世界バリバリ★バリュー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
世界バリバリ★バリュー(せかいバリバリバリュー)は、毎週水曜日22:00からの54分間、毎日放送(MBSテレビ)東京支社の制作で、TBS系列全国ネットで放送されるクイズ番組。パネリストは出題される値段を当てる。2003年4月15日番組スタート。
目次 |
[編集] 番組概要
- スタート当初から2年半は火曜日の22:00~22:54に放送されており、一時期は高視聴率を獲得している前枠番組『ズバリ言うわよ!』の後押し効果もあってか15%台を超える視聴率を連続して取ったこともあった。しかし、東京放送(TBS)との制作枠の入れ替えに伴い、2005年10月19日放送分から水曜22:00~22:54に放送日時が変更される(曜日移動初日は21:00~22:54の2時間スペシャル)。MBS制作の22時台の全国ネット枠移動は、1992年10月からスタートした『快傑!ドクターランド』以来13年ぶりとなる。MBSの火曜22時台にはこれまで『ジャングルTV~タモリの法則~』(1994年4月~2002年9月)といった大ヒット番組も放送されていた。
- 番組開始当初は、世界でバリバリ働く人の給料や世界でバリバリ売れている人気の商品の値段などの価値(バリュー)を当てる内容であったが、「日本のセレブ(お金持ち)特集」をテーマに放送した回の視聴率が良かったことから、現在のセレブ(お金持ち)の持ち物の値段や収入などを当てる内容に変更された。
- この番組がいう「セレブ(セレブリティ)」とは、日本特有の意味である「お金持ち」であり、一般人でもセレブリティと称している点を見ると、本来の「著名人」という意味は余り含んでいない。
- 2004年10月25日に島田紳助が女性マネージャーへの暴力事件を起こしたため、11月9日放送分以降、紳助の出演を取りやめ、この日の司会進行をココリコの遠藤章造と田中直樹が、11月16日~2005年1月25日放送分を小倉智昭が務めた。そして2月1日より晴れて紳助が復帰となった。また2005年4月17日放送分から字幕放送に。一部JNN系列局では不定期で再放送も行われている。
- 2006年8月2日の放送では、普段10%前後である視聴率が17.9%(ビデオリサーチ・関東地区調べ)まで跳ね上がった。これは前番組がボクシング・亀田興毅戦(視聴率・42.4%)があったために、その4割がその流れから引き続き『バリバリ』を見ていたと考えられる。
- しかし、2006年10月~12月は裏番組の『14才の母』(日本テレビ)の高視聴率の影響で2時間スペシャルを除いて再び視聴率が低迷していた。紳助も『14才の母』終了後、初の放送となった2007年1月10日の放送で「『14才の母』大ヒットにより、我が『バリバリ☆バリュー』は大苦戦となりました」とネタにするほどであった。
また、紳助は『14才の母』の後番組となる『ハケンの品格』に対して、「あれ、めっちゃおもろいなぁ」と当番組のスタッフに話したところ「それ、裏番組ですよ」とつっこまれたと(同じく紳助が司会を務めている)『行列の出来る法律相談所』で語っていた。 - 最近の2時間スペシャルでは、紳助も解答に参加することから、本来はアシスタントである水野裕子が実質的な司会となることが多い(従来のアシスタント業も兼業)。
- この番組の紳助の発言がきっかけで、お笑いコンビ「ライセンス」が、「ザ・ちゃらんぽらん」に改名することが決定した。
[編集] 出題形式
[編集] 初期
- パネリスト7組による個人戦。初登場時は3000マイルからスタート。
- 近似値問題を4問出題
- 主に『世界まるごとHOWマッチ!!』同様、世界各国様々な値段や費用を当てる問題で、解答もその国の通貨単位で答えた
- 正解に1番近かったパネリストに逆に1番に遠かったパネリストから1500マイル移動。2番目に1000マイル、3番目に500マイル。遠い人から得点が移動するが、同じ金額のときなど移動がややこしくなる為、直ぐに以下のルールに変更された。
- 1位→+1500マイル、2位→+1000マイル、3位→+500マイル、4位→0マイル、5位→-500マイル、6位→-1000マイル、7位→-1500マイル(同じ金額を書いた場合、上位の成績を採用)
