グレッグ・ラロッカ
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グレゴリー・マーク・ラロッカ(Gregory Mark LaRocca , 1972年11月10日 - )は、アメリカニューヨーク州出身の、オリックス・バファローズに所属するプロ野球選手(内野手)。
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[編集] 来歴
マサチューセッツ大学からサンディエゴ・パドレス、クリーブランド・インディアンスを経て、2004年に広島東洋カープに入団。主に4番打者として嶋重宣らと共に中心選手として活躍。主に二塁手として起用され、三塁、一塁(かつては遊撃も)の守備もこなした。守備範囲は広いほうではないが堅実であり、ジャンピングスローやダイビングキャッチなどで度々ファンを喜ばせている(ただ人工芝に慣れないための捕球ミスによる失策がやや多く、広島を構想外になった理由もそれと思われる)。守備位置と高い次元で安定したバッティングからロバート・ローズの再来と言われる。
満塁の場面に強く、2004年は通算3本塁打、打率5割を越え、2005年8月10日の対ヤクルト戦(神宮)でも前田智徳と共に1試合2満塁本塁打(チームとしては27年ぶりの快挙)を放った。
2005年は守備時に打球を手に当てて指を骨折するなど故障に泣き、結果的には打率.303 18本塁打 56打点で80試合の出場にとどまる。11月18日にトム・デイビー(現・オリックス・バファローズ)、ケニー・レイボーンと共に戦力外通告を受け、2006年から東京ヤクルトスワローズに移籍した。
ヤクルトでは、同僚のアレックス・ラミレス、アダム・リグスらと強力な中軸を形成。外国人野手3人組にはファン公募で「F-Brothers」というニックネームが付けられた。2006年5月9日の対西武ライオンズ戦(神宮)では3打席連続本塁打、翌日の5月10日には1イニング2本塁打を記録した。セ・パ交流戦では.343の好成績を残したが、8月に左膝負傷・手術で戦線離脱した。今シーズン中に復帰出来なければ来期の契約をしないことを通告されたが、シーズン末期に復帰し、1年トータルでそれなりの成績を収め、ファンを安堵させた。来期の処遇はしばらく不透明だったが、12月に保有者名簿から外される事が決まり2006年12月1日に自由契約選手として公示、リック・ガトームソンとともに退団。信頼できる中距離バッターを求めていたオリックス入りが決定した。
[編集] 逸話
- オフにはアメリカの自宅近くの日本語教室で日本語を学ぶなどファンとの交流を非常に大切にしている選手で、今でも広島のファンの人気は高い。
- 焼肉好きで有名。特に牛角がお気に入りで、遠征先にある牛角には必ずと言っていいほど通うという(広島時代はマイク・ロマノとジョン・ベイルとよく一緒に行っていた)。練習中に焼肉について語るほど(偶然にも東京ヤクルト時代の背番号が29(ニク)となっている)。
- 死球が多い選手である。2004年は23個の死球を受けており、これはシーズン記録にあと一つに迫る多さであった。2006年も20個でリーグ最多となっている。
[編集] 略歴
- 身長・体重 181cm・81kg
- 投打 右投右打
- 球歴 マサチューセッツ大-サンディエゴ・パドレス-クリーブランド・インディアンス
- NPB入り年度 2004年(広島東洋カープ)
- 守備位置 内野手
[編集] 所属球団
[編集] 背番号
- 43 (2004年 - 2005年)
- 29 (2006年)
- 30 (2007年 - )
[編集] 経歴・タイトル
- 初出場 2004年4月2日対中日ドラゴンズ(ナゴヤドーム)
- 初安打 2004年4月2日対中日ドラゴンズ(ナゴヤドーム)(岩瀬仁紀投手から)
- 初本塁打 2004年4月9日対横浜ベイスターズ(広島市民球場)(ウォーカー投手から)
[編集] 年度別成績(NPB)
年度 | チーム | 試合数 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 三振 | 打率 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 | 広 島 | 122 | 436 | 143 | 40 | 101 | 11 | 66 | .328 | .425 |
2005年 | 広 島 | 80 | 267 | 81 | 18 | 56 | 0 | 30 | .303 | .368 |
2006年 | ヤクルト | 101 | 430 | 107 | 18 | 63 | 2 | 52 | .287 | .374 |
通算 | 3年 | 303 | 1076 | 331 | 76 | 220 | 13 | 148 | .308 | .389 |
[編集] 関連項目
00 軒作 | 0 森山周 | 2 的山哲也 | 3 村松有人 | 4 阿部真宏 | 5 清原和博 | 6 トム・デイビー | 7 水口栄二 | 8 タフィ・ローズ | 9 平野恵一 | 10 大引啓次 | 11 川越英隆 | 12 歌藤達夫 | 13 吉田修司 | 14 岸田護 | 15 加藤大輔 | 16 平野佳寿 | 17 香月良太 | 18 山口和男 | 19 金子千尋 | 20 山本省吾 | 21 吉井理人 | 22 ユウキ | 23 北川博敏 | 24 後藤光尊 | 25 チャド・アレン | 26 加藤康介 | 27 日高剛 | 28 小松聖 | 29 ダン・セラフィニ | 30 グレッグ・ラロッカ | 31 塩崎真 | 32 ランス・カーター | 33 高木康成 | 34 本柳和也 | 35 大久保勝信 | 36 下山真二 | 37 辻俊哉 | 39 鴨志田貴司 | 40 前田大輔 | 41 松村豊司 | 42 萩原淳 | 43 菊地原毅 | 44 鈴木郁洋 | 45 光原逸裕 | 46 迎祐一郎 | 47 延江大輔 | 48 阿部健太 | 49 中山慎也 | 50 大西宏明 | 52 坂口智隆 | 53 相川良太 | 54 一輝 | 55 岡田貴弘 | 56 柴田亮輔 | 57 筧裕次郎 | 58 長田昌浩 | 59 梅村学人 | 60 牧田勝吾 | 61 町豪将 | 62 勝 | 63 吉良俊則 | 64 田中彰 | 65 近藤一樹 | 66 由田慎太郎 | 67 横山徹也 | 68 仁藤拓馬 | 69 土井健大 | 99 吉川勝成 | 113(育成選手) 柴田誠也 | 114(育成選手) 宮本大輔
1 監督 テリー・コリンズ | 81 大石大二郎 | 83 神部年男 | 75 ジョン・ディーバス | 89 真喜志康永 | 74 松山秀明 | 85 別府修作 | 78 米村理 | 80 赤川貴弘 | 96 二軍監督 住友平 | 70 清川栄治 | 87 赤堀元之 | 76 大島公一 | 82 三輪隆 | 77 弓岡敬二郎 | 79 内匠政博 | 72 吉原孝介 | 88 安田昌玄 | 84 本屋敷俊介 |