A.J.ピアジンスキー
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A.J.ピアジンスキー(A.J.Pierzynski 1976年12月30日 - )は、メジャーリーグベースボールのシカゴ・ホワイトソックス所属、右投左打の捕手。アメリカ合衆国のニューヨーク州出身。
1994年に、ドラフト3巡目でミネソタ・ツインズから指名を受け、プロ入り。1998年に、同球団でメジャーデビューを果たした。正捕手格で起用され始めたのは2001年頃から。その後、2003年までツインズの正捕手として安定した活躍を見せた。しかし、ツインズが大物捕手との呼び声高いジョー・マウアーを正捕手として起用しながら育成する方針を打ち出した為、その煽りを受け、トレードでサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍した。結局 、ジャイアンツは1年限りで、2005年からはホワイトソックスに所属している。
「ピアジンスキー」という苗字からも分かるように、ポーランド系のアメリカ人である。
性格のアクの強さはよく知られている事。ジャイアンツ時代には、チームメイトの練習の誘いがあったにも関わらず、トランプのポーカーに夢中になり、練習をすっぽかしたり、相手打者の研究をする為にビデオを見ようとしなかったりと様々な問題を起こしており、ジャイアンツ投手陣から不評を買っている。(この時はピアジンスキー側が謝罪して、一応解決したという事にはなっている)
2006年には、シカゴ対決のシカゴ・カブス戦でカブスの捕手マイケル・バレットと殴り合いを演じている。(最も、この時はバレットの方が仕掛けたもの。バレットはこの時、ピアジンスキーに挑発されたように感じた、と釈明している)
何だかんだと問題を起こしている感があるが、選手としての能力は優秀。打撃では.300前後の打率を残す力があり、ホームランも15本前後の本数が期待出来る。また、捕手としては肩こそ強くないもののリードには定評がある。
[編集] 年度別打撃成績
年度 | 所属 | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 打率 | 出塁率 | 長打率 |
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1998年 | MIN | 7 | 10 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | .300 | .385 | .300 |
1999年 | MIN | 9 | 22 | 3 | 6 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 4 | .273 | .333 | .364 |
2000年 | MIN | 33 | 88 | 12 | 27 | 5 | 1 | 2 | 11 | 1 | 5 | 14 | .307 | .354 | .455 |
2001年 | MIN | 114 | 381 | 51 | 110 | 33 | 2 | 7 | 55 | 1 | 16 | 57 | .289 | .322 | .441 |
2002年 | MIN | 130 | 440 | 54 | 132 | 31 | 6 | 6 | 49 | 1 | 13 | 61 | .300 | .334 | .439 |
2003年 | MIN | 137 | 487 | 63 | 152 | 35 | 3 | 11 | 74 | 3 | 24 | 55 | .312 | .360 | .464 |
2004年 | SF | 131 | 471 | 45 | 128 | 28 | 2 | 11 | 77 | 0 | 19 | 27 | .272 | .319 | .410 |
2005年 | CWS | 128 | 460 | 61 | 118 | 21 | 0 | 18 | 56 | 0 | 23 | 68 | .257 | .308 | .420 |
2006年 | CWS | 140 | 509 | 65 | 150 | 24 | 0 | 16 | 64 | 1 | 22 | 72 | .295 | .333 | .436 |
通算 | 9年 | 829 | 2868 | 355 | 826 | 179 | 14 | 71 | 390 | 7 | 124 | 360 | .288 | .331 | .434 |