GUNSLINGER GIRL
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『GUNSLINGER GIRL』(ガンスリンガー・ガール、略称ガンスリ)は、メディアワークスの雑誌『月刊コミック電撃大王』に連載されている、相田裕の漫画。または、これを原作とするテレビアニメ・ドラマCD・コンピュータゲーム作品。
目次 |
[編集] 概要
元々この作品は、相田裕が自らの同人サークル「JEWELBOX」で発行していた同人誌(同人版のタイトルは『GUN SLINGER GIRL』とスペースが一つ多い)だったが、その後上記商業誌に掲載の場を移した。2007年3月現在、単行本8巻がメディアワークスより「DENGEKI COMICS」レーベルで発売されている。
この作品を掲載する電撃大王はいわゆる萌え系漫画を多く掲載する雑誌であり、本作品も美少女をメインキャストに据えるなど例外ではない。 しかし、作中の主な〝敵〟となるテロリストの背景を現在のイタリアの抱える社会問題を踏まえて描くなど、周囲の人々の様々な思惑や信念を丹念に描くことによって、ストーリーに奥行きを与えている。
テレビアニメは2003年10月から2004年2月にかけてフジテレビとCSで放映された。全13話。原作の2巻までのエピソードの順番を並び替えたうえ、エルザが登場するオリジナルエピソードを組み合わせ、全体に整合性の取れた物語になっている。ただ、説明不足な点や、パダーニャ関連などの伏線を説明もなしに放置したままにしてある点について批判は多い。
また、プレイステーション2用のゲームソフトが上記アニメのDVD同梱で全3巻発売された。後にアニメ単体のDVD-BOXも発売されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 設定・あらすじ
舞台は現代(もしくは近未来)のヨーロッパ。イタリアの公益法人「社会福祉公社」は、政府の汚い仕事を代わりに行っている。その中でも作戦2課では現在表向きは障害を抱えた子供達を引き取って福祉事業に従事させることで社会参加の機会を与える、という身障者支援事業を推進する組織ということになっているが、実際は集めた子供達を「義体」と呼ばれる強力な身体能力を持つ肉体に改造し、薬物による洗脳を施した上で、政府の非合法活動に従事させている。
義体に対する薬物を使った洗脳は「条件付け」と呼ばれ、薬の過度の使用は副作用として依存症や記憶障害をもたらす。少女達は「条件付け」によってそれぞれの担当官への絶対的な服従心を植えつけられる、それに伴い個人差があるものの愛情に似た感情をも抱くことになる。また担当官の身の安全には極度に敏感であり、担当官の背中に投げられた吸い掛けの煙草にも反応する。いつも一緒にいることから、義体と義体担当官は二人まとめて「フラテッロ(兄妹という意味)」とも呼ばれる。
社会福祉公社と敵対する主な反政府活動組織は五共和国派(通称パダーニャ)と呼ばれるイタリア北部を拠点とする組織である。パダーニャは、北部同盟党首ウンベルト・ボッシ(Umberto Bossi)が提唱する、北部8州と中部3州(トスカーナ州・ウンブリア州・マルケ州)をイタリア共和国から分離独立させて「パダーニャ共和国連邦(Repubblica Federale de Padana)」を樹立する、という構想を実現する為に武力闘争を行っている。パダーニャについては、北部同盟を参照。
[編集] 登場人物
キャストはアニメのものである。
[編集] 義体
※義体の名前は担当官が命名するものであり、彼女達の名前が本名であるとは限らない。慣習的に男性名をつけることが多いらしいが、本編中に登場する義体で「-o」で終わる名を持つのはリコしかいない。義体は少女しかいないように思われるが、レオナルド(後述)が所持していた資料写真に、少年らしき義体の後姿が確認できる。また、コミック7巻以降に体格が少し変わった義体もいる(単に作者の絵が変わってきたという見方もできるが、義体のフレーム換装の可能性もある)。
