Wings of Winter, Shades of Summer
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Wings of Winter, Shades of Summer | ||
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松任谷由実 の アルバム | ||
リリース | 2002年11月20日 | |
録音 | 2001年8月~2002年10月 | |
ジャンル | J-POP | |
時間 | 32分57秒 | |
レーベル | EXPRESS | |
プロデュース | 松任谷正隆 | |
チャート順位 | ||
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売上枚数 | ||
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松任谷由実 年表 | ||
Yuming THE GREATEST HITS (2002年) |
Wings of Winter, Shades of Summer (2002年) |
Yuming Compositions : FACES (2003年) |
Wings of Winter, Shades of Summer(ウイングス・オブ・ウィンター シェーズ・オブ・サマー)は松任谷由実 (ユーミン) の32枚目のオリジナルアルバム。2002年11月20日に東芝EMIからリリースされた(TOCT-25000)。恒例となっていたアルバムと連動のコンサートツアーは行われなかったが、代わりに総制作費50億円を費やした「シャングリラII」公演が翌年に行われた。
目次 |
[編集] 解説
- 長年の懸案だった「SURF&SNOW vol.2」を目指して製作されたが、往年のリゾートの概念が崩壊してしまった今、作品として具象化するにあたり「近未来の精神的リゾート」をテーマに掲げた。このことは「トータルアルバムを創る」と題した松任谷由実自身によるマスコミ向けのコメントの中でも詳しく記されている。(このコメントは2002年10月1日に飛行機に搭乗中、当時戦後最大級と言われた台風21号のため成田空港に着陸できず上空を旋回しているときに執筆したという)
- アルバムのトータル性が保たれるよう何曲も平行して製作を行い、7曲に絞って収録された。発売にあたっては、曲順が「Bonne année、Rodeo、Northern Lights、Wings of Winter、雪月花、Painting the sea、ただわけもなく」としていたり、デビューシングル「返事はいらない」をボーナストラックとして収録する案や、11月13日の発売予定、タイトルが「Wings of Winter」として当初発表するなど、紆余曲折もあった。
- オリコンデイリーでは4日間首位を獲得したものの、ウィークリーでは2位という結果に。なお、SoundScanでは1位を獲得した。
- 初回限定のみユーミンスペクタクル「シャングリラII」チケット先行予約ハガキ封入。
[編集] 収録曲
- Bonne année
- タイトルの「ボナネ」とは、フランス語で「新年おめでとう」の意味。
- Wings of Winter
- クリスマス・シーズンを舞台にした失恋ソング。会えなくなって初めて愛していたことを知り、その想いをクリスマス・ベルに託すという切ない歌。親しみやすいメロディとシャレたサックス・ソロなどが聴きどころ。プロモーションビデオも製作された。
- Northern Lights
- 厳しくも悲し気なアコースティック・ギターで始まる壮大なナンバー。極寒の大地を生き抜くような力強さに満ちていて、聴き手にある種の勇気を与える。ストリングスの奏でる雄大で美しいカウンター・ラインも印象深い。2002年8月に松任谷由実がフィンランドを旅する直前に、ラップランド地方に伝わる伝説をイメージしながら作られた。この旅行の模様は、2003年3月15日にテレビ朝日系列で「地球の歌声が聴こえる ユーミンの遥かなる音と魂の旅」と題した2時間番組で放映された。2002年の東芝EMI、Windows Media 9共同プロモーションソングでもあり、2002年10月に東京ビッグサイトで行われた「WPC EXPO 2002」のマイクロソフトのブースにおいてドルビーデジタル5.1chサラウンドで先行公開された。この音源は2003年2月5日に発売されたDVD付きシングル『雪月花』のDVDにも、プロモーションビデオとともに収録されている。
- ただわけもなく
- Rodeo
- 高音域メロディや単語の羅列など、新しい趣向を打ち出したロック・ナンバー。サーファーの勇気を喚起する勇ましい歌詞やオーソドックスなリズムを極力叩かないドラム、響き重視のヘヴィなギターなどが特徴的。
- 雪月花
- Painting the sea
- 日本ミルクコミュニティ「MEGMILK」CMイメージソング。2001年11月に発売されたベストアルバム『sweet,bitter sweet』に収録された新曲『One more kiss』とともに米同時多発テロ直後に録音されたが、アルバムに収録するにあたりミックスをやり直した。
- 作詞・作曲 : 松任谷由実 編曲 : 松任谷正隆
[編集] 参加ミュージシャン
- キーボード&プログラミング : 松任谷正隆
- ドラム : Mike Baird(#3~#5)
- エレクトリック・ギター : Michael Landau(#5)、Dean Parks(#7)
- アコースティック・ギター : Michael Landau(#3,#6)、吉川忠英(#4)、Dean Parks(#7)
- ベース : Neil Stubenhaus(#1)、Leland Sklar(#3~#7)
- パーカッション : Michael Fisher(#1,#3~#7)
- フルート : Dan Higgins(#1)
- サキソフォン : Dan Higgins(#2)
- ヴァイオリン : Sid Page(#1,#3,#6)、Darious Campo(#1,#3,#6)、Mario De Leon(#1,#3,#6)、Joel Derouin(#1,#3,#6)、Bruce Dukov(#1,#3,#6)、Clayton Haslop(#1,#3,#6)、Peter Kent(#1,#3,#6)、Sara Parkins(#1,#3,#6)、Michelle Richerds(#1,#3,#6)、John Wittenberg(#1,#3,#6)
- ヴィオラ : Carol Mukogawa(#1,#3,#6)、Sam Formicola(#1,#3,#6)、Darrin McCann(#1,#3,#6)、Jorge Moraga(#1,#3,#6)
- チェロ : Larry Corbett(#1,#3,#6)、Steve Richards(#1,#3,#6)
- シンセサイザー・プログラミング : 山中雅文(#2,#5,#7)
- コーラス : 松任谷由実、松任谷正隆(#4)
[編集] TV歌唱
- 「雪月花」…2003年2月1日NHK総合「あなたとともに50年 今日はテレビの誕生日」
[編集] 外部リンク
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