』以外のとらハシリーズからは唯一のスピンアウトキャラ。詳細はこちらを参照のこと。
- 石田幸恵(いしだ さちえ)(声・佐久間紅美)
- 海鳴大学病院医師。はやての主治医。
[編集] 外部リンク