- ヘンリエッタ (Henrietta)
- 声:南里侑香
- 担当官はジョゼ。愛称は「エッタ」。純真無垢で礼儀正しい。かつては裕福な家庭に育ったが、一家殺害事件に遭い、全身ぼろぼろとなって只一人生き残る。ジョゼを熱愛しているが、彼が自分に対して今一歩踏み込まないことから、彼の愛情を欲している。鞄を左手に持ち直してから殴る、マシンガンを左手で扱う、スプーンを左手で使う等の描写があるが、拳銃は右手で撃つシーンが多いため、両利きかと思われる。聴覚が鋭い。FN P90をAMATIのバイオリンのケースに隠していることが印象的。拳銃はSIG P239。
- リコ (Rico)
- 声:三橋加奈子
- 担当官はジャン。ジャンからは完全に仕事の道具として扱われている。生まれつき全身麻痺だった彼女は、義体になって初めて触れた見たり触れることの出来る世界を常に新鮮に感じており、公社での生活を誰よりも自然に受け入れている。扱う銃器は狙撃銃中心で、ドラグノフ狙撃銃(SVD)での狙撃、MG3を使用した後方支援を担当する他、ガリルMAR、ベレッタSCS70/90やMG3等を用いる。拳銃はCz75を使用する。義体達の中では唯一過去の記憶を覚えているように見えるが、条件付けにより別の記憶を植え付けられている可能性がある。
- トリエラ (Triela)
- 声:仙台エリ
- 担当官はヒルシャー。やや気が強く他の義体への面倒見が良いが、実は繊細。タイを好んで着用し、仕事ではスーツ姿が多い。ヒルシャーから貰ったテディベアを集めている。また、義体の中では比較的「条件付け」が弱く、そのためヒルシャーとの関係の持ち方に戸惑いを感じている。銃剣等のナイフ類、ポンプアクションの散弾銃(ウィンチェスターM1897)を使用。拳銃はSIG P230。彼女の過去について明確に描写した部分は無いが、警官時代のヒルシャーが、カモッラの虐殺について調査する為ラシェルとともにアムステルダムへ潜入し、その際に発見したまだ生存していた虐殺被害者が彼女の素体であるかのような描写がある(本人には微かに記憶が残っている模様)。
- クラエス (Claes)
- 声:小清水亜美
- 担当官はラバロ。担当官死亡後は、義体開発用の試験を受ける日々を送っており、作戦からは退いている。淡白な性格で干渉を嫌う。音楽、読書を好み、家庭菜園を作ったりと、結構気ままな生活をしているが、実は体調が良くない。H&K VP70を使用。メインキャラの義体達では、(トリエラの過去らしきものが真実だとすれば)唯一義体化前の経歴が明かされていない。
- アンジェリカ (Angelica)
- 声:寺門仁美
- 担当官はマルコー。愛称は「アンジェ」。両親の保険金殺人に遭うが、一命を取り留めた過去がある。仕事の意欲はあるが、最も初期の義体である為不安定であり、実戦に投入される機会は少ない。薬の副作用もかなり現れており、頻繁に記憶障害などを起こしている。その為マルコーからは冷たくされている。性格はおっとりとして優しい。ステアーAUGを使用。
- エルザ・デ・シーカ (Elsa De Sica)
- 声:能登麻美子
- 担当官はラウーロ。思いつめる性格。ラウーロに全ての愛情を向けるものの、彼からはその愛情に対する見返りが無かった。その結果として彼女が取った行動は悲劇的なものであった。原作では登場した時点で既に死亡していたが、アニメでは生前の姿で登場し、彼女の死に至るまでの「事件」を描いたエピソードがある。SIG 550およびSIG 552を使用。
- ベアトリーチェ
- 担当官はベルナルド。愛称は「ビーチェ」。嗅覚が鋭い。担当官に対して、やや素っ気無い態度をしているような描写から、トリエラと同様に「条件付け」は比較的弱いものと思われる。マイクロUziを使用。戦闘での活躍が見れるのは1話のみで、総合的な登場回数は非常に少ない。
- ペトルーシュカ (Petrushka)