- ピタリ正解すれば、「ピッタリバリュー賞」としてカリブ海の旅を進呈。マイルのやり取りも、相手6名から500マイルずつ移動させて3000マイル獲得となる。
- 全問終了して、マイルが最も多かったパネリストにトップ賞と5000マイル加算(最初の数回は、上位3名まで1000~5000マイルが加算されていた)
- 当初は獲得マイルを貯めて賞品と交換する形式だったが、のちに1回勝負に変更された。
[編集] 現在
- パネリストが2人1組となり、4組による対抗戦
- 近似値問題を、席決め問題も含めて3問出題
- 国内の大金持ち(海外から出題される事もある)の生活の中から値段当て問題を出題、たまに人数当て問題や選択問題も出題される
- 1問目は席決め問題正解に近い順にファーストクラス・ビジネスクラス・エコノミークラス・カーゴ席(貨物)に座る
- 一時期、席決め問題が早抜け方式のクイズや、他のパネリストと答えを合わせるクイズが席決め問題として出題された)
- 2問目以降は正解に一番近い組が1ランク昇格、逆に正解に一番遠い組が1ランク降格(同率含む)
- 正解と同じ金額を答えていれば、席移動に加えて「ピッタリバリュー賞」としてカリブ海旅行を獲得していたが、現在はシェ松尾フルコース食事券かエースJTBで行く石垣島2泊3日旅行から賞品を選べる様になった。
- ここ最近では、更に「ピッタリバリュー賞」の横取りが可能になった(例えば、1問目で相手チームが「ピッタリバリュー賞」を獲得しても、2問目で「ピッタリバリュー賞」を獲得すれば、賞の権利を1問目での獲得チームから奪い取れる)。
- また最近では横取りルールに加え、換金システムを導入した。これは、横取りされると手元には何も残らないため、それを回避するために作られたシステムであり、ピッタリバリュー賞の権利と引き換えに、賞金5万円を獲得するというシステムである。紳助はこのシステムを利用し5万円ともういちど当ててピッタリバリューを獲得しようともくらんだことがある。
- 更に、最近では、紳助のヒントを元に、チームの壁を越えてパネラー全員で相談し、金額を合わせる通称「談合」が行なわれることもある。これは、紳助がピタリ賞の権利を持っているときに多い。
- 全問終了時にファーストクラスを座った組がトップ賞となる。
- 階段状に配置された解答席を移動するという「なるほど!ザ・ワールド」に近いスタイルである
[編集] 珍事
- 過去に3問目でカーゴ席に座っていた島田洋七・加藤ローサペアと板東英二・かとうかずこペアが正解に一番近かったので1ランク昇格した上に他の3組が正解に一番遠かった為、カーゴ席から一気にファーストクラスに上がって優勝という事があった。
- 2005年9月13日放送で石原良純・林家正蔵ペアと品川庄司が同一金額(しかもこの問題の正解が同一金額)を出し、危うくは2組が「ピッタリバリュー賞」になる事態に追いこまれたが、品川庄司は石原・正蔵ペアより1000円低く答えてしまい、本人達や司会者を混乱を招くことになった。更に、東尾修・麻木久仁子ペアと柴田理恵・山本圭壱ペアが2組同時に「ピッタリバリュー賞」を出す事態があった。(この頃は横取りルールは無かった)
- 2005年12月21日の2時間スペシャルの中で、常陸宮妃殿下の写真を故高松宮妃殿下とテロップを出し、問題となった。また写真の許可申請も一切せず勝手に使用したことも問題となった。後日番組の終わりに謝罪・訂正テロップが流れた。
- 2005年12月14日放送分では各界のVIPの子息が登場し、宮澤喜一元首相の孫やスティーブ・マックイーンの孫、カルロス・ゴーン (番組スポンサーでもある日産自動車CEO) の娘、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ大統領の姪などが登場した。
- 2006年12月の年末スペシャルでは紳助を含め3組が最終問題で「ピッタリバリュー賞」を獲得する事態が発生。翌2007年1月の新春スペシャルではモデルチームを含め6組が解答し、最終問題ではうつみ宮土理・宮川俊二ペア以外の紳助・モデルチームを含む5組が同一金額と解答し、もし5組が「ピッタリバリュー賞」獲得すると番組的に波状攻撃を食らう事態になったが、うつみ・宮川チームが「ピッタリバリュー賞」が獲得。しかも2週続けて最終問題で「ピッタリバリュー賞」が出てしまう事態になってしまった。
