サラダバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サラダバー(Salad bar)は飲食店でサラダをビュッフェスタイル(バイキング形式)で提供する方式。サラダバーの起源には、1960年代中盤にアービーズと似たアメリカ中西部のレストランチェーン、「ラックス」(Rax Restaurants)が始めたという説、1971年または1973年にシカゴのレストラン「R・J・グランツ」(R.J. Grunts)が始めたという説、1959年にハワイのワイキキで「チャックス・ステーキハウス」(Chuck's Steak House)が始めたという説、1951年にイリノイ州スプリングフィールドのレストラン「ザ・クリフス」(The Cliffs)が始めたという説などがある。
目次 |
[編集] 概要
レストランではセットメニューでサラダを加えることがあるが、メインディッシュに対して相対的に野菜の摂取量が少ないため、サラダバー化することで大皿のサラダを注文しなくても野菜の摂取量を多くできるメリットがある。 飲食店の一角に設けられ、大きな容器に種類ごとに野菜が盛りつけられている。注文した客はセルフサービスで好みの野菜・ドレッシングを選んで盛りつけ、自席で賞味する。店によっては野菜・芋類・海藻以外にも米飯・パン・麺類・動物性蛋白質・ナッツ・果物が用意されることがあり、考え方によってはデザートも賄えるので、サラダバー単体で注文してもバランスの取れた食事をすることが可能であることが多く、菜食主義者の食事にも向いている。 但し客の嗜好が集中すると特定の野菜がなくなったり残ったりするため、在庫調整や廃棄物の問題がある。
北米ではスーパーマーケットの青果コーナーやデリコーナーにサラダバーを設置していることがある。また、大学の学生食堂にも必ずサラダバーがある。
[編集] 主に出される品目
店や地域、国によって出されるものは異なる。
[編集] 野菜・海藻類
- レタス
- ホウレンソウ
- キュウリ
- キャベツ
- ピーマン
- トマト - プチトマトが出されることもある
- ニンジン
- ブロッコリー
- セロリ
- ゴボウ
- ダイコン
- カボチャ
- アスパラガス
- アロエ
- ワカメ
- ヒジキ
- カリフラワー
- マッシュルーム
- グリーンピース
- ピクルス(オクラ、テーブルビートなど)
[編集] 芋類
[編集] 穀類・豆類
[編集] 乳製品
[編集] 肉類・魚介類・卵
- ハムサラダ(刻んだハムをサラダドレッシングで和えたもの)
- ツナサラダ(Tuna salad、缶詰のツナ、刻み玉葱、刻みセロリなどをマヨネーズで和えたもの)
- ゆで卵、エッグサラダ - 多くは鶏卵だがウズラの卵が出ることも。
[編集] ドレッシング
- イタリアンドレッシング(Italian dressing)
- フレンチドレッシング
- ランチドレッシング(ranch dressing)
- サウザンドアイランドドレッシング(Thousand Island dressing)
- ヴィネグレット
- ハニーマスタード
- ブルーチーズドレッシング(Blue cheese dressing)
- シーザードレッシング(シーザーサラダのドレッシング)
- 醤油ドレッシング(日本国内の場合)
[編集] トッピング
[編集] 甘味
サラダとして野菜と同時に賞味するのが基本だが、食後にデザートとして食べることもできる。
- 果物 - 季節によって変動するが、オレンジ、グレープフルーツ、リンゴ、バナナ、ライチ、メロン、モモ、ナシが多い
- ゼリー
- ヨーグルト - フルーツヨーグルトとすることもある
- ケーキ
- 杏仁豆腐
- プディング
- ソフトクリーム
[編集] 導入しているレストランチェーン
[編集] 外部リンク
- サラダバーの歴史(英文)
- バーチャルサラダバー(英文)
- サラダバーの設置について - ウィン・ディキシー(スーパーマーケットチェーン)からのアドバイス