- 機能強化目的義肢・サイバネティクス試験体XB11-01。愛称は「ぺトラ」。担当官はアレッサンドロ・リッチ。元はバレリーナを目指していたが、足に出来た悪性腫瘍が原因で将来を悲観し、投身自殺の末義体の素体として回収される。従来よりも長期間運用出来るように改良された、義体2期生。カタログスペック上では、1期生よりも身体能力は劣るが、条件付けの緩和によりフレキシブルな思考が可能。また、1期生の外見がロウティーンだったのに対して、彼女の外見は担当官の意向でミドルティーンに設定されている。何事にも一所懸命で前向きな性格。毎朝のストレッチが日課。条件付けに強い縛りをかけないというコンセプトにより、素体の影響を強く受けている上、忠誠心により強制された気持ちではなく、サンドロに対して「愛しい人です…」と感じる愛情が生まれるなど、他の義体とは一線を画している。使用武器はスペクトラ M4。
[編集] 義体担当官
- ジョゼ
- 声:木内秀信
- ヘンリエッタの担当官。ジャンの弟。本名はジョゼッフォ・クローチェ。元は軍警察(カラビニエリ)の憲兵隊に所属していた。過去に「クローチェ事件」で妹を亡くしている。ヘンリエッタには妹の様に接しており(重ねているとも取れる)、義体の運用や「条件付け」についてジャンと対立することもある。42話に登場した際は傍からみれば別人のような顔になっていた。ポルシェ(車種は不明)に乗っているが自家用車か公用車かは不明。
- ジャン
- 声:宮本充
- リコの担当官。義体担当官のリーダー。ジョゼの兄。元は軍警察大隊所属。義体の「条件付け」に対して何の躊躇いも無く、リコに対しては冷たく接しているが、リコはジャンの言う事を守っているだけで他のどの義体よりも長く生きられるのではないかと言う描写もある。仕事には厳しく、目的の為には手段を選ばない冷酷な性格に見えるが、それは「クローチェ事件」で家族を失った事による裏返しでもある。6巻以降は以前よりも感情的になる場面が多くなった。メルセデス・ベンツのCLクラス、又たまにGクラスに乗っているが自家用車か公用車かは不明。
- ヒルシャー
- 声:江原正士
- トリエラの担当官。ドイツ人。本名はヴィクトル・ハルトマン。元は欧州刑事警察機構(ユーロポール)児童虐待取締班に派遣されたドイツ警察の警官。ユーロポール時代に遭遇した事件に大きな影響を受けており、それがトリエラとの関係に悩む一因になっている。生真面目な性格。メルセデス・ベンツのEクラスステーションワゴンに乗っているが自家用車か公用車かは不明。
- ラバロ
- 声:堀内賢雄
- クラエスの担当官。脚を負傷して軍警察を退役した。退役時の階級は大尉。軍警察へ復帰するために3年間だけという条件でジャンの誘いで義体担当官になった。社会福祉公社のことをマスコミに公表せんとするが、その直前、『ひき逃げ』に遭い、死亡した(参考として、現代に於いて、最もバレにくい暗殺手段が、『ひき逃げ』等、『事故』に偽装する手段である。…が、彼の場合、暗殺によるものなのか、偶然なのかは、一切不明である。)
- マルコー
- 声:井上倫宏
- アンジェリカの担当官。目の負傷を理由に内務省治安作戦中央部隊(NOCS)を解任された。当初はアンジェリカには熱意を持って接していたが、次第に副作用が現れてきたアンジェリカに対して自らの無力感を感じている。パトリツィアの元恋人。フィアットのクーペ・フィアットに乗っているが自家用車か公用車かは不明。
- ラウーロ
- 声:津田英佑
- エルザの担当官。自分に対して忠誠と愛情を注ぐエルザに何の感情を持たず、彼女を単なる道具として扱った。そんな彼の態度がエルザを追い詰め、二人に悲劇的な最期をもたらすことになる。なお、原作コミックでは顔すら分からなかった。
- ベルナルド
- ベアトリーチェの担当官。軽めな性格で、おしゃべり好き。登場したのは1話のみ。
- アレッサンドロ
