村松有人
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男子 野球 | ||
銅 | 2004 | 野球 |
村松 有人(むらまつ ありひと 1972年12月12日 - )は、オリックス・バファローズに所属するプロ野球選手(外野手)である。
目次 |
[編集] プロフィール
- 身長・体重 178cm、76kg
- 投打 左/左
- 出身地 石川県金沢市
- 球歴・入団経緯 星稜高-ダイエー(1991年 - 2003年)-オリックス(2004年 - )
- プロ入り年度・ドラフト順位 1990年(6位)
- 背番号 3
- 英語表記 MURAMATSU
- 守備位置 外野手
- 盗塁王経験もある俊足とそれを生かした外野守備が持ち味。2割9分以上を5度記録した好打者でもある。
[編集] 背番号
[編集] 来歴・人物
星稜高等学校の2学年下に松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)がおり、4番松井、5番村松のクリーンナップを組んでいた。
1991年に福岡ダイエーホークス入団後1995年には3割30盗塁を記録、翌1996年に58盗塁し、盗塁王のタイトルを獲得。1997年も低打率ながら42盗塁を記録、高橋慶彦コーチの指導で球界屈指のリードオフマンに成長した。俊足を生かした広い守備範囲、地肩は弱いものの、投げるまでの速さと精度で補う送球や打球判断の技術を併せ持つ外野守備にも定評があり、毎年のように盗塁王候補に名が挙がった。
1998年以降は柴原洋に1番センターの座を剥奪され、2000本安打達成を控えた秋山幸二と柴原のふたりが絶対的なレギュラーに君臨し、1999年の日本一、2000年のリーグ連覇に貢献してはいるものの長らく半レギュラーの座を甘受し、打撃も2割5分近辺を上下することとなる。
2002年に秋山が引退し、外野のポジションが空いたことで再びレギュラーに定着。そして2003年、打撃コーチに就任した新井宏昌コーチの指導もあり、それまでの「叩きつける」ダウンスイングから「バットを水平にボールに当てる」レベルスイングに改造。脇腹を痛め開幕に間に合わなかった柴原を8番ライトに追いやり、1番センターとして復活を果たす。打率は常に3割をキープし、それまでの12年間でわずか2本塁打とほとんどホームランが打てなかった(初出場から連続打数本塁打無しの日本記録保持)がこの年は6本塁打。7月1日にはサイクルヒットを達成した。
- なお、この日は稲葉篤紀(ヤクルト)もサイクルヒットを達成しており、史上初めて同日に複数選手がサイクルヒットを記録した。ちなみに稲葉のサイクルヒットは5回降雨コールド試合での達成で、これも史上初のことである。余談ではあるがこの直後の7月2日には桧山進次郎(阪神)がサイクルヒットを達成し、2日で3人の選手がサイクルヒットを記録している)
この年脅威のチーム打率.297を記録するなど打ちまくったダイハード打線の核弾頭として、打率.324、6本塁打と自己最高の打撃成績に加え、歴代5位タイとなる13三塁打を記録。盗塁王争いでもチームメイトの井口資仁との激しいデッドヒートをリードしていた。しかし、8月のロッテ戦でダイビングキャッチを試みた際に右鎖骨を骨折してしまい戦線離脱。終盤戦を棒に振り盗塁王と最多安打のタイトルを逃すが、驚異的な回復を見せ、阪神タイガースとの日本シリーズには復帰し、日本一に大きく貢献した。
そのオフにFA宣言。「特徴である足に負担が少ない天然芝のグラウンドのチームでプレイしたい」という理由と、妻が神戸出身ということもあってか、オリックス・ブルーウェーブに移籍。2004年はアテネオリンピック野球日本代表に選出され、シーズンでも打率.320の好成績を残した。2005年はオリックスが大阪近鉄バファローズと合併し、オリックス・バファローズになったことで、本拠地試合の半数以上が人工芝の大阪ドーム(現京セラドーム大阪)となる。2005年は一定しない起用法のため打撃不振、既定打席不足に陥ったが、2006年は復活しチームトップの打率.303をマークした。3番起用や2番起用が多い影響もあり、オリックス移籍後は持ち味の盗塁が激減しているが、打棒と足は健在である。
[編集] エピソード
- 真剣に練習に取り組むさまは若手の手本となっている。また、特技は般若心経の暗唱。
