Microsoft Paint
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開発元: | マイクロソフト |
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対応OS: | Microsoft Windows |
プラットフォーム: | x86,x64 |
種別: | 画像処理ソフトウェア |
公式サイト: |
Microsoft Paint(まいくろそふと ぺいんと)とは、Microsoft Windowsに付属する画像処理ソフトウェアの名称。Windows 2.0以降に付属する。通称ペイントまたはMSペイント(主に前者が多い)。
目次 |
[編集] 概要
Windows 3.1までは「ペイントブラシ」という名称で搭載されていた。ペイントはペイントツールの一種で白紙の状態からペンツールや塗りつぶしツールを利用して図形描画を行う。1枚の紙に絵を描くことを前提としている為、レイヤー機能・インデックスカラーパレット・画像の補正などは一切利用できず複雑な作業を行うには不向きだが、操作性が極めてシンプルなので主に落書きや地図の作成など、幅広い使われ方がある。
ファイルフォーマットはWindowsビットマップ(BMP)が標準設定となっているが、Windows XPからはこの他にもJPEG形式やGIF、PNG・TIFF・一部でPCXが利用できる(Windows 95以降でもMicrosoft Officeの導入でGIFとJPEGの読み書きが可能になる)。ただし、これらのファイルフォーマットは保存時に画質の調整や変換アルゴリズムの指定などの詳細な設定ができないため、調整を要する場合、一度ビットマップ形式で書き出した後で再度別の画像処理ソフトウェアで保存する必要がある。なお、Windowsビットマップに関しては24ビット(1677万色)、256色、16色もしくはモノクロのいずれかを選択できるようになっている。逆にそれらのファイルを通常通り読み込むことは可能である。また、対応したフォーマットであれば拡張子が偽装されていても読み込みが可能となっている。
[編集] 主な基本機能
- ペンツールを使った線の描画(ペンの太さを選べる・右ボタン操作と左ボタン操作にそれぞれ別の色を割り当てる)
- 範囲指定(四角形と任意指定のいずれか)
- 消しゴムツール
- カラー消しゴム(特定の色のみを消す)
- 虫眼鏡ツール(特定の範囲を拡大/縮小する)
- スポイトツール(特定の箇所の色を抽出する)
- 色指定(デフォルトで用意された色以外に、ユーザー側で色を作成してパレットに追加できる)
- テキスト編集ツール
- スプレーツール(エアブラシ)
- 塗りつぶしツール(線で囲まれた箇所のみを塗りつぶす機能と、範囲指定で一括指定する機能の2つがある)
- 直線描画ツール
- 円描画/四角形描画ツール
- 反転・回転ツール(回転に関しては詳細な指定ができない)
- 用紙の範囲指定機能
[編集] Vistaでの変更点
- アンドゥ回数が10回まで可能
- 表示のサイズが1/8~8倍まで選択可能
- 標準のパレットが256色に対応した色だけではなくなり、並びも美しくなった
- 画像のサイズ変更をした場合、滑らかに縮小されるようになった
- 範囲選択をしてトリミングができるようになった