- ペトルーシュカの担当官。フルネームはアレッサンドロ・リッチ。通称サンドロ。なお、「アレッシオ・リッピ」という名前も登場するが、どちらが本名かは不明。公安部出身。ロッサーナの弟子で、仕事では女と寝て情報を得ることを専門に行っていた。軽薄そうに振舞うこともあるが、根は真面目。かつての経験から自身を別人に見せかけることに長ける。相手の仕種や会話などからその人物の背景を見抜く抜群の人間観察能力を持つ。敵であろうと不必要に傷つけることを好まない。ぺトラにはロボットではなくパートナーであることを望んでいる。使用拳銃はベレッタM92。ダイムラークライスラーのスマートに乗っているが自家用車か公用車かは不明。
[編集] 他の社会福祉公社作戦二課課員
- ロレンツォ
- 声:家中宏
- 社会福祉公社作戦二課の課長。
- フェッロ
- 声:中川里江
- 無愛想な作戦二課員。
- オリガ
- 声:尾小平志津香
- 大柄な作戦二課員。ロシア人。私服警官の尾行を撒くのは日常茶飯事だったらしい。
- プリシッラ
- 声:鈴木真仁
- 陽気な作戦二課員。自称「愛の堕天使」。薬切れを起こしたアンジェに腕を折られた事がある。愛車はフォルクスワーゲン・ニュービートル。
[編集] 社会福祉公社作戦一課課員
- ピエトロ・フェルミ
- 声:池田秀一
- 社会福祉公社作戦一課の課員、ラウーロとエルザの事件を調査。
- エレノラ・ガブリエリ
- 声:水野理紗
- 社会福祉公社作戦一課の課員、ラウーロとエルザの事件を調査。
- ドラーギ
- 声:小村哲生
- 作戦一課の課長。
- ジェレミア
- 作戦一課員、フランカを拘束するもピノッキオ、フランコと交戦し死亡。
- イルマ
- 作戦一課員、フランカを拘束するもピノッキオ、フランコと交戦し死亡、対人地雷の罠に使われる、また過去に爆弾テロに合う。
- マティアス
- 作戦一課員、フランカを拘束するもピノッキオ、フランコと交戦し死亡。
[編集] 社会福祉公社公安部
- ロッサーナ
- 公安部の伝説的な工作員、諜報員。ローマのコロッセオでたまたまアレッサンドロと出会い、人間観察能力を見込んで社会福祉公社に引き入れ、自ら師となった。アレッサンドロ以上の人間を観察し、見抜く能力があり、潜入工作をする際にもそれぞれ別の人格を作り上げることに秀でていた。それですぐに笑顔で男を陥れることができていたため、「機械(マッキナ)」と呼ばれていた。
- 仕事で寝た男と子ができてしまったため、公社を離れて現在ではシエーナ県の農村(詳細なコムーネは明らかにされていない)その子をビアンカと名づけて育てながら隠居生活を送っている。
- レスキリアン
- 対五共和国派専門の公安1課長。アレッサンドロ、ロッサーナのかつての上司。冷酷な性格。
[編集] 社会福祉公社技術部
- ベリサリオ
- 義体の条件付けを担当する。
- ジリアーニ
- 義体の義肢開発を担当する。
- ルイ
- 義体の外見デザインを担当する。
- ベルゴンツィ
- 人口循環器の研究を専門とする。
[編集] 五共和国派
- フランカ
- 声:横山智佐
- 五共和国派に与するテロリスト。爆弾製作を得意とする。フランコと組んで活動している。本名はカテリーナ。元はお嬢様であった。パトリツィアとは大学時代の友人関係にあたる。彼女に当時警官だったマルコーを紹介したことがきっかけで、二人は付き合い始めた。冤罪をかけられ獄中死した父のために何度も裁判に挑んでいたが何も進展せず、政府を恨むテロリストとなった。愛車はアルファロメオ2600スパイダー。クリスティアーノとフランコと共に国外への脱出を試みるも、公社の襲撃を被って車ごと海に転落。現時点では決定的な描写が無いために生死は不明だが、気を失うほどの重症を受けた上で高所から落下したため、死亡した確率は高い。
- フランコ
- 声:園岡新太郎
- 五共和国派に与するテロリスト。爆弾製作を得意とする。フランカと組んで活動している。フランカの爆弾作りの師匠。クリスティアーノとフランカと共に国外へ脱出を試みるも公社の襲撃に遭い、フランカやクリスティアーノとともに車ごと海に転落。同じく、現時点では生死不明。
- ピノッキオ
