THE GOOD-BYE
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THE GOOD-BYE(ザ・グッバイ)は、ANKHにつづくジャニーズ事務所の本格ロックバンドを志向したユニットの名前。
メンバーは、野村義男、曾我泰久、加賀八郎、衛藤浩一。1991年4月1日より活動休止中であるが、2003年にZepp Tokyoでライブ、2004年に新ベストアルバムとオリジナルアルバムのリィシュー、さらに東名阪でのライブツアーを行なった。
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[編集] メンバー
- 野村義男(のむら よしお、1964年10月26日 -)東京都出身 ボーカル&ギター
- 曾我泰久(1963年1月7日 -)東京都出身 ボーカル&ギター
- ※「曽我」ではなく「曾我」が正しい。
- 加賀八郎(1958年2月28日 -)東京都出身 ベース&ボーカル
- ※THE GOOD-BYE活動時には1961年生まれと3歳サバを読んでいた。
- 衛藤浩一(1963年6月8日 -)大分県出身 ドラム&ボーカル
[編集] 概要
1983年、野村義男ソロデビュー時のハウスBANDとして結成された。デビュー当時の通称は「ヨッちゃんBAND」で、メンバーの豊富な音楽的知識、基礎演奏能力や、メンバー個々のアイドル的キャラクターが抜群に備わっていた。それに加え当時類を見なかった作詞、作曲、編曲、スタジオワーク等のセンスやそのポリシーは高く評価され、それがミュージシャンズミュージシャンと呼ばれる原動力となり、バンドの音楽的求心力向上に大きく寄与した。その一方でシングルレコードのローテーションと連動した多数のメディア露出や緻密な営業活動が一般のファンを拡大させた。
カルテット編成のメンバー全員がボーカルをとれるロックバンドとして、フロントマンの曾我と野村が歌やギターを曲中に自在に役割分担してまとめあげるツインギターの2TOP編成を売りにしていた。ライブやレコーディングでは、キーボディスト、エレクトリックピアニスト、サックス奏者等がバンドサウンドに彩を添えていた。また、シングルは当時主流の7インチEPが使用された。本人達にはアイドルという概念はなく、音楽的にはこだわりを人一倍持っており、メンバーはもちろんスタッフも楽しんで(苦しみながらも)音楽製作し、エンターテイナーとしてバラエティ番組では独自のキャラクターを4人が個々に表現していた。
大ヒットとはいえないレコードの売上枚数やチャート順位にも関わらず、新人賞レースで彼等が成功したのは、ジャニーズ事務所出身ということもあり、テレビ、ラジオ番組、雑誌等、若者向けの各メディアとのブッキングに恵まれ、曾我泰久と野村義男という当時のアイドルで1クラス上のビッグネームが顔を揃えていたことにある。この年の新人賞は、セールス面から見れば、風見しんごが本命であったが、風見はレコード大賞を辞退しながら日本有線大賞の最優秀新人賞を受賞し、一方、彼等はレコード大賞の最優秀新人賞を受賞し、田原俊彦以来、ジャニーズ事務所所属タレントによる同賞連続獲得記録を辛うじて防衛しており、裏で何らかの取引があったことを窺わせている。
同時期の人気アイドル歌手、バンドは岩井小百合、チェッカーズ、C-C-B、SALLY、伊藤麻衣子、原真祐美、森尾由美、木元ゆうこ、大沢逸美、小林千絵等であった。
彼等のコンセプトはその後のJ-POP界にも大きな影響を与え、彼らの楽曲には往年の名曲フレーズや彼らのリスペクトする遊びゴコロが多数入っており、グッバイのビートルズを中心としたオマージュ路線は音楽マニアの心をくすぐる仕掛けが数多い。
また、中野サンプラザでのミュージカル「原宿物語」は、メンバー全員が出演をし、成功を果たした。共演者は伊藤麻衣子(いとうまい子)、岡崎友紀他。 主題歌は「TWO NIGHT」、挿入歌は「YES!YES!!YES!!!」。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル
- 「気まぐれOne Way Boy」 (1983.9.1)
- 「涙のティーンエイジ・ブルース」(1983.11.8)
- 「モダンボーイ狂想曲」 (1984.3.8)
- 「YOU惑~MAY惑」(1984.7.5)
- 「にくめないのがニクイのサ」(1984.11.1)
- 「とLOVEるジェネレーション」(1985.3.21)
- 「気分モヤモヤ サラサラ チクチク」(1985.7.25)
- 「TOW NIGHT」(1985.11.1)
- 「YES! YES!! YES!!!」(1986.4.5)
- 「僕色に染めて」(1986.8.21)12インチシングル
- 「のぞいてFeel Me Touch Me」(1986.12.5) NTT東日本のコマーシャルに使用
- 「マージービートで抱きしめたい」(1987.7.1)
- 「祭り気分でTAKE A CHANCE」(1987.11.21)
- 「25ans」(1989.7.5)
- 「WILD LIFE」(1989.10.26)
[編集] アルバム
- 「Hello! The Good-Bye」(1984.1.21)
- 「Good Vibrations」(1984.9.5)
- 「ALL YOU NEED IS …グッバイに夢中!」(1985.2.21)
- 「4 SALE」(1985.9.5)
- 「FIFTH DIMENSION」(1986.5.21)
- 「#6 DREAM」(1987.3.5)
- 「SHOUT!!」(1987.8.21)
- 「Album」(1988.6.21)
- 「Revolution No.9」(1989.12.21)
[編集] コンピレーション
- 「OUTAKES THE GOOD-BYE」(1984.3.5) - カセットのみ
- 「The Good-Bye Song Book」(1985.6.21)
- 「NOT 4 SALE」(1986.3.5)
- 「OLDIES BUT Good-Buy!」(1986.11.21)
- 「OLDIES BUT Good-Buy! vol.II」(1990.3.21)
- 「Anthology 1983〜1990」(1990.12.16)
- 「READY! STEADY!! THE GOOD-BYE!!!」(2004.8.21)
[編集] 主な出演番組
[編集] ラジオ
- オールナイトニッポン(※野村のみ、ニッポン放送系列)