[編集] 出演者
[編集] 司会
[編集] 主なパネリスト
- 近藤あさみ
- 坂口憲二
- 森公美子
- MEGUMI
- はしのえみ
- 藤井隆
- 宮川俊二
- ジャスミン
- 美輪明宏
- 陣内智則
- 吉岡美穂
- 熊田曜子
- 安田美沙子
- 森下千里
- 永田杏奈
- 井上和香
- ほしのあき
- 矢口真里
- 夏川純
- 品川庄司(2005年10月の放送時間移動に伴い「水10!ココリコミラクルタイプ」にレギュラー出演してるため降板、代わって「リンカーン」に出演している。)
- 南海キャンディーズ
- 島崎和歌子
- 野々村真(兼リポーター)
- さとう珠緒(兼リポーター)
- 山口もえ(兼リポーター)夫・尾関茂雄とはこの番組のリポーターで知り合い結婚に至った。
- マリエ
他
[編集] リポーター
他
[編集] スタッフ
- ナレーター : 松尾貴史
- 構成 : 安達元一、水野しげゆき、わぐりたかし、たむらようこ、星知美
- リサーチ : スペースエムワイ、フォーミュレーション、蓮実早織
- TP(テクニカルプロデューサー) : 森野憲俊
- SW(スイッチャー) : 藤本伸一
- カメラマン : 小池悟志
- VE(ビデオエンジニア) : 原啓教
- 音声 : 杉山直樹
- 照明 : 江川斉
- 音効 : 田村智之
- VTR編集 : 門間英行、萩原孝典、篠崎浩
- MA : 杉山正
- タイトルCG : 加藤誠
- 美術プロデューサー : 丸山覚
- セットデザイン : 坂根洋子、西條実
- 美術制作 : 矢部香苗
- 装置 : 秋山雷太
- 大道具操作 : 宇津木史高
- 電飾 : 斉藤貴之
- マルチモニター : 谷川悟
- スタイリスト : 波多野としこ(島田紳助担当)
- メイク : 住本由香
- 編成担当 : 天鷲裕到(MBS)
- 広報担当 : 石田敦子(MBS)
- TK(タイムキーパー) : 浜川久美
- ディレクター : (週替り担当)田川博之 / 山木忠従、宮原友昭、萩原けんじ
- 演出 : 酒井秀樹 / 中山高嘉、たぐちゆたか、御手洗英明
- プロデューサー : 渡辺高志、北野弘(MBS)、梅本覇留
- 技術協力 : ニユーテレス、プログレッソ、クジラノイズ、テクノハウス、McRAY、インターナショナルクリエイティブほか
- 美術協力 : アックス
- 収録スタジオ : レモンスタジオ
- 制作協力 : 吉本興業 / (週替り制作会社)オーケーエンタープライズ、スペード・ワン
- 製作 : 毎日放送人、イースト
[編集] 過去のスタッフ
- SW(スイッチャー) : 島本健司
- カメラマン : 長瀬正人
- VE(ビデオエンジニア) : 塚本修
- 音声 : 石井俊二、篠良一
- 照明 : 石井健治、高橋滋
[編集] 提供スポンサーについて
A枠
B枠
いずれも2007年4月より
[編集] 関連項目
- 世界まるごとHOWマッチ!! - 同じく、毎日放送・イースト制作のクイズ番組。この番組の流れを汲んでいるらしく、大橋巨泉がパネリストとして参加したことがあった。
[編集] 外部リンク
- 世界バリバリ★バリュー
- バリバリ☆チャリティーオークション-Yahoo!オークション内のスペシャルサイト
[編集] 前後番組の変遷
TBS系列 火曜22時台(2003年4月 - 2005年9月、本番組まで毎日放送制作枠) | ||
---|---|---|
前番組 | 世界バリバリ★バリュー | 次番組 |
タモリのグッジョブ!胸張ってこの仕事 | リンカーン ※TBS制作 |
|
TBS系列 水曜22時台(2005年10月以降、本番組より毎日放送制作枠) | ||
水曜プレミア ※21:00~22:54、TBS制作 |
世界バリバリ★バリュー | - |
カテゴリ: TBS系テレビ番組 | 毎日放送のテレビ番組 | クイズ番組 | 島田紳助のバラエティ番組 | テレビ番組に関するスタブ