- 五共和国派の殺し屋。腕は一流のナイフ使い。過去の仕事での出来事から女の子が苦手になった。天才的な殺人の才能を持ち、トリエラに一度は完勝するも、前述のトラウマゆえにとどめを刺す事ができなかった。登場当初は感情を何処かに置き忘れて来たかのような青年だったが、フランカとフランコとの交流や、クリスティアーノの危機に際して人間性を取り戻して行く。復讐に燃えるトリエラとの再戦で死闘を演じ、彼女が生身の身体であったならば幾度となく絶命せしめるほどのダメージを与えたにもかかわらず、義体の常識外れな頑強さゆえに通常ではあり得ない反撃を受けて相打ちに持ち込まれる(直後のトリエラの台詞によると、確実に死亡しているようだ)。劇中にて唯一、人間の本当の強さを示したキャラクターであった。
- クリスティアーノ
- 五共和国派の正統派派閥ミラノ派の幹部。配下の用心棒ジョンと共にピノッキオを育てる。フランカ達と共に国外へ脱出を試みるも公社の襲撃に遭い、フランカ、フランコとともに車ごと海に落下したが、死亡したかどうかは現時点では不明。
- レオナルド・コンティ
- 雑誌記者で、福祉公社についてパトリツィアと調べていた。実は五共和国派であり、それがマルコーに発覚した際、パトリツィアを人質にしたが、アンジェリカの活躍により逮捕された。
- マルカントニオ・アバド
- 軍警察第1パラシュート連隊「トウスカニア」所属の憲兵中尉。
[編集] その他
- エミリオ
- 声:サエキトモ
- ホテルのボーイ。作戦のためにホテルに潜入していたリコに好意を寄せるが、暗殺現場から逃走するリコを目撃したため彼女に殺害される。
- パトリツィア
- 声:渕崎ゆり子
- マルコーの元恋人。出版社に勤めている。大学時代のフランカ(カテリーナ)の友人。マルコーがアンジェリカに話した創作童話『パスタの国の王子様』を絵本にして出版。
- マリオ・ボッシ
- 声:長島雄一
- 元カモッラ幹部、ヒルシャーの知り合い、マリアと言う娘がいる。トリエラに熊のぬいぐるみを送る。
- ラシェル・ベロー
- ヒルシャーのユーロポール時代の知り合い。カモッラの虐殺について調査するためヒルシャーとともにアムステルダムへ潜入を試みるも、返り討ちにあって力尽き、死亡したと思われる。なお、その際に発見したまだ生存していた虐殺被害者がトリエラの素体であるかのような描写がある。
- エリザヴェート・バラノフスカヤ
- ボリショイバレエ学校で一流バレリーナを志す少女。愛称はリーザ。努力を惜しまない性格だが、バレリーナとしては身長が低いことに悩んでいた。しかしながら技術的には評価が高く、校長のイリーナ・トルスカヤも彼女に入れ込んでおり、地元のTV局からも取材を受けるほどだった。しかし脚に悪性腫瘍ができ(おそらく先天性のもので、彼女の母がチェルノブイリ原発事故で被曝していたことが原因でないかと推測される)、将来に絶望し病院の屋上から投身自殺をはかる。一命を取りとめた彼女は公社に回収され、義体・ペトルーシュカとして改造される。自殺前に一度、偶然アレッサンドロと会ったことがあるが、アレッサンドロはペトルーシュカがリーザであったことは知らず、ぺトルーシュカも当然そのできごとを憶えてはいない。
- ロベルタ・グエルフィ
- クローチェ事件を担当した検事、五共和派に命を狙われ、作戦二課に護衛される。前任の内務省情報局の担当官には、政府からの暗殺にも気をつけるよう言われる。実際アレッサンドロはそれに類する発言をしている。
[編集] テレビアニメ
[編集] スタッフ
- 原作:相田裕
- 監督:浅香守生
- 製作:中山晴喜
- 企画:片岡義朗・佐藤辰男・丸山正雄・松本慶明
- 企画協力:梅澤淳・亦野誠二
- シリーズ構成:武上純希
- キャラクターデザイン:阿部恒
- 美術監督:池田尚
- カラーデザイン:角本百合子
- 撮影監督:宮田崇弘
- 音響演出:平光琢也
- 録音調整:小原吉男
- 音響効果:西村睦弘
- 音楽:佐橋俊彦
- 音楽プロデューサー:浅田裕之
- プロデューサー:浜野貴敏・吉本聡・渡辺和哉・大井守
- アニメーション制作:マッドハウス
- 製作会社:マーベラスエンターテイメント
- オープニングテーマ:The Delgados『THE LIGHT BEFORE WE LAND』