- ダイエー時代の1996年にともさかりえとの共演でローソンのCMに出演した事がある。
- 2003年オフにFA権行使によりオリックス・ブルーウェーブに移籍したが、そのオリックス・ブルーウェーブは翌2004年オフに合併により消滅した。オリックス・ブルーウェーブから他球団に移籍したFA宣言選手は多いが、逆に他球団からオリックス・ブルーウェーブに移籍したFA宣言選手は村松だけであるため、村松はオリックス・ブルーウェーブが獲得した唯一のFA宣言選手となっている。
[編集] 通算成績(2006年シーズン終了時)
- 打率.277(4247打数1177安打)17本塁打 349打点 257盗塁
[編集] タイトル・表彰
[編集] 年度別成績(一軍)
年度 | チーム | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1991 | 福岡ダイエー | 一軍出場なし | |||||||||
1992 | 福岡ダイエー | 39 | 69 | 4 | 13 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | .188 |
1993 | 福岡ダイエー | 13 | 28 | 3 | 5 | 0 | 2 | 0 | 3 | 1 | .179 |
1994 | 福岡ダイエー | 12 | 39 | 6 | 10 | 0 | 0 | 0 | 6 | 5 | .256 |
1995 | 福岡ダイエー | 95 | 328 | 57 | 101 | 11 | 3 | 0 | 13 | 32 | .308 |
1996 | 福岡ダイエー | 108 | 406 | 56 | 119 | 14 | 9 | 0 | 38 | 58 | .293 |
1997 | 福岡ダイエー | 131 | 477 | 59 | 115 | 15 | 4 | 0 | 29 | 42 | .241 |
1998 | 福岡ダイエー | 120 | 232 | 41 | 58 | 7 | 2 | 1 | 16 | 11 | .250 |
1999 | 福岡ダイエー | 110 | 234 | 21 | 57 | 7 | 2 | 0 | 15 | 13 | .244 |
2000 | 福岡ダイエー | 128 | 321 | 45 | 83 | 8 | 6 | 1 | 24 | 11 | .259 |
2001 | 福岡ダイエー | 121 | 242 | 34 | 60 | 3 | 6 | 0 | 18 | 14 | .248 |
2002 | 福岡ダイエー | 94 | 189 | 21 | 49 | 13 | 1 | 0 | 14 | 7 | .259 |
2003 | 福岡ダイエー | 109 | 463 | 85 | 150 | 29 | 13 | 6 | 57 | 32 | .324 |
2004 | オリックス | 108 | 459 | 70 | 147 | 29 | 1 | 6 | 51 | 11 | .320 |
2005 | オリックス | 118 | 360 | 49 | 89 | 15 | 2 | 0 | 30 | 7 | .247 |
2006 | オリックス | 126 | 400 | 52 | 121 | 11 | 4 | 3 | 28 | 13 | .303 |
通算(16年) | 1432 | 4247 | 603 | 1177 | 162 | 57 | 17 | 343 | 257 | .277 |
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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1 監督 テリー・コリンズ | 81 大石大二郎 | 83 神部年男 | 75 ジョン・ディーバス | 89 真喜志康永 | 74 松山秀明 | 85 別府修作 | 78 米村理 | 80 赤川貴弘 | 96 二軍監督 住友平 | 70 清川栄治 | 87 赤堀元之 | 76 大島公一 | 82 三輪隆 | 77 弓岡敬二郎 | 79 内匠政博 | 72 吉原孝介 | 88 安田昌玄 | 84 本屋敷俊介 |