- この曲はアニメオリジナルではなく、The Delgadosのアルバム『HATE』に含まれている。後にエンディングテーマとあわせてシングルリリースされ、サントラにも収録された。
- また、この曲はミックスの際の不備か、頻繁に音が割れるため、「音割れOP」として有名である。
- エンディングテーマ:『DOPO IL SOGNO ~夢のあとに~』
- この曲はアニメオリジナルではなく、ガブリエル・フォーレの歌曲『夢のあとに』の編曲である。フォーレの名前は本放送でもDVDでも表記されていない。それどころか、JASRACのデータベースには堂々と佐橋俊彦の作曲として登録されている。しかし一応、アニメサウンドトラックにはフォーレのインスパイアである事は記載されている。
[編集] サブタイトル
- 『兄妹 - fratello』
- 2003年10月9日3:48AM放送 漫画の第1話前半に相当
- 脚本:武上純希、絵コンテ:浅香守生、演出:川村賢一、作画監督:香月邦夫
- 『天体観測 - orione』
- 2003年10月16日3:28AM放送 漫画の第1話後半に相当
- 脚本:武上純希、絵コンテ:浅香守生、演出:有冨興二、作画監督:香月邦夫
- 『少年 - ragazzo』
- 2003年10月30日3:38AM放送 漫画の第2話に相当
- 脚本:武上純希、植野慶子、絵コンテ:小島正幸、演出:依田正彦、作画監督:今里佳子
- 『人形 - bambola』
- 2003年11月13日3:38AM放送 漫画の第3話に相当
- 脚本:筆安一幸、絵コンテ:青山浩行、演出:中村亮介、作画監督:石井久美
- 『約束 - promessa』
- 2003年11月20日3:38AM放送 漫画の第6話に相当
- 脚本:砂山蔵澄、絵コンテ:片淵須直、演出:太田雅彦、作画監督:室井ふみえ
- 『報酬 - gelato』
- 2003年11月27日3:38AM放送 漫画の第7話に相当
- 脚本:武上純希、絵コンテ:片淵須直、演出:岩永彰、作画監督:渡部和夫
- 『守護 - protezione』
- 2003年12月4日3:28AM放送 漫画の第9話に相当
- 脚本:植野慶子、絵コンテ:小沢一浩、演出:小沢一浩、作画監督:丸山泰英
- 『御伽噺 - Il Principe del regno della pasta』(パスタの国の王子様)
- 2003年12月18日3:43AM放送 漫画の第10話、第11話に相当
- 脚本:筆安一幸、絵コンテ:佐藤真二、演出:白石道太、作画監督:松崎一
- 『彼岸花 - Lycoris radiata Herb』
- 2004年1月15日3:28AM放送 アニメオリジナルエピソード
- アニメ原案:相田裕、脚本:植野慶子、絵コンテ:川村賢一、演出:川村賢一、作画監督:香月邦夫
- 『熱病 - amare』
- 2004年1月28日3:29AM放送 漫画の第4話に相当
- 脚本:筆安一幸、絵コンテ:山本沙代、演出:山本沙代、作画監督:山本善或
- 『恋慕 - febbre alta』
- 2004年2月5日3:28AM放送 漫画の第5話に相当
- 脚本:筆安一幸、絵コンテ:駒井一也、演出:千葉大輔、作画監督:石川洋一
- 『共生 - simbiosi』
- 2004年2月12日3:28AM放送 アニメオリジナルエピソード
- 脚本:武上純希、絵コンテ:古橋一浩、演出:山口武志、作画監督:渡辺和夫
- 『流星 - stella cadente』
- 2004年2月19日3:28AM放送 漫画の第8話に相当
- 脚本:武上純希、絵コンテ:浅香守生、演出:川村賢一、作画監督:山本善哉
[編集] 外部リンク
- JEWEL BOX 相田裕の公式サイト
- Gunslinger Girl アニメ・ゲーム版の公式サイト
- Gunslinger Girl DB WIKIによる非